マイナポータルで転出届を提出したのに処理状況が「処理中」のままで転入届が窓口で受け付けてもらえないときは、転出元市区町村での処理が「完了」になるまで転入届は受理されません。マイナポータルで「完了」を確認してから転入予定市区町村の窓口へ行き、転入日から14日以内かつ引越す日から30日以内に手続きを完了する必要があります。急ぎのときは転出元へ電話で相談し、引越し自体を取りやめる場合は引越予定日前日までならマイナポータルで取消、それ以降は窓口へ相談します。2026年9月1日時点のデジタル庁と市区町村の公式情報で手順を整理します。

症状を確認する

次のような状況に当てはまる場合、この記事の対処が該当します。転出届はマイナポータル(引越しワンストップサービス)で提出し、転入届は転入予定市区町村の窓口で対面提出する必要があります。

該当する症状のチェック

  • マイナポータルの申請状況が「処理中」「審査中」「審査待ち」のままで「完了」にならない
  • 処理中だからと窓口で「前住所の処理が終わっていないので本日は転入届を受理できない」と案内された
  • 来庁予定日に行ったが、来庁予定日より前の日付や当日提出直後の来庁で断られた
  • 引越日が近づき14日以内の期限が気になるが、完了待ちで動けない

なぜ「処理中」のまま転入届が出せないのか

デジタル庁のFAQ Q11では、マイナポータルから転出届を受け取る転出元市区町村では、届出の処理に一定の時間を要するほか、各市区町村の開庁時間にあわせて処理が行われると説明されています。そのため、マイナポータルから転出届を提出した後に当日中に転入予定市区町村へ来庁した場合や、手続き時に選択した来庁予定日より前、またはマイナポータル上で転出届の処理状況が「完了」になる前に来庁した場合、転入届の受理にお時間をいただく場合や受理できないことがあると明記されています。全国共通の原則です。

処理中で受理されない主な理由

  • 転出元市区町村の担当課が開庁時間内に順番で処理するため、申請直後は「処理中」のままである
  • マイナポータルの来庁予定連絡は窓口の日時指定予約ではなく、転入届の実在性確認は窓口で対面審査が必要なため、処理完了前の来庁では台帳連携ができていない
  • 引越しワンストップサービスは日本国内の引越しが対象で、国外への転出や代理人(同一世帯以外の委任が必要な代理)などはオンライン対象外で別途窓口対応となる

まず確認する3つのポイント

来庁前に確認するチェックリスト

状況別の対処法

当てはまる状況に合わせて手順を進めてください。いずれの場合も転入届は窓口での対面手続きが必要で、マイナポータル上だけで完結しません。

マイナポータルで処理状況を確認します。マイナポータルへログインし、引越し手続きの「申請状況照会」を開きます。表示が「完了」であれば窓口での受付が可能です。「処理中」「審査待ち」「審査中」が続く場合は、転出元市区町村の開庁時間内の処理を待つ必要があります。松山市の案内では「処理中ですと表示される場合は、完了になってから窓口へお越しください」と案内されています。「提出済」と表示される場合は、自治体側が照会機能に対応しておらず状況確認ができない状態です。

「完了」になるまで待つか、急ぎのときは転出元へ電話で相談します。引越日が迫り期限内に完了しない可能性がある場合は、転出元市区町村(転出届を提出した側)の担当課へ電話で相談します。松山市のページでは「お急ぎの方は転入前市町村に電話連絡のうえ、ご相談ください」と案内し、近隣自治体の担当部署と電話番号を一覧で示しています。窓口での即日処理を依頼できるか、来庁予定日の調整が必要かを確認します。転入予定側ではなく転出元側へ連絡する点にご注意ください。

「完了」を確認してから転入予定市区町村の窓口で転入届を提出します。目黒区の案内では「前住所地の転出届の処理が完了していないと受付できません。マイナポータルの申請状況が完了になっていることを確認してから窓口へお越しください」と案内されています。必要なものは、引越す人全員のマイナンバーカード(暗証番号4桁も確認)、窓口へ行く人の本人確認書類、代理人の場合は委任状です。転入手続き後にマイナンバーカードの継続利用手続きも行います。任意代理人の場合は転入手続きはできますが継続利用手続きは別途本人が行う必要があります。

