結論:まず「物理カードのNFC」と「iPhoneのマイナンバーカード」のどちらで送信しようとしているかを確認する

iPhoneでe-Tax送信時に「マイナンバーカードが読み取れない」「送信できない」場合は、令和7年9月16日からe-Taxが対応した「iPhoneのマイナンバーカード(スマホ用電子証明書)」を使う方法と、従来どおり物理カードをiPhoneでNFC読み取りする方法の2つに切り分けて確認すると早期に解決できます。物理カードを使う場合は位置・ケース・有効期限・パスワード、スマホ用証明書を使う場合は対応機種・iOSバージョン・マイナポータルアプリ(2026年8月25日からはマイナアプリ)の設定を順に確認し、解消しないときはパスワード再設定や税務署への相談に進みます。

症状と前提を確認する

次のいずれかに当てはまるか確認します。1つでも当てはまれば本記事の対処が対象です。

前提チェック

主な原因を安全な順に確認する

確認順(安全・確実な順)

  1. 方法の混同:物理カード読み取りとiPhoneのマイナンバーカードのどちらかが未設定・未対応
  2. 読取環境:iPhoneケース・カバー、カードを当てる位置、かざす時間、NFCの干渉
  3. カード・証明書の有効期限切れ:マイナンバーカード本体(発行から10回目の誕生日、18歳未満は5回)や電子証明書(発行から5回目の誕生日)の期限切れ
  4. パスワードの誤入力・ロック:利用者証明用(4桁は3回連続)・署名用(6~16桁は5回連続)でロック
  5. アプリ・OS・ブラウザ条件:マイナポータルアプリが旧版、iOSが18.5未満、Safariのプライベートモード等

原因別の対処と再送信手順

使う方法を決める:物理カードか iPhoneのマイナンバーカードかを選ぶ

物理カードで送る場合は手順2へ、iPhoneのマイナンバーカードで送る場合は手順3へ進みます。e-Taxは令和7年9月16日からiPhoneのマイナンバーカードに対応し、追加済みなら電子証明書の4桁パスワードの代わりに生体認証(機種による)でログイン・署名できます。追加はマイナポータルアプリ(2026年8月25日以降はマイナアプリ)から行い、iOS 18.5以降を搭載したiPhone XS以降が必要です。確定申告書等作成コーナーの対応は令和7年分から予定されています。

物理カードをiPhoneで読み取る場合の基本確認

確定申告書等作成コーナーの「マイナンバーカードをうまく読み取れないときの確認事項」およびJPKIポータルのiPhone向け案内を確認します。ケースやカバーを外し、カードをiPhone上部(NFCアンテナ付近)にゆっくりかざし、反応があるまで数秒保持します。改善しない場合は別の向きや位置で再試行し、他アプリの干渉を避けるため不要なアプリを閉じます。有効性の確認(JPKI利用者ソフト)でパスワードが有効かも併せて確認します。

iPhoneのマイナンバーカードを使う場合の設定確認

デジタル庁の案内に従い、マイナポータルアプリ(8月25日以降はマイナアプリ)が最新版か、iPhoneがiOS 18.5以降のXS以降か、Appleウォレットに「iPhoneのマイナンバーカード」が追加済みかを確認します。追加済みであればe-Taxのログイン・署名時に物理カードの読み取りは不要です。未追加ならアプリの「マイナンバーカードをiPhoneに追加」から手続きし、端末のロック設定とマイナアプリの利用登録を済ませます。

有効期限とパスワードを確認・再設定する

マイナンバーカード本体と電子証明書の有効期限が切れているとe-Tax送信はできません。有効期限はデジタル庁の「有効期限・更新」ページで確認できます。パスワードを忘れた・ロックした場合は、JPKI利用者ソフトで有効性を確認し、ロック時はコンビニ等のキオスク端末(6:30~23:00、事前予約後24時間以内)または市区町村窓口で初期化・再設定します。利用者証明用か署名用のいずれか一方のロックはコンビニ可能ですが、両方がロックまたは証明書自体が失効している場合は市区町村窓口での手続きが必要です。

再送信する・代替手段に切り替える

上記を確認後に確定申告書等作成コーナーから再送信します。iPhoneのNFCが不安定な場合は、ICカードリーダライタとパソコンでの送信、またはパソコン+スマホ読み取り方式に切り替える方法もあります。提出期限に間に合わない恐れがある場合は、書面での提出や所轄税務署への相談も検討します。

