まず確認:表示と送信方法を切り分ける
e-Taxの送信時に『HUBH011E 電子証明書の有効期限が切れています』と表示されたら、直前の操作を止め、誰の電子証明書で何を送信しようとしたかを確認します。結論として、マイナンバーカードの署名用電子証明書が期限切れの場合は、市区町村窓口で無料更新したあと、e-Tax側で電子証明書を再登録してから再送信します。慌てて同じデータで再送信を繰り返さないことが重要です。
症状と前提条件の確認
次の条件に当てはまるかを確認します。すべて公式情報に基づく典型的な前提です。
症状チェック
- e-Taxソフトまたは確定申告書等作成コーナーで送信直後にHUBH011Eまたは『電子証明書の有効期限が切れています』と表示される
- 利用している署名用電子証明書がマイナンバーカード(発行から5回目の誕生日で満了)のものである
- 本人送信で自分のカードを使っている/税理士の代理送信で税理士のカードを使っている
- 有効期限通知書が2〜3か月前に届いていた、または有効期限が近い/過ぎている
考えられる主な原因(安全・確実な順)
主な原因
- マイナンバーカードの署名用電子証明書が発行から5回目の誕生日で有効期限切れ(最も多い)
- 更新後にe-Tax側の電子証明書登録を更新していない(市区町村で書き換えてもe-Taxは自動で切り替わらない)
- 代理送信の分岐ミス:本人証明書で期限切れなのに税理士のみ署名で送れると誤解、または逆に税理士証明書の期限切れ
- スマホ用電子証明書だけを更新し、実物のカード側の再登録が漏れている、または住所・氏名変更などで証明書が失効している
原因別の対処の分岐
| 原因 | 確認ポイント | 次の対応 |
|---|---|---|
| 本人の署名用電子証明書が期限切れ | カード券面の発行日と5回目の誕生日、有効期限通知書の『有効期限が到来するもの』欄 | 市区町村窓口で無料更新 → e-Taxで再登録 → 再送信 |
| e-Taxの再登録漏れ(更新済みなのにエラー継続) | e-Taxソフト『利用者情報登録→電子証明書登録・更新』を実施したか、作成コーナーの事前準備を確認 | 利用者識別番号と暗証番号でログインし証明書を登録、メッセージボックスで完了確認 |
| 税理士代理送信で本人の証明書期限切れ | 税理士のみの電子署名で送信する方式か、本人署名付きか | 税理士のみ署名なら本人証明書の再登録不要。税理士証明書期限切れなら税理士側で再取得・再登録 |
| 氏名・住所変更や失効申請で失効 | 転入や婚姻で住所・氏名が変わった直後か | 失効扱いのため同様に市区町村で再発行→再登録が必要。スマホ用は自動失効するため実物カード更新が先 |
復旧手順:市区町村更新からe-Tax再登録まで
有効期限と更新可否を確認する。電子証明書は発行から5回目の誕生日まで。3か月未満になってから更新可能。通知書はなくても手続きできます。
住民登録のある市区町村窓口で電子証明書を更新する。本人がマイナンバーカードを持参し、暗証番号を入力して新しい証明書を書き込みます。忘れた場合は窓口で再設定できます。手数料は無料。代理人は照会書兼回答書(封緘)と顔写真付き本人確認書類が必要です。
e-Taxソフトで再登録する。e-Taxソフトを起動→利用者ファイルを開く→メニュー『利用者情報登録』→『電子証明書登録・更新』→所轄税務署を選択→方法選択(ICカードまたはGビズIDアプリ/電子証明書ファイル)→認証局を選択しパスワード入力→内容確認でOK。
確定申告書等作成コーナーを使う場合は事前準備から登録する。作成コーナーの『事前準備』→『電子証明書の登録・更新』に進み、同様に証明書を選択して登録します。
メッセージボックスで登録完了を確認する。送信後に『即時通知結果表示』で成功を確認し、e-Taxに接続してメッセージボックスの格納情報を確認します。
申告データを確認して再送信する。電子証明書は送信直前に有効である必要があるため、登録完了後に申告データを開き直し、電子署名を付け直して送信します。所得税徴収高計算書など署名省略可能な手続のみの場合は再登録不要な場合があります。
