HUBH035Eは、e-Taxで「電子証明書の登録・更新」を行う際に、現在ログインしている利用者識別番号と、登録しようとしている利用者識別番号が異なる場合に表示されます。登録対象の正しい利用者識別番号を確認し、そのIDでログインし直して再度「電子証明書登録・更新」を行うことで解消します。
症状と前提の確認
e-Taxソフトやe-Tax WEB版で「電子証明書の登録・更新」を実行した直後にメッセージが表示されます。国税庁の公式Q&A(2026年8月27日確認)では、HUBH035Eは登録対象IDとログインIDの不一致が原因と説明されています。
HUBH012E・HUBH035E・HUBH077Eの違いを整理する
同じ文面に見えても、エラーコードで原因と対処が異なります。3つの区分を混同しないことが重要です。
| エラーコード | 発生タイミング | 主な原因 | 基本の対処 |
|---|---|---|---|
| HUBH012E | 申告等データを送信したとき | 送信者の利用者識別番号が税理士等でないのに、納税者以外が送信 | 納税者本人または権限のある税理士等のIDでログインし直して送信する |
| HUBH035E | 電子証明書の登録・更新を行うとき | 登録対象の利用者識別番号とログイン中の利用者識別番号が異なる | 登録対象の正しいIDを確認し、そのIDでログインし直して再登録する |
| HUBH077E | 開始(変更等)届出書を送信したとき | 届出データを作成した税理士等と送信者の利用者識別番号が異なる | データを作成した税理士等のIDでログインして送信する |
HUBH035Eは送信時ではなく、証明書の「登録・更新」操作で発生する点が特徴です。申告データ自体のエラーではないため、申告内容を修正する必要はありません。
HUBH035Eが起きる主な原因
よくある原因
- 家族のマイナンバーカードや別人の利用者識別番号でログインしたまま、自分の証明書を登録しようとしている
- 税理士等の利用者識別番号でログインしたまま、納税者本人の証明書を登録しようとしている(またはその逆)
- e-Taxソフトに複数の利用者ファイル(.ncc)が存在し、別の人のファイルを開いたまま操作している
- 過去に取得した旧い利用者識別番号の控えを見て登録しようとしている
直す前に確認すること:正しい利用者識別番号はどれか
「登録を行う利用者識別番号」とは、今回電子証明書を紐づけたい本人(納税者または税理士等)の16桁の利用者識別番号を指します。次の方法で確認します。
利用者識別番号の確認方法
- e-Taxソフトの利用者ファイル(.ncc)名と、ソフト起動時に表示される利用者識別番号を確認する
- e-Taxのメッセージボックスや「利用者識別番号等の通知(書)」に記載された番号と照合する
- 税理士等が代理で登録する場合は、税務代理権限を付与された税理士等の利用者識別番号が、税務署から「税務代理利用可能」と通知されているか確認する
- 家族間で取り違えやすいため、マイナンバーカードの券面ではなく、e-Taxの通知書類で番号を確定する
復旧手順:正しいIDで再登録する
正しい利用者識別番号を確認し、控えと一致しているか再確認します。複数の利用者ファイルがある場合は、ファイル名とIDをメモします。
e-Taxソフトを一旦終了し、正しい利用者識別番号の利用者ファイル(.ncc)を開き直して、そのIDとパスワードでログインします。WEB版を利用している場合も、一度ログアウトして正しいIDで再ログインします。
メニューの「利用者情報登録」から「電子証明書登録・更新」をクリックします。「電子証明書の登録・更新(1/4:利用者情報)」画面で所轄税務署と住所(納税地)を入力し「次へ」を進めます。国税庁「更新した電子証明書をe-Taxに再登録するには」手順(令和8年5月25日更新)に基づく操作です。
「電子証明書の登録・更新(2/4:方法の選択)」で利用方法を選びます。マイナンバーカード等のICカードの場合は「ICカードまたはGビズIDアプリの利用」、ファイル形式(.p12)の場合は「電子証明書ファイルの利用」を選択します。
ICカードの場合は認証局サービス名を選択し、カードのパスワードを入力します。ファイルの場合は「参照」から証明書ファイルを指定し、パスワードを入力して「次へ」を進めます。「登録・更新内容確認」画面で証明書の有効期限が切れていないかを確認します。
「受付システムログイン用暗証番号入力」画面で表示される利用者識別番号が、登録対象の正しいIDと一致していることを最終確認し、パスワードを入力して送信します。「即時通知結果表示」で送信完了を確認します。
e-Taxに再ログインし、メッセージボックスに登録完了の情報が格納されていることを確認します。完了後に申告等の送信を改めて行います。
直らない・判断がつかないときの相談先
オンラインで解決しない場合
- 何度もHUBH035Eが再現する場合は、別の利用者ファイルを開いていないか、家族や税理士のIDでログインしていないかを最初から見直します
- 税理士等の代理登録で「税務代理利用可能の通知」が届いていない場合は、税理士等の所轄の税務署へ確認します
- 利用者識別番号自体が不明な場合は、所轄の税務署で本人確認の上で再通知を受ける方法があります。電話では番号照会ができない場合があるため、窓口相談を検討します
よくある質問
HUBH035EとHUBH012Eは同じ対処で直りますか?
異なります。HUBH035Eは電子証明書の登録・更新時のID不一致、HUBH012Eは申告等データ送信時の送信者不一致です。HUBH035Eは正しいIDで再ログインして「電子証明書登録・更新」をやり直すことが中心の対処です。
家族のマイナンバーカードでもHUBH035Eになりますか?
なります。家族のIDでログインしたまま、自分の証明書を登録すると不一致になります。必ず登録したい本人の利用者識別番号でログインし直してから登録してください。e-Taxソフトでは利用者ファイル(.ncc)を取り違えないよう、ファイル名とIDを整理しておくと安心です。
証明書の有効期限切れもHUBH035Eの原因ですか?
有効期限切れ自体は別のエラーや登録失敗の原因になります。HUBH035EはID不一致が直接の原因ですが、再登録時には併せて証明書の有効期限が切れていないかも「登録・更新内容確認」画面で確認します。期限切れの場合は市区町村窓口等で証明書を更新してから再登録が必要です。
出典と確認日
本記事は次の国税庁の公式情報を基に、2026年8月27日に確認して作成しています。制度や手順は更新される場合があるため、操作前に最新の公式ページも併せてご確認ください。
出典一覧
- 国税庁「送信される方の利用者識別番号が申告等データ内の利用者識別番号と一致しません。」Q&A(HUBH012E・HUBH035E・HUBH077Eの区分を解説)
- 国税庁「更新した電子証明書をe-Taxに再登録するには、どうすればいいですか。」(e-Taxソフトでの登録・更新手順、令和8年5月25日更新)