送信前に必要なもの・パスワード・有効期限

必要なものとパスワード
項目内容失敗時の扱い
利用者証明用電子証明書数字4桁・e-Taxログイン時に使用・3回連続誤りでロックJPKIで有効性確認→ロック時はコンビニまたは窓口で再設定
署名用電子証明書英数字6~16文字・送信時の電子署名に使用・5回連続誤りでロック同上。両方ロックや失効時は窓口
マイナンバーカード本体18歳以上は発行から10回目の誕生日まで(18歳未満は5回)期限切れは市区町村で更新後e-Tax可
電子証明書年齢問わず発行から5回目の誕生日まで期限切れは更新が必要
スマホ・アプリ読取対応スマホ、マイナポータルアプリ(8/25以降はマイナアプリ)最新版に更新、iOS 18.5以降確認

自分で解決できないケース

窓口相談が必要なケース

  • 有効性確認で証明書が無効・失効と表示される、有効期限切れが判明した
  • 利用者証明用と署名用の両方がロックされた、または電子証明書自体が失効している
  • iPhoneのマイナンバーカードを追加できない、追加後に署名でエラーが続く
  • JPKIポータルやe-Taxヘルプデスクの案内で解消しない読み取り不良

問い合わせ先とエスカレーション

マイナンバーカードや電子証明書の有効性・読み取り・パスワードに問題がないのにe-Taxで読み取れない場合は、e-Taxの窓口へ問い合わせます。カード自体の有効性確認で問題があれば、マイナンバー総合フリーダイヤル(0120-95-0178、紛失・盗難時は24時間)や市区町村窓口へ連絡します。iPhoneのマイナンバーカードの追加・設定はマイナポータル(マイナアプリ)の「よくあるご質問」またはデジタル庁の案内も参照します。

問い合わせ先

  • e-Taxヘルプデスク・マイナンバーカード総合サイトの「有効性の確認」案内(e-Tax側の読み取り不良時)
  • マイナンバー総合フリーダイヤル 0120-95-0178 / マイナポータル「よくあるご質問」
  • 住民票のある市区町村窓口(証明書失効・有効期限切れ・両方ロック時)

端末・OS・アプリ・有効期限の違いと注意

端末・条件の違い
条件物理カード読み取りiPhoneのマイナンバーカード
対応機種マイナポータルFAQで読取対応機種を確認iPhone XS以降かつiOS 18.5以降
アプリマイナポータルアプリ(最新)マイナポータルアプリ→2026年8月25日以降はマイナアプリ
認証4桁+6~16桁のパスワード入力4桁の代わりに生体認証可(機種による)、署名もiPhone内で完結
コンビニ・医療機関カードをかざして利用iPhoneをかざして証明書取得・マイナ保険証利用可(対応施設のみ)
注意有効期限切れ・ロック時は送信不可追加には物理カードが必要、実物カードも携帯が原則

よくある質問

パスワードの有効性はどこで確認できますか?

JPKI利用者ソフト(公的個人認証サービスポータルサイト)で確認できます。国税庁の案内では、スマホならAndroid/iPhone別ページ、パソコンならWindows/Mac別ページから手順が案内されています。有効であればカードや証明書側の問題ではないため、e-Tax側の窓口へ問い合わせます。

iPhoneのケースを付けたままでも読み取れますか?

厚いケースや金属製カバーはNFCの干渉で読み取り不良の原因になります。確定申告書等作成コーナーやJPKIポータルの案内では、ケースを外して上部にゆっくりかざすことが推奨されています。ケースを外しても改善しない場合は、有効期限やパスワード、アプリのバージョンを併せて確認します。

iPhoneのマイナンバーカードがあれば物理カードは不要ですか?

e-Taxのログインや署名では物理カードの読み取りは不要になりますが、デジタル庁は「実物のマイナンバーカードしか対応していない場合に備えて必ず実物のカードも携帯」するよう案内しています。コンビニ交付や医療機関のマイナ保険証は対応施設が拡大中ですが、未対応の窓口では実物が必要です。

関連手続きと次のアクション

e-Tax送信が完了したら、確定申告書等作成コーナーの受信通知(メッセージボックス)で送信結果を確認し、控えを保存します。送信できない状態が続く場合は、申告期限(原則3月15日)を過ぎないよう、パソコン+ICカードリーダライタでの送信や書面提出への切替えを早めに判断します。パスワードを再設定した後やカードを更新した後は、再度JPKIでの有効性確認を経て再送信します。

確定申告の還付金や納税の手続きと併せて、マイナポータル連携での自動入力や、e-Taxの還付金処理状況確認の利用も検討します。不明点は所轄税務署やe-Taxヘルプデスクで最終確認してください。