高年齢雇用継続給付は会社経由が原則ですが、被保険者本人が希望すれば本人申請もできます。会社が申請を進めないときは、期限を待たず、在職中の事業所所在地を管轄するハローワークへ本人申請の方法と不足書類を確認してください。初回申請は、最初に支給を受けようとする対象月の初日から4か月以内です。
本人申請に切り替えられる制度です
厚生労働省は、高年齢雇用継続給付の申請手続きについて、原則は事業主を経由するとしつつ、被保険者本人が希望する場合は本人が申請できると案内しています。手続きの主体を会社から本人へ切り替える場合でも、受給資格の確認や賃金の確認が必要になるため、本人の判断だけで書類を省略せず、管轄ハローワークに確認してください。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 本人申請の可否 | 被保険者本人が希望する場合は本人申請が可能です。事業主経由が難しい事情がある場合も、ハローワークへ相談します。 |
| 提出先 | 在職中の事業所の所在地を管轄するハローワークです。住所地のハローワークとは限りません。 |
| 初回の期限 | 最初に支給を受けようとする支給対象月の初日から起算して4か月以内です。 |
| 2回目以降 | ハローワークから交付される次回支給申請日指定通知書に印字された申請月・申請日に提出します。 |
| 申請の間隔 | 原則として2か月に一度、指定された月に支給申請します。 |
会社が申請してくれないときの進め方
会社の担当者に、受給資格の確認手続きと支給申請のどちらが未了なのか、初回か2回目以降か、次回の申請月が指定されているかを確認します。会社経由が難しい場合は、本人申請へ切り替えたいことも伝えます。
手元の通知書、申請書、給与明細などを整理し、初回申請か2回目以降かを区別します。初回は受給資格の確認と申請を同時に行う場合があるため、書類名を確認してください。
初回申請の期限または次回申請日を確認し、会社とのやり取りの日付と内容をメモします。期限が近い場合は、会社の返答を待たずに管轄ハローワークへ相談します。
管轄ハローワークに、本人申請を希望すること、会社経由が難しい理由、受給資格確認の状況、手元にある書類を伝えます。不足する書類の入手方法と提出方法は、個別の案内に従います。
初回と2回目以降で必要書類が異なります
必要書類は申請の段階によって異なります。会社が作成・保管する賃金関係資料が必要になることがあるため、本人だけで全てをそろえられるとは限りません。手元にない書類を推測で作成したり、別の書類で代用できると決めつけたりせず、ハローワークへ確認してください。
| 申請段階 | 主な書類 |
|---|---|
| 初回 | 高年齢雇用継続給付受給資格確認票・(初回)高年齢雇用継続給付支給申請書、雇用保険被保険者六十歳到達時等賃金証明書、賃金台帳・労働者名簿・出勤簿等、年齢確認書類、払渡希望金融機関指定届 |
| 2回目以降 | 高年齢雇用継続給付支給申請書、申請書の記載内容を確認できる賃金台帳・出勤簿等、必要に応じた年齢確認書類 |
| 本人が持参して相談するもの | 本人確認書類、雇用保険の番号や受給資格確認通知書・支給決定通知書など手元にある通知、会社とのやり取りが分かる記録、給与明細など。持参書類で足りるかは窓口で確認します。 |
初回申請前に確認する書類です。
初回申請は4か月以内、2回目以降は指定日を守ります
初回の支給申請は、最初に支給を受けようとする支給対象月の初日から起算して4か月以内に行います。2回目以降は、ハローワークが交付する「高年齢雇用継続給付次回支給申請日指定通知書」に印字された支給申請月の申請日に提出します。申請書や賃金証明書の提出が遅れると、支給を受けられなくなることがあるため、会社の対応が遅い場合も期限前に相談してください。
提出先は住所地ではなく事業所所在地の管轄ハローワーク
高年齢雇用継続給付の提出先は、在職中の事業所の所在地を管轄する公共職業安定所です。本人が別の地域に住んでいても、提出先の原則は事業所所在地で判断します。電子申請が利用できる手続きもありますが、本人申請で利用できる方法や、会社が作成する資料の提出方法は、管轄ハローワークに確認してください。
提出先・期限・必要書類の公式案内ハローワークインターネットサービス「雇用継続給付」を確認する受給資格の確認も同時に行います
高年齢雇用継続基本給付金は、原則として60歳以上65歳未満の一般被保険者で、被保険者であった期間が5年以上あり、60歳時点と比べた60歳以後の賃金が75%未満に低下している場合などが対象です。高年齢再就職給付金は、基本手当を受給した後の再就職など別の要件があります。会社が申請しない理由が受給資格の判断に関係する場合もあるため、本人申請の相談時に勤務歴、60歳到達日、再就職の有無、基本手当の受給状況を伝えます。
よくある質問
会社が申請しない場合、何もしなくても給付金を受け取れますか?
受け取れません。高年齢雇用継続給付は支給申請が必要です。会社経由が難しいときは、本人申請を希望することを管轄ハローワークへ伝え、期限と必要書類を確認してください。
会社が給与資料を渡してくれない場合も本人だけで申請できますか?
本人申請の希望は伝えられますが、必要書類を本人だけで代替できるとは限りません。手元の給与明細や通知書を持参し、会社が資料を出さない事情を説明して、管轄ハローワークに不足資料の扱いを確認してください。
自分の住所地のハローワークへ行けばよいですか?
原則として、在職中の事業所の所在地を管轄するハローワークへ提出します。管轄が分からない場合は、勤務先の所在地を伝えて確認してください。
会社の返事を待って期限を過ぎたらどうなりますか?
申請書や賃金証明書の提出が遅れると、支給を受けられなくなることがあります。期限が近い場合は、会社の返事を待たず、管轄ハローワークへ本人申請と期限の扱いを相談してください。
次にすること
まず、会社へ申請の進捗、初回か継続申請か、次回申請日を確認してください。そのうえで、会社経由が難しい事情、手元の通知書・給与明細、勤務先の所在地を整理し、初回の期限を過ぎる前に管轄ハローワークへ本人申請の方法を相談します。
本人申請の可否と受給資格の公式Q&A厚生労働省「Q&A~高年齢雇用継続給付」を確認する