結論です。退職後に雇用保険被保険者証が会社から返ってこない場合は、前職へ返還を一度請求しつつ、待たずに自分でハローワークへ「雇用保険被保険者証再交付申請書」と本人確認書類を持参すれば、原則即日で再発行できます。郵送の場合は約2週間かかります。電話では被保険者番号の照会はできません。2026年8月27日時点のハローワーク公式情報で確認しています。
雇用保険被保険者証とは何か、なぜ手元に必要なのか
雇用保険被保険者証は、雇用保険の加入番号(被保険者番号)、氏名、生年月日が記載された書類で、雇用保険被保険者資格取得等確認通知書と一体になっています。転職先で同じ番号を引き継いで加入手続きを行うために提出を求められるほか、教育訓練給付や失業給付の手続きでも番号確認に使われます。1人1番号が原則で、転職しても同じ番号を使い続けます。
まず確認:会社が保管しているケースも一般的です
雇用保険法施行規則第10条により、被保険者証はハローワークが交付し事業所を通じて本人に渡されるのが原則です。ハローワーク名古屋南によると、加入手続き直後に事業所を通じて渡されるのが原則ですが、紛失防止を理由に事業所で保管し退職時に渡される場合も多く見受けられます。手元にない場合は、まず前職の人事・総務担当に保管の有無を確認してください。
会社へ確認するときのポイント
- 入社時に渡された記憶があるか、退職時に書類一式と一緒に入っていなかったか再確認する
- 人事・総務の担当者に「雇用保険被保険者証を事業所で保管していないか」を具体的に確認する
- 返還の目安日を確認し、郵送の場合は簡易書留等の記録が残る方法か確認する
- 連絡が取れない・返送されない場合は、ハローワークでの再発行へ切り替える準備を進める
自分で解決できる方法:ハローワークで再発行する
会社から返ってこなくても、雇用保険に加入していた事実があれば、本人または代理人がハローワークで直接再発行できます。事業主の証明や前職の同意は不要です。窓口は原則即日、郵送は約2週間が目安です。電子申請(e-Gov)も制度上は可能ですが、急ぐ場合は窓口が確実です。
窓口で即日再発行する(最も早い方法)
住所地または居所地を管轄するハローワーク(本所・出張所。ふるさとハローワークを除く)へ本人が来所します。受付時間は平日8:30〜16:00が案内されています(群馬労働局・愛知労働局)。雇用保険被保険者証再交付申請書に記入し、本人確認書類を提示すれば原則即日発行されます。申請書は事前に印刷して持参しても、窓口で記入してもかまいません。
郵送で再発行する(来所が難しい場合・約2週間)
郵送でも申請できます。雇用保険被保険者証再交付申請書、本人確認書類の写し、返信用封筒(特定記録分の切手を貼付)を同封し、最寄りのハローワークへ記録が残る郵便で送付します。交付までおおむね2週間かかります。連絡先の記載漏れや本人確認書類の添付漏れが多いため、送付前に再確認してください。お急ぎの場合は窓口を利用してください。
代理人が申請する(本人が行けない場合)
代理人による窓口申請も原則即日可能です。必要書類は、再交付申請書、委任状(任意様式)、代理人の本人確認書類、申請者本人の本人確認書類の写しです。事業主が本人に手渡す前に紛失した場合を除き、委任状が必要と案内されています。郵送での代理申請は不可のため、窓口へご相談ください。
| 方法 | 所要時間の目安 | 主な持ち物・同封物 | 受付時間・注意点 |
|---|---|---|---|
| 窓口(本人) | 原則即日 | 再交付申請書+本人確認書類 | 平日8:30〜16:00・ふるさとハローワーク除く |
| 郵送(本人) | 約2週間 | 再交付申請書+本人確認書類の写し+返信用封筒(特定記録切手) | 記録が残る郵便で送付・連絡先の記載漏れに注意 |
| 窓口(代理人) | 原則即日 | 再交付申請書+委任状+代理人の本人確認書類+本人確認書類の写し | 平日8:30〜16:00・委任状は任意様式 |
必要書類と申請書の入手先
本人確認書類は次のいずれかで対応できます。写真付き1点(マイナンバーカード、運転免許証、官公署発行の写真付き証明書等)、またはお持ちでない場合は、国民健康保険被保険者証・健康保険被保険者証、住民票記載事項証明書、年金手帳等のうち異なる2種類です。郵送時は写しを同封します。
申請書の入手方法
- ハローワーク窓口で受け取りその場で記入する
- ハローワークの公式サイト(例:群馬労働局の記入例PDF、愛知労働局の申請書PDF)から印刷して記入する
- 住所・氏名・生年月日、前職の事業所名・所在地等をできるだけ正確に記入する(過去の職歴から番号を特定するため)
転職先への対応:番号が分からなくても手続きは進みます
転職先から被保険者証の提出を求められても、手元になくても手続き自体は止まりません。転職先の事業主は、氏名・生年月日・前職の事業所情報等をもとにハローワークへ照会し、番号を確認して資格取得手続きを行うことができます。ただし、証書があると手続きが早く正確に進みます。再発行した証書または番号が分かり次第、転職先へ速やかに連絡してください。二重取得で番号が2つあることが判明した場合は、統一手続きが別途必要です。
よくある質問
会社が倒産・行方不明で連絡が取れない場合でも再発行できますか
できます。ハローワークでの再発行は、事業主の証明や同意を必要としません。本人がハローワークへ申請書と本人確認書類を提出すれば、雇用保険の加入事実に基づいて再交付されます。前職の事業所名や所在地が分かる範囲で記入し、複数の職歴がある場合は聞き取りで特定します。
再発行に手数料はかかりますか
手数料はかかりません。窓口・郵送とも無料です。ただし郵送時の返信用封筒の切手代(特定記録分を含む)は申請者負担です。
電子申請(e-Gov)は使えますか
制度上は電子申請も可能と案内されていますが、群馬労働局・愛知労働局の案内では窓口(即日)または郵送(約2週間)が具体的に案内されています。添付書類の不備が多いため、急ぐ場合は窓口での申請をおすすめします。
まとめ:次の行動
退職後に雇用保険被保険者証が返ってこないときは、1)前職へ保管の有無と返還予定日を確認し、2)返還されない・急ぎの場合はハローワークへ再交付申請を行ってください。窓口なら平日8:30〜16:00に申請書と本人確認書類で原則即日、郵送なら約2週間です。電話での番号照会はできません。転職先には「ハローワークで再発行手続き中」と伝え、番号が分かり次第提出してください。当サイトの内容は参考情報です。手続きの詳細は管轄のハローワークの最新案内をご確認ください。