復旧に必要なもの
必要なもの
自分では解決できないケース
次に当てはまる場合は、市区町村や税務署へ相談します。
要相談ケース
- マイナンバーカード自体が有効期限切れ(発行から10回目の誕生日)で、カード自体の再交付が必要
- 暗証番号を連続で間違えてロックし、窓口での解除・再設定が必要
- 住民票の住所・氏名変更直後で、旧住所のカードが失効し再発行待ち
- 税理士の電子証明書が期限切れで、本人側では対応できない
問い合わせ先・エスカレーション
状況に応じた公式の相談先です。非公式な個人連絡先は掲載しません。
問い合わせ先
- 電子証明書の更新・再発行・照会書兼回答書の再送:住民登録のある市区町村のマイナンバー担当窓口
- e-Taxの電子証明書登録・送信エラー全般:所轄税務署、またはe-Tax・作成コーナーヘルプデスク(確定申告期は混雑します)
- スマホ用電子証明書の再開:マイナアプリの案内と市区町村窓口(実物カード更新が先)
市区町村・手続き経路・端末による違い
全国共通の国税側ルールと、市区町村で異なる運用を区別します。
| 項目 | 全国共通 | 市区町村・経路で異なる点 |
|---|---|---|
| 有効期限 | 署名用電子証明書は発行から5回目の誕生日で満了 | カード自体は18歳以上で10回目、18歳未満は5回目で満了 |
| 更新開始日 | 有効期間満了まで3か月未満になってから | 通知書の発送時期は2〜3か月前が目安。予約制の有無は市区町村で異なる |
| 手数料 | 電子証明書の更新は無料 | 再交付時の手数料は場合により異なる(通常無料の更新と区別) |
| e-Tax登録 | 新しい証明書取得後はe-Taxソフトまたは作成コーナーで再登録が必要 | ICカード/ファイル/GビズIDアプリの選択肢。代理送信は本人/税理士の分岐あり |
| スマホ用証明書 | 実物カードが失効すると自動失効 | 再開はマイナアプリで実物カードの読取りとパスワード設定が必要(通知は19時30分以降は翌朝8時以降) |
よくある質問
有効期限通知書が届かないのですが、更新できますか?
できます。通知書がなくても、有効期間満了まで3か月未満になっていれば、住民登録のある市区町村窓口でマイナンバーカードを持参すれば更新できます。通知書が戻っている場合もあるため、役所に返戻がないか確認すると安心です。
更新したのにe-Taxで同じエラーが出ます。
市区町村での書き換えだけではe-Taxは自動で切り替わりません。e-Taxソフトの『利用者情報登録→電子証明書登録・更新』または作成コーナーの事前準備で、新しい証明書を登録し直してください。登録後にメッセージボックスで完了を確認してから再送信します。
税理士に依頼しています。自分の証明書が期限切れでも送信できますか?
税理士のみの電子署名で送信する方式であれば、既に登録した本人の証明書が期限切れでも再登録せず送信できます。税理士側の証明書が期限切れの場合は、税理士が新しい証明書を取得して再登録する必要があります。依頼先の税理士に方式を確認してください。
スマホ用電子証明書だけ更新すればe-Taxは使えますか?
実物のマイナンバーカードの署名用電子証明書が期限切れ・失効した場合は、スマホ用も自動で失効します。先に実物カードを市区町村で更新し、その後にマイナアプリでスマホ用の利用再開手続きを行ってください。
公式情報と確認日
本記事は次の公式情報を2026年8月26日に確認して作成しています。制度や画面は変更されることがあるため、最新の案内も併せてご確認ください。
次の手続きと関連ページ
電子証明書の更新後は、e-Tax以外の手続でも新しい証明書が必要になる場合があります。次のページも参考に、期限前に計画的に更新してください。
関連
- マイナンバーカードの有効期限通知書が届かないときの確認方法(市区町村窓口への返戻確認と予約の要否)
- e-Taxで『利用者識別番号または暗証番号に誤りがあります』と表示されたときの確認順(ロック解除と作成コーナーの分岐)
- マイナポータルで電子署名に失敗したときの確認順(券面入力補助AP・ブラウザ・IC読取の切り分け)