引越す日から30日を過ぎそう、または14日以内の期限が迫る場合は窓口切替を検討します。目黒区の案内では、届出期限は「引越した日から14日以内、かつマイナポータルに入力した引越す日から30日以内」とされ、期間経過後は引越しワンストップサービスを使った転入の届出はできず従来通り転出証明書が必要になると案内されています。処理中のまま30日が近づく場合は、転出元市区町村で従来の紙の転出証明書の交付が可能か、転入予定側で通常の転入手続きに切り替える必要があるかを両方の窓口へ確認します。

引越し自体を取りやめたり対象者が変わった場合は取消の可否を確認します。デジタル庁FAQ Q16では、引越しワンストップサービスでの取消申出は「引越す日(転出予定日)の前日まで」であればマイナポータルから可能、引越す日以降は署名用電子証明書が失効するためオンラインでの取消はできず転出元市区町村の窓口へ相談が必要、転入届提出後の取消はできないと案内されています。該当する場合は早めに窓口へご相談ください。なお、転出届が受理されると引越す日に署名用電子証明書が失効しe-Tax等の電子署名が必要な手続きに影響します。

期限と手続きの整理

主な期限と対応
項目期限・条件処理中だった場合の対応
転入届の提出転入日から14日以内(目黒区・デジタル庁Q12)完了を確認してから窓口で提出。完了前は受理されないことがある
引越しワンストップサービスの有効期間引越す日から30日以内(目黒区)30日を過ぎるとワンストップでの転入は不可、従来の転出証明書が必要になる場合がある
オンライン取消引越す日の前日までマイナポータルで可能(デジタル庁Q16)引越す日以降はオンライン不可、転出元窓口へ相談。転入届後は取消不可
当日の来庁提出当日や来庁予定日より前の来庁は受理できない場合がある(デジタル庁Q11)余裕を持った来庁予定日を選び、完了を確認してから来庁する

オンラインで解決できないケース

窓口での手続きが必要なケース

  • 国外への転出は引越しワンストップサービスの対象外です(デジタル庁Q6)
  • 同一世帯以外の代理人による転出届・来庁予定連絡はマイナポータルの機能上できません(Q8)。同一世帯員なら手続き者のマイナンバーカードで可能です
  • マイナンバーカードを持っていない、署名用電子証明書が失効・有効期限切れ、暗証番号を忘れてロックした場合は窓口での再設定や交付が必要です
  • 住民異動関連の手続きや届出に不備があった場合、来庁が求められることがあります(Q4)

問い合わせ先と持ち物

処理状況が長時間「処理中」のまま、エラーの理由がわからない、30日・14日の期限が迫っているときは、転出元市区町村(転出届の処理状況)と転入予定市区町村(転入届の受付)のそれぞれの担当窓口へお問い合わせください。

窓口で必要となる主なもの

  • 引越す人全員のマイナンバーカード(暗証番号4桁を確認。カード更新時は提示が必須)
  • 窓口へ行く人の本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど自治体が定める書類)
  • 代理人の場合は引越す人が記入した委任状(目黒区の様式などが参考になります)
  • 引越した日から14日以内・引越す日から30日以内であることの確認

よくある質問

マイナポータルで転出届を出した当日中に転入届を出せますか?

おすすめしません。転出元市区町村での処理に一定の時間を要し、開庁時間に合わせて処理されるため、当日中に来庁すると処理が完了しておらず受理できない場合があります(デジタル庁Q11)。余裕を持った来庁予定日を選び、マイナポータルで「完了」を確認してから来庁してください。

処理中が2~3日続いています。放置しても大丈夫ですか?

開庁時間外や休日を挟むと処理に時間がかかることがあります。ただし、転入日から14日以内、引越す日から30日以内という期限があるため、期限が迫る場合は転出元市区町村へ電話で処理状況を確認してください。30日を過ぎるとワンストップサービスでの転入ができなくなる場合があります。

引越を取りやめたいのですが、マイナポータルで取消できますか?

引越す日(転出予定日)の前日まではマイナポータルから取消の申出が可能です。引越す日以降は署名用電子証明書が失効してオンライン取消ができず、転出元市区町村の窓口へ相談が必要です。転入届提出後の取消もできません(デジタル庁Q16)。早めに窓口へご相談ください。

公式情報と確認日

処理状況が「完了」にならない原因が上記で解消しない場合は、申請状況のスクリーンショット(差し支えない範囲のメモ)と引越す日・来庁予定日を手元に用意し、転出元と転入予定の市区町村窓口へそれぞれお問い合わせください。転入日から14日以内の手続きを忘れずに行ってください。