e-Taxの利用者識別番号(16桁)を忘れたときは、まず手元の書類と利用中のソフトで5つのルートを確認し、見つからない場合に所轄税務署へ変更等届出書を提出して郵送で再通知を受け取ります。秘密の質問を登録済みなら暗証番号のみオンラインで再設定できますが、利用者識別番号自体の再確認は変更等届出が必要です。

結論:まず5つの確認ルート、見つからなければ変更等届出書

国税庁の公式FAQでは、利用者識別番号の確認方法が5つ案内されています。いずれかで確認できない場合に、変更等届出書を所轄税務署へ提出(送信)し、後日郵送で通知を受け取る流れです。確定申告期限が近い場合は、郵送を待たずに書面提出へ切り替えることも検討します。

確認は上から順に試します

  1. 手元の「利用者識別番号等の通知」や印刷した受信通知を確認する
  2. e-Taxソフトのメッセージボックス確認時のログイン画面で確認する
  3. 作成コーナーの保存データ(.data)を「作成再開」から読み込んで確認する
  4. 税理士等に委任している場合は管理状況を確認する
  5. マイナンバーカード方式を利用している場合は登録情報から確認する

症状を切り分ける:本当に利用者識別番号を忘れた状態か

次のいずれかに当てはまる場合は、利用者識別番号の確認または再発行の手続きが必要です。誤って新規の開始届出書で取り直すと別の番号が発行されるため、まずは既存の番号の確認を優先します。

当てはまる項目を確認します

5つの確認ルートを順番に試す

公式に案内されている順序で身近なものから確認します。特に1から3はご自身で即時に確認できる場合があります。

5つの確認ルートと確認場所
ルート確認場所・方法必要なもの補足
手元の通知書税務署からの通知や印刷した受信通知郵便物、控えの印刷物最も確実です
e-Taxソフトメッセージボックス確認時のログイン画面e-Taxソフトソフト利用者のみ
保存データ作成コーナー「作成再開」から.dataを読み込む保存データ過去の入力値が表示されます
税理士等委任している税理士に確認委任契約の有無管理されている場合があります
マイナンバーカード方式登録情報から確認マイナンバーカードと対応端末カード方式利用者のみ
公式FAQで5つの方法を確認する国税庁:利用者識別番号を忘れた場合の対応(5つの確認方法)

見つからないときは変更等届出書を提出します

利用者識別番号がどのルートでも確認できない場合は、変更等届出書を所轄税務署へ提出します。e-Taxの「開始・変更等届出書作成・提出コーナー」からオンラインで送信できるほか、書面を印刷して郵送または持参する方法もあります。提出後に、利用者識別番号等の通知書が書面で郵送されます。

「開始・変更等届出書作成・提出コーナー」を開き、「変更等届出を作成する」から「利用者識別番号やパスワードをお忘れになった場合」を選択します。

画面の案内に沿って氏名・住所・生年月日などの必要事項を入力し、送信します。送信後は表示される「送信結果」や受付番号を印刷または保存しておきます。税務署への問合せ時に必要になります。

所轄税務署から利用者識別番号等の通知書が郵送で届くのを待ちます。届いた通知に記載された番号と暗証番号で、再度e-Taxまたは作成コーナーにログインできるか確認します。

書面で提出する場合は、同じ変更等届出書を印刷して必要事項を記入し、所轄税務署へ郵送または持参します。オンラインと同様に、後日郵送で通知が届きます。

暗証番号だけ忘れた場合との違い

利用者識別番号は分かるが暗証番号(パスワード)だけ忘れた場合で、事前に「秘密の質問と答え」およびメールアドレスを登録している方は、オンラインで暗証番号の再設定が可能です。登録していない方は、利用者識別番号を忘れた場合と同様に変更等届出書の提出が必要です。

忘れたものと登録状況による手続きの分岐
忘れたもの事前登録の有無手続き
利用者識別番号—変更等届出書を提出し郵送で再通知を受ける
暗証番号秘密の質問とメールアドレスを登録済み作成コーナーの「秘密の質問によるパスワード再設定」からオンラインで再設定する
暗証番号登録していない変更等届出書を提出し郵送で再通知を受ける
秘密の質問による再設定の手順を確認する作成コーナー:ID・パスワードが分からない場合の対処方法(秘密の質問の手順)

提出後に届く通知と次の操作

変更等届出書を提出すると、所轄税務署から「利用者識別番号等の通知」が書面で郵送されます。通知が届くまで日数がかかるため、確定申告期限が迫っている場合は、公式案内のとおり書面(印刷)での申告に切り替えることも検討してください。

通知を受け取った後に行うこと

  • 通知書に記載された利用者識別番号と暗証番号を控え、大切に保管します
  • 確定申告書等作成コーナーまたはe-Taxソフトでログインできるか確認します
  • マイナンバーカード方式を利用する場合は、必要に応じて電子証明書の登録を確認します

なお、令和7年10月1日からID・パスワード方式の新規発行は停止されています。既に届出済みの方は引き続き利用できますが、新たにID・パスワード方式を利用することはできません。マイナンバーカード方式への移行も検討してください。

オンラインで解決できない場合・急ぎの場合

次の場合は、オンラインでの再発行を待たずに別の方法を検討します。

切替や問合せが必要なケース

  • 確定申告期限まで数日しかなく、郵送を待てない場合は、作成コーナーで書面(印刷して提出)を作成し、所轄税務署へ郵送または持参します
  • 通知が1週間以上届かない場合は、受付番号を用意して所轄税務署へ問い合わせます
  • 住所が変わっている場合は、変更等届出書で正しい住所を登録し、通知が確実に届くようにします

よくある質問

利用者識別番号と暗証番号の両方を忘れた場合はどうしますか。

どちらも分からない場合は、変更等届出書を所轄税務署へ提出します。提出後に郵送される通知に、利用者識別番号と暗証番号の初期値が記載されています。通知が届くまで日数がかかるため、期限が近い場合は書面提出への切替を検討してください。

マイナンバーカードがあれば利用者識別番号は不要ですか。

マイナンバーカード方式で確定申告書等作成コーナーから送信する場合は、マイナンバーカードと対応スマホまたはICカードリーダがあれば送信できます。ただし、e-Taxソフトのメッセージボックス確認など一部の操作では、引き続き利用者識別番号と暗証番号が求められる場合があります。必要に応じて再発行しておくと安心です。

変更等届出書はどこから提出できますか。

国税庁の「e-Taxの開始・変更等届出書作成・提出コーナー」からオンラインで提出できるほか、作成した届出書を印刷して所轄税務署へ郵送または持参する方法もあります。オンライン送信後は表示される送信結果や受付番号を印刷または保存してください。

公式情報と確認日

本記事は次の国税庁の公式情報を確認して作成しています。制度や画面は変更されることがあるため、最新の案内もあわせてご確認ください。確認日は2026年8月21日です。

変更等届出書の提出先を確認する国税庁:作成・送信する開始(変更等)届出書の選択