結論:eLTAXで給与支払報告書の氏名に外字が含まれ送信できないときは、受給者番号エラーと区別し代替文字に置換してPCdeskで再検証します。受付エラーでは市区町村へ配信されません。

症状と前提の確認

症状チェックリスト

  • PCdeskや市販給与ソフトのeLTAX連携で、給与支払報告書の作成・送信時に文字や外字に関するエラーが表示される
  • エラー箇所が氏名欄と案内される、または特定の従業員の氏名を入力したときだけエラーが出る
  • 氏名に旧字体や異体字、機種依存文字が含まれている可能性がある
  • 受給者番号欄ではなく氏名欄が原因であることを確認したい
  • 給与支払報告書をeLTAXで市区町村へ電子申告する事業所である

前提:給与支払報告書は従業員の1月1日現在(退職者は退職日現在)の住所地の市区町村へ提出します。大阪市の案内では個人別明細書の記入方法は源泉徴収票と同一と案内されています。eLTAXでは給与支払報告書と源泉徴収票をPCdeskで一括作成し送信できます。提出方法や期限の細部は提出先の最新案内で確認します。2026年9月24日時点の公式情報で確認しています。

主な原因(起こりやすい順)

原因の優先順位

  1. 原因1:氏名に利用できない外字・機種依存文字が含まれている — 最も多い
  2. 原因2:受給者番号欄の禁止記号や予約語が原因なのに氏名と混同している
  3. 原因3:市販ソフトで入力できた文字をそのままPCdeskに取り込み仕様差が出ている
  4. 原因4:受付エラー後に修正せず再送信し市区町村へ配信されていない

原因別 対処と再送信手順

エラーの対象を特定します。PCdeskのエラーメッセージで氏名欄と表示された従業員をメモします。受給者番号欄のエラーと混同しないよう、エラー箇所の項目名を確認します。複数人いる場合は全員分を一覧化します。

氏名表記のもとを確認します。従業員の住民票や本人確認書類で正しい氏名を確認します。通称や略字で入力していないかを見直します。代替文字の判断は利用者の責任で行うため、本人へ置換案を説明して了解を得ます。

代替文字に置換します。国税電子申告・納税システムの案内では、使用できない文字は利用可能文字一覧の網掛けで示し、利用者の判断で代替文字を選択すると案内されています。e-Taxソフト(WEB版)ではJIS X 0221をUTF8で符号化した文字などが使用できると案内されています。置換後は給与ソフトの従業員マスタを修正し、申告データを再作成します。

PCdesk等で事前チェックします。PCdeskへ再取り込みし、検証や作成実行時に氏名エラーが消えたことを確認します。エラーが残る場合は別の外字が残っています。受給者番号欄のエラーが新たに表示された場合は別原因として対応します。

再送信し、受付結果を確認します。エラーが解消したらeLTAXへ再送信します。鹿児島市の案内では仕様外文字などが含まれるとポータルセンタのエラーチェックで受付エラーとなり、メッセージボックスに格納され市町村等へは配信されないと案内されています。再送信後はメッセージボックスの受付結果を確認します。国税庁の案内では送信した源泉徴収票の受付結果もe-Taxのメッセージボックスで確認すると案内されています。

受給者番号エラーとの切り分け

氏名外字と受給者番号エラーの違い
確認点氏名外字受給者番号
エラー箇所氏名欄受給者番号欄
主な原因外字・機種依存文字禁止記号・予約語・先頭ドット・空白
直し方代替文字への置換(本人確認)記号除去や番号の付け替え
参照利用可能文字一覧と提出先案内市区町村の受給者番号案内とPCdesk検証

代替文字の考え方と確認順

代替文字の確認ポイント

  • 利用可能文字一覧で使用できない文字かを確認する
  • 使用できない場合は利用者の判断で代替文字を選択する
  • 常用漢字など一般に同字とされる文字への置換を検討する
  • 置換案を本人へ説明し了解を得る
  • 提出先の市区町村の案内で氏名の扱いを確認する

自力で直せない・再送信できない場合

代替手段

  • 代替文字の判断が難しい場合は、提出先の市区町村の課税担当へ氏名の扱いを相談する
  • eLTAXでの電子申告が困難な場合は、紙の給与支払報告書を住所地の市区町村へ郵送または持参で提出する方法を確認する
  • 市販ソフトの文字コードや出力設定が原因の場合は、ソフトのサポート窓口へ出力仕様を確認する

問い合わせ先・エスカレーション

問い合わせ先

  • 提出先の市区町村 市民税・課税担当:氏名の代替文字の扱い、提出期限後の扱い、電子受取の運用を確認できます
  • eLTAXヘルプデスク:PCdeskのエラー表示や申告データの作成手順を確認できます
  • 給与ソフトのサポート窓口:CSVやXMLの文字コードと外字の出力仕様を確認します

自治体・ソフトによる違い

全国共通の原則:給与支払報告書は全従業員分を住所地の市区町村へ提出します。大阪市の案内では個人別明細書の記入は源泉徴収票と同一、eLTAXによる一括作成・送信が案内されています。電子申告の利用届出や特別徴収税額通知の電子受取の運用、100枚以上の電子提出義務の該当性は提出先や事業所の状況で異なります。ソフト面ではPCdeskは電子申請を前提に文字を制御しますが、市販ソフトは印刷も想定して入力を許容する場合があります。最終的にはPCdeskの検証でエラーが消えることが基準です。

よくある質問

外字を常用漢字に置き換えても問題ありませんか?

問題ありません。国税電子申告・納税システムの案内では、使用できない文字は利用者の判断で代替文字を選択すると案内されています。ただし氏名は本人の表記に関わるため、置換案を本人へ説明して了解を得て、源泉徴収票と給与支払報告書の表記を一致させます。不安がある場合は提出先へ事前にご確認ください。

受給者番号のエラーと同時に表示されたらどうしますか?

原因箇所が異なります。受給者番号エラーは記号や予約語などが対象で、番号自体を付け替えることで解消します。氏名外字は文字の置換が必要です。エラーメッセージの項目名を確認し、それぞれの手順で対応します。

受付エラーになったら提出したことになりますか?

受付エラーでは市区町村へ配信されません。鹿児島市の案内ではメッセージボックスにエラー内容が格納されると案内されています。修正後に再送信し、受付結果を確認します。期限が近い場合は提出先へ状況を連絡します。

本記事は2026年9月24日時点で次の公式情報を確認して作成しています。制度や運用は更新されることがあるため、提出前に最新の提出先案内もご確認ください。

関連手続きと次のステップ

氏名外字を解消して再送信できたら、給与支払報告書全体の期限と訂正手続きも確認しておきましょう。

eLTAX 給与支払報告書の受給者番号エラー「使用できない文字」の直し方eLTAXで給与支払報告書作成時に受給者番号エラーが出るときの直し方給与支払報告書を1月31日の期限に遅れたときの提出方法と電子・書面の切替給与支払報告書を期限に遅れたときの電子・書面の提出方法