結論:5つの保存先を確認し、なければ変更等届出書を提出します

e-Taxの利用者識別番号を忘れたときは、まず手元の通知書や保存データ、マイナンバーカード方式のWEB版マイページなど5つの経路で確認します。いずれでも見つからない場合は、所轄の税務署へ「電子申告・納税等開始(変更等)届出書」を提出すると、後日、税務署から郵送で利用者識別番号が通知されます。国税庁の公式情報(2026年8月27日確認)で整理します。

利用者識別番号とは:16桁で一生使うIDです

利用者識別番号は、e-Taxを利用するために申告される方1名につき1つ発行される16桁のIDです。国税庁の案内では、過去に所得税や贈与税などでe-Taxを利用したことがある場合は、その際に用いた番号をそのまま利用するとされています。税理士に依頼する場合も、利用者識別番号の有無を財産取得者(相続人等)ごとに整理して伝える必要があります。

まず確認:5つの方法を順番に試します

国税庁のFAQで示されている確認方法は次の5つです。上から順に手元にあるものから当たってください。

5つの確認方法
方法確認場所必要なもの
1. 通知書・受信通知で確認利用者識別番号等の通知(書)や印刷した受信通知、税務署からの郵便物紙の通知、受信通知の控え
2. e-Taxソフトで確認e-Taxソフトのメッセージボックス確認時に表示される「受付システムログイン用暗証番号入力」画面e-Taxソフト(パソコン版)
3. 作成コーナーの保存データで確認確定申告書等作成コーナーの保存データ(.data)を「作成再開」で読み込み保存した .data ファイル
4. 税理士等に確認委任している税理士等が管理しているか確認委任関係の確認
5. マイナンバーカード方式で確認e-Taxソフト(WEB版)のマイページ「基本情報」マイナンバーカードと対応スマホまたはICカードリーダ

手元の書類を確認する

  1. 通知書や受信通知が残っていないか、確定申告のお知らせや申告書等送信票も含めて探します。

パソコン内のデータを確認する

  1. e-Taxソフトを利用している場合はメッセージボックス経由の画面で、作成コーナーを利用している場合は保存データ .data を読み込んで確認します。

マイナンバーカード方式を確認する

  1. マイナンバーカードでe-Taxを利用したことがある場合は、WEB版のマイページから確認できます。秘密の質問と答えを登録済みなら、暗証番号の再設定はオンラインで可能です。

確認できない場合:変更等届出書を所轄税務署へ提出します

上記5つで確認できないときは、「電子申告・納税等開始(変更等)届出書」を所轄の税務署へ提出します。作成は国税庁e-Taxサイトの「変更等届出を作成する」ページから行えます。税理士へ作成・提出を依頼することもできます。提出後、届出の内容に応じた通知書が税務署から郵送で送付されます。後日到着するため、申告期限が近い場合は早めに手続きし、届くまでの間は申告方法の切替も含めて税務署へご相談ください。

状況別フローチャート:自分がどの分岐か確認します

国税庁のPDF資料では、次の分岐で確認手順が整理されています。

分岐のポイント

  • マイナンバーカードでe-Taxを利用したことがあるか(はい/いいえ/覚えていない)
  • WEB版マイページの基本情報で確認できるか
  • 通知書や送信票など番号が分かる書類を持っているか
  • いずれも「いいえ」なら、変更等届出書を提出して確認する

「取得したことがない・分からない方」は、まずマイページや書類の有無を確認し、それでも分からなければ変更等届出書の提出に進む流れです。

よくある失敗と注意点

注意点

  • 新規に利用者識別番号を取得し直さない:既存の番号があるのに新規取得すると、過去の申告・お知らせが新しい番号に引き継がれません。
  • 16桁の入力間違いに注意する:半角数字で正確に入力し、コピー&ペースト時は空白が入らないようにします。
  • 暗証番号と混同しない:利用者識別番号(16桁)と暗証番号・パスワードは別物です。暗証番号を忘れた場合は、秘密の質問が登録済みならオンラインで再設定できます。
  • 税理士に依頼中は重複して手続きしない:税理士側で管理している場合があるため、まず確認してから届出書を出します。

申告期限が近いときの代替手段

変更等届出書の通知は郵送のため、到着まで数日かかります。申告期限が迫っている場合は、次の対応を検討します。

期限が近い場合の選択肢

  • マイナンバーカード方式でWEB版マイページから即時に確認できないか試す
  • 手元の .data や受信通知が本当にないか再確認する
  • 所轄税務署へ電話で到着見込みを確認し、書面申告への切替が必要か相談する

手続き後にやること:番号を安全に保管します

保管チェックリスト

FAQ:よくある質問

マイナンバーカード方式なら、利用者識別番号を忘れてもすぐに確認できますか?

はい。マイナンバーカード方式でログインできる場合は、e-Taxソフト(WEB版)のマイページ「基本情報」から利用者識別番号を確認できます。カードと読み取り環境(スマホまたはICカードリーダ)が必要です。

変更等届出書はどこから作成できますか?税理士に頼めますか?

国税庁e-Taxサイトの「変更等届出を作成する」ページから作成できます。提出(送信)はご自身で行うか、税理士に依頼することも可能です。提出先は住所地を管轄する税務署です。

利用者識別番号が分からないまま、新たに取得してもいいですか?

推奨されません。国税庁は1名につき1つの番号を継続利用すると案内しています。新たに取得すると過去の申告データと紐づかなくなるおそれがあるため、まずは5つの確認方法と変更等届出書による確認を優先してください。

暗証番号も忘れました。どうすればいいですか?

秘密の質問と答えを登録済みなら、オンラインで暗証番号の再設定が可能です。登録がない場合は、利用者識別番号と同様に変更等届出書の提出が必要です。

関連する手続き

利用者識別番号の確認とあわせて、暗証番号や電子証明書のトラブルも確認しておくと申告がスムーズです。へ続く手続きや、証明書の失効時の対応も合わせてご確認ください。