会社が雇用保険被保険者資格取得届を出してくれない、または被保険者証や資格取得等確認通知書を渡してくれないときは、会社への確認だけで終わらせず、加入条件と届出記録を確認します。マイナポータルで記録を確認できる場合もありますが、確認できないときは、事業所所在地または本人の住居所を管轄するハローワークへ資格取得届出確認照会を申し出ます。電話だけで加入記録を照会する手続きではありません。

雇用保険の加入要件を確認する

原則として、次の両方に当てはまる労働者は雇用保険の被保険者となります。雇用形態の呼び方だけでなく、雇用契約の内容で確認してください。昼間学生など、個別の適用除外や例外があるため、判断が難しい場合は管轄ハローワークへ相談します。

原則として確認する2つの条件です。

  • 31日以上引き続き雇用されることが見込まれること
  • 1週間の所定労働時間が20時間以上であること

資格取得届の提出期限は、被保険者となった日の属する月の翌月10日までです。期限を過ぎていても届出義務がなくなるわけではありません。

まず会社に確認する内容

人事・総務などの担当者に、雇用保険被保険者資格取得届を提出したか、資格取得年月日はいつか、被保険者証と雇用保険資格取得等確認通知書(被保険者通知用)をいつ受け取れるかを確認します。

自分の雇用契約書や労働条件通知書で、雇用開始日、週の所定労働時間、31日以上の雇用見込みを確認します。会社から加入対象外と説明された場合は、対象外とする理由も確認してください。

会社から回答がない、提出していないと説明された、または通知書等が交付されない場合は、会社とのやり取りの記録を残し、次の確認方法へ進みます。

会社へ確認するときに整理しておく項目です。

マイナポータルで加入記録を確認できる場合もある

厚生労働省は、マイナンバーをハローワークに登録している場合、マイナポータルで雇用保険の加入記録を確認できる案内を掲載しています。記録が表示されない場合や内容に疑問がある場合は、表示だけで加入資格を判断せず、ハローワークへの資格取得届出確認照会を利用してください。

会社が出してくれないときはハローワークへ確認照会する

厚生労働省は、事業主に資格取得届を提出したか確認できない場合や、被保険者証等が交付されない場合に、労働者が自分の加入手続きの有無をハローワークへ照会できる制度を案内しています。本人が使う書類は、事業主が提出する資格取得届そのものではなく、「雇用保険被保険者資格取得届出確認照会票」です。

「雇用保険被保険者資格取得届出確認照会票」を用意します。用紙の入手方法や書式は管轄ハローワークへ確認してください。

事業所所在地または本人の住居所を管轄するハローワークを確認します。どちらの窓口へ提出するかは、事前に管轄を確認してください。

窓口へ本人が来所するか、郵送で照会票を提出します。本人確認書類が必要で、郵送の場合はその写しや返信用封筒などを求められることがあります。

確認後に交付される「雇用保険被保険者資格取得届出確認照会回答書」で、資格取得年月日や加入状況を確認します。加入が確認できない場合は、雇用契約書や勤務状況の資料を持って、今後の対応をハローワークへ相談します。

資格取得届出確認照会の主な確認事項です。地域により受付方法や書式が異なる場合があります。
確認項目内容
照会先事業所所在地または本人の住居所を管轄するハローワーク
提出方法本人の来所または郵送
主な書類資格取得届出確認照会票、本人確認書類・住所確認書類
代理人代理人と本人それぞれの本人確認書類、本人が記入した照会票、委任状などが必要になることがあります
照会結果被保険者番号、氏名、被保険者区分、生年月日、資格取得年月日、事業所名などが記載された回答書が交付されます。未加入の場合はその旨が記載されます

加入記録が確認できない場合の対応

確認照会の結果、資格取得届が提出されていない、または加入記録が確認できない場合は、雇用契約の内容と実際の勤務状況をハローワークへ伝え、事業主への確認方法を相談します。加入要件を満たしていたと認められれば、一定期間さかのぼって雇用保険に加入できることがあります。さかのぼれる期間や追加資料は個別に判断されるため、自己判断で期間を決めないでください。

雇用保険の加入手続きは失業等給付の受給資格や被保険者期間に関係します。退職が近い場合や、すでに退職している場合も、確認を先送りせずに相談してください。ハローワークインターネットサービスも、会社から離職票等が交付されない場合は住居地を管轄するハローワークへ問い合わせるよう案内しています。

よくある質問

会社が「本人が希望していないから出さない」と言っています。

加入要件を満たす場合、事業主は本人の意思に関係なく資格取得届を提出する必要があります。

電話で加入記録を教えてもらえますか?

電話だけでの照会はできません。本人確認書類を用意し、窓口または郵送での確認方法を管轄ハローワークへ確認します。

すでに退職していても確認照会できますか?

確認できる場合があります。厚生労働省は、就業中だけでなく就業していた人も対象として加入手続きの有無を照会できる案内を示しています。退職前の勤務先と本人の住居所の管轄を伝えて相談してください。

事業主向けの資格取得届の書き方とは別の記事です

このページは、加入対象と思われる労働者が、会社の未提出や通知書未交付にどう対応するかを扱っています。事業主が資格取得届の対象者、記入項目、提出期限、添付書類、e-Govを確認したい場合は、別の手続きとして確認してください。

事業主向けの資格取得届の書き方を確認する雇用保険被保険者資格取得届の書き方|翌月10日・添付書類・e-Gov

確認日と公式情報

この記事は、2026年8月5日に確認した厚生労働省とハローワークの公式案内に基づきます。加入要件、提出先、必要書類、受付方法は雇用形態や地域で異なることがあるため、最終的には事業所所在地または本人の住居所を管轄するハローワークへ確認してください。