eLTAXの特別徴収税額通知(納税義務者用)が開けないときは、AES-256対応の解凍ソフトとパスワード確認用URLファイルの組み合わせを先に確認します。
症状と前提の確認
この記事は、eLTAXで受け取った個人住民税の特別徴収税額通知(納税義務者用)のZIPファイルが開けない事業者の担当者向けです。特別徴収義務者用と納税義務者用はそれぞれ設定が必要で、令和6年度から副本は廃止され正本の紙または電子データのどちらかで受け取ります。従業員へ配布する前の事業者側の確認手順を整理します。
対象の見分け方
開けない対象の見分け方を整理します。
- 税通帳票ファイル:納税義務者1名につき1ファイルのAES-256暗号化ZIPで、それぞれパスワードが設定されています
- パスワード確認用URLファイル:税通帳票ファイル1つにつき1つ作成され、開くためのパスワードを確認するURLが記載されています
- 税通一覧ファイル:配布時の確認用一覧で、端末にIPAmj明朝フォントがないと氏名や住所が文字化けすることがあります
- 特別徴収義務者用と納税義務者用で受取設定が分かれており、設定や到着タイミングがずれることがあります
原因の切り分け順
安全で確実な順に原因を切り分けます。パスワードの使い回しや本人同意のない開封はしません。
AES-256に対応していない解凍環境で開こうとしている、パスワード確認用URLファイルを見落としている、受給者番号に使用できない文字が含まれて電子データ自体が作られていない、送信直後でダウンロード可能になる前、税通一覧の文字化けをZIP不良と誤認している順に確認します。
- 対応解凍ソフトの有無とAES-256対応
- 税通帳票ファイルとパスワード確認用URLファイルのペアの有無
- 給与支払報告書の受給者番号の使用できない文字
- 送信作業からダウンロード可能までの最長6日のずれ
- 税通一覧ファイルのIPAmj明朝フォント不足による文字化け
回復手順
税通帳票ファイルとパスワード確認用URLファイルのペアを確認する
eLTAXポータルからダウンロードした中に、税通帳票ファイルと同名の受給者番号を含むパスワード確認用URLファイルがあるか確認します。ファイル名には特別徴収義務者指定番号や受給者番号が設定されています。片方だけでは開けません。
AES-256対応の解凍ソフトで開く
税通帳票ファイルはAES-256形式で暗号化されたZIPファイルです。対応する解凍ソフトが必要です。標準機能で開けない場合は対応ソフトに切り替えて、パスワード確認用URLファイルに記載のURLで確認したパスワードを入力します。
2つのファイルを別々に扱い本人の同意を確認する
税通帳票ファイルとパスワード確認用URLファイルは同時に流出しないよう個別に配布し、別の方法で配布するなど注意します。原則として納税義務者本人以外は開きません。事業者が代わりに開いて印刷して配布する場合は必ず本人の同意を得ます。
受給者番号の文字を確認する
給与支払報告書の受給者番号に使用できない文字が含まれると税額通知の電子データが作成できません。再提出を依頼されることがあります。対応が難しい場合はあらかじめ紙で受け取る選択を検討します。
タイミングと期限を確認する
全国の自治体が同時期に送信するため、市の送信作業からダウンロード可能になるまで最長6日かかることがあります。特別徴収義務者用と納税義務者用でタイミングがずれることもあります。ダウンロード期限を過ぎた場合は再送信や書面再送を申請します。
自分で解決できない場合
受給者番号の文字が原因で電子データが作れない場合や、ダウンロード期限を過ぎた場合、受取方法を電子から紙へ戻したい場合は自力の再試行を続けず、市区町村とeLTAXヘルプデスクへ相談します。神戸市の例ではダウンロード期限60日経過後は電子データの再送信または書面再送を申請できます。受取方法の変更は市区町村への申出書で行います。
自治体や環境による違い
全国共通の原則は、納税義務者用は1人1ファイルのAES-256のZIPと個別パスワード、2ファイルの分離配布と本人同意、受給者番号の文字制限、最長6日の到着ずれです。自治体により異なるのは、ダウンロード期限や再送信の申請窓口、受取方法変更の締切、電子受取のための体制要件です。神戸市では期限60日やe-KOBEでの再送信申請、三田市では受取設定の二重設定や変更申出書の扱いが案内されています。お使いの市区町村の案内で確認します。
Windowsとそれ以外では対応ソフトの入手方法が異なりますが、AES-256対応が必要な点は共通です。税通一覧の文字化けはIPAmj明朝フォントの導入で改善することがあります。
よくある質問
パスワードはどこで確認しますか
税通帳票ファイルに対応するパスワード確認用URLファイルがあるか確認します。1ファイルにつき1ファイル作成され、ファイル名の指定番号と受給者番号で対にします。URLファイルと帳票ファイルを同時に送らず、本人以外は開きません。
届いたはずなのにダウンロードできません
送信作業からダウンロード可能になるまで最長6日かかることがあります。義務者用と納税義務者用でずれることもあります。日を改めてeLTAXポータルで確認し、期限切れの場合は再送信を申請します。
受給者番号の文字で作れないと言われました
使用できない文字が含まれると電子データが作成できません。再提出の依頼が来ることがあります。対応が難しい場合は紙での受取を選択します。市区町村の案内で使用できない文字の表を確認します。
確認日と次の手続き
この記事は2026年9月4日確認の三田市、倉敷市、神戸市の公式情報をもとに作成しました。制度の詳細や締切は年度や市区町村で変わることがあるため、最新の市区町村の案内とeLTAXの特設案内で確認します。給与支払報告書の提出、異動届、納期の特例、税額変更通知の受取は別の手続きです。該当する場合はそれぞれの案内で手続きします。