e-Govで雇用保険被保険者資格取得届が返戻されたら、e-Govの「状況照会」で返戻コメントを確認し、指摘された箇所を直して速やかに再提出します。提出期限は入社日の翌月10日までで、返戻は管轄ハローワークの審査によるものです。
まず症状を確認する
次のいずれかに当てはまる場合は、ハローワーク審査での「返戻」です。e-Govのステータスが「返戻」や「要補正」になっていないかを確認します。
返戻の典型例
- e-Govの処理状況が「返戻」になり、公文書が発行されない
- メールで「補正のお知らせ」「返戻のお知らせ」が届いた
- 再提出を促すコメントが状況照会画面に表示されている
- 同じ内容で何度提出しても返戻が繰り返される
返戻理由を確認する場所
返戻理由はハローワークが付したコメントに記載されます。e-Govの操作で次の順に確認します。
e-Govにログインし、メニューの「申請・届出の状況照会」または「状況照会」を開きます。
該当の「雇用保険被保険者資格取得届」の到達番号をクリックし、処理状況と「コメント」「備考」欄を開きます。
ハローワークからの返戻コメント(例:外字エラー、被保険者番号誤り、フリガナ形式不備)を全文控えます。メール通知だけでは詳細が省略されるため、必ず画面のコメントを確認します。
よくある返戻原因と直し方
ハローワークインターネットサービスの注意事項と厚生労働省のマニュアルで確認できる主な返戻原因は次のとおりです。
| 返戻コメントの例 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 外字が含まれています/使用できない文字 | JIS X0201・X0208(第1・第2水準)以外の文字、外字・旧字体・機種依存文字を入力 | 常用漢字に置き換え、カタカナの「ヰ」「ヱ」は「イ」「エ」に修正します。氏名・住所の外字は正字に置き換えが必要です。 |
| 被保険者番号に誤りがあります | 16桁(上6桁・下10桁)表示の被保険者番号を誤入力、再取得区分で番号未入力 | 「2 再取得」のときのみ被保険者番号を入力します。16桁の場合は下段10桁のうち最初4桁を前欄、残り6桁を「-」後の中央欄に入力し、最終欄は空欄にします。 |
| フリガナに誤りがあります | 全角や半角以外、姓と名の区切りの不備、被保険者証と異なる表記 | 半角カタカナで被保険者証どおりに入力し、姓と名の間に半角スペースを入れます。5欄は「2 再取得」で氏名変更時のみ入力します。 |
| マイナンバー未記載 | 1欄の個人番号(マイナンバー)が空欄 | 印刷後に1欄へ個人番号を必ず手書き/入力で追記します。 |
| 事業所番号の形式誤り | 10桁を4桁-6桁に分割するルール違反 | 例:1301000001 は「1301-000001- 」と入力し、最終欄は空欄にします。 |
修正後の再提出手順
指摘箇所を修正します。外字は置換、被保険者番号・フリガナはハローワークの注意どおりに形式を整えます。
e-Govで「再提出」または「新規申請」で再送信します。返戻前と同じ到達番号で再提出できる場合と、新規到達番号になる場合があります。コメントで指示された方法に従います。
状況照会で「審査中」→「手続終了(公文書発行)」になるまで確認します。補正指示の場合は、指定された補正期限内に再提出します。
公文書(雇用保険被保険者証等)が発行されたらダウンロードし、賃金台帳等の添付を求められた場合は窓口へ持参または郵送します。
電子申請と紙申請の切り替え
e-Govで繰り返し返戻される場合や、外字の置換が困難な場合は、紙の「雇用保険被保険者資格取得届」をA4等倍で印刷し、OCR基準マークにかすれがないことを確認して管轄ハローワークへ窓口または郵送で提出できます。電子と紙で審査基準は同じです。
切り替え時のポイント
- 紙では1欄のマイナンバーを手書きで必ず記入します
- 印刷は拡大縮小せず100%で、片面用紙の指定面を確認します
- 申請書は汚れ・過度な折り曲げを避け、空欄はそのままにします
提出期限と遅れたときの扱い
資格取得届の本来の期限は「雇用した日の属する月の翌月10日まで」です。返戻で期限を超えた場合でも、速やかに再提出すれば受理されます。6か月以上遡る場合などは、賃金台帳・労働者名簿・出勤簿の提示や遅延理由書を求められることがあります。
管轄と問い合わせ先
提出先は事業所を管轄するハローワークです。e-Govのシステム操作の不明点はe-Govヘルプデスク、審査内容や返戻コメントの意味は管轄ハローワークの雇用保険適用窓口に確認します。
よくある質問
返戻コメントが「被保険者情報に誤りがあります」とだけで詳細が分かりません。
e-Govのエラー表示は簡略化されていることがあります。状況照会のコメント欄の全文と、被保険者番号・氏名・生年月日・取得区分(1新規/2再取得)・フリガナの5点を被保険者証と突合してください。形式が正しい場合は、管轄ハローワークへ電話で到達番号を伝えて詳細な指摘を確認します。
外字をどう置き換えればよいですか。
JIS第1・第2水準にない文字は常用の同音漢字へ置き換えます。例:旧字体の「髙」は「高」へ、機種依存の丸数字などは使用しません。氏名の外字は被保険者本人の住民票上の文字とハローワークへ相談のうえ置換します。
返戻を繰り返さないコツはありますか。
送信前にハローワークの注意事項イ~ソの形式をチェックリスト化します。特に①マイナンバー空欄、②被保険者番号の16桁→10桁分割誤り、③フリガナの全角・半角誤り、④外字混入の4点を確認すると返戻が減ります。
公式情報と確認日
本記事は2026年8月30日に次の公式情報で確認しています。制度や画面表示は変更されることがあるため、最新のマニュアルもご確認ください。