正当な理由のない自己都合退職で離職日が2025年4月1日以降なら、失業手当は受給手続後の待期7日と原則1か月の給付制限を経て、失業認定後に支給されます。給付制限の終了日に自動入金されるわけではありません。

この記事は、一般の雇用保険被保険者として日本国内で働いていた方を対象に、全国共通の原則を説明します。受給資格、離職理由、認定日、支給対象日は住居所を管轄するハローワークが個別に決定します。船員の求人を引き続き希望する方は、地方運輸局で手続きする場合があります。

手続きの概要

・対象者:離職前の被保険者期間などの受給要件を満たし、働く意思と能力があり、求職中である方 ・期限:基本手当を受けられる期間は原則として離職日の翌日から1年間です。離職票が届いたら早めに手続きします。 ・提出先:住居所を管轄するハローワーク ・必要書類:離職票-1・2、個人番号確認書類、身元確認書類、写真2枚、本人名義の預金通帳またはキャッシュカード ・手続き方法:求職の申込みと離職票の提出を行い、受給資格の決定を受けます。マイナンバーカードを所定の手続きで提示する場合は写真を省略できます。

    出典:厚生労働省「Q&A~労働者の皆様へ(基本手当、再就職手当)~」Q2・Q4・Q6・Q11 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000139508.html 、ハローワークインターネットサービス「雇用保険の具体的な手続き」 https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_procedure.html (確認日:2026年7月27日)

    失業手当が振り込まれるまでの流れ

    1. 住居所を管轄するハローワークで求職の申込みと受給手続きをします。 2. 受給手続後、失業状態にある7日間の「待期」があります。 3. 正当な理由のない自己都合退職で離職日が2025年4月1日以降なら、待期満了後に原則1か月の給付制限があります。 4. ハローワークが指定する認定日に、失業認定申告書などを提出して失業の認定を受けます。 5. 支給対象となる失業認定を受けた後、おおむね1週間を目安に指定口座へ振り込まれます。実際の日は休日や金融機関の処理などで異なります。

      厚生労働省Q&Aは、基本手当を原則4週間に1回の失業認定に基づいて支給し、給付制限がある方は制限期間経過後の認定日から支給すると案内しています。認定後の振込時期は、同Q&Aでは約7日後、ハローワークインターネットサービスでは通常5営業日と案内されているため、目安はおおむね1週間です。

      出典:厚生労働省「Q&A~労働者の皆様へ(基本手当、再就職手当)~」Q8・Q20・Q29 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000139508.html 、ハローワークインターネットサービス「雇用保険の具体的な手続き」 https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_procedure.html (確認日:2026年7月27日)

      給付制限が原則1か月になる人

      原則1か月の対象は、正当な理由なく自己都合で退職し、離職日が2025年4月1日以降の方です。基準になるのは受給手続きをした日ではなく、離職日です。離職日が2025年3月31日以前の場合は原則2か月と案内されています。

      給付制限が3か月になる主な例外

      ・離職日からさかのぼって5年間に、正当な理由のない自己都合退職による受給資格決定を2回以上受けている場合 ・本人の責めに帰すべき重大な理由で解雇された場合

        病気、けが、家族の介護、通勤困難など、正当な理由のある自己都合退職は「特定理由離職者」に該当する場合があります。離職票の記載だけで自動的に決まるものではなく、ハローワークが本人の説明、証拠書類、事業主側の説明などを確認して離職理由を判定します。

        出典:厚生労働省「Q&A~労働者の皆様へ(基本手当、再就職手当)~」Q7・Q20 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000139508.html 、ハローワークインターネットサービス「特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲の概要」 https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_range.html (確認日:2026年7月27日)

        手順1:離職票と本人確認書類を準備する

        会社から離職票-1と離職票-2を受け取ったら、離職理由や記載内容を確認します。実際の退職理由と異なる場合は、受給手続時にハローワークへ申し出て、退職勧奨の通知、労働条件通知書、診断書など、事情を説明できる資料があれば持参してください。必要な資料は事情により異なります。

        ・離職票-1、離職票-2 ・マイナンバーカードなどの個人番号確認書類 ・運転免許証やマイナンバーカードなどの身元確認書類 ・縦3.0cm×横2.4cmの写真2枚。ただし、所定の手続きごとにマイナンバーカードを提示する場合は省略可能 ・本人名義の預金通帳またはキャッシュカード

          手順2:管轄のハローワークで受給手続きをする

          住居所を管轄するハローワークで求職の申込みを行い、離職票などを提出します。公式案内では雇用保険の手続時間は平日8時30分から17時15分までとされ、求職申込みにも時間がかかるため16時前の来所が推奨されています。臨時閉庁や窓口運用は管轄先の案内も確認してください。所在地はハローワークインターネットサービスの「ハローワーク等所在地情報」で確認できます。 https://www.hellowork.mhlw.go.jp/info/location_list.html

          手順3:待期7日と給付制限期間を過ごす

          待期は、求職申込み後に失業状態にある7日間です。この待期が終わった後、対象者には給付制限が続きます。アルバイトや短期就労をした場合は、給付制限中であっても失業認定申告書へ正確に記載してください。就労条件によっては就職として扱われるため、事前に管轄のハローワークへ確認すると安全です。

          手順4:説明会と失業認定に対応する

          受給資格決定後は、指定された初回説明会に出席し、雇用保険受給資格者証、失業認定申告書、最初の認定日を確認します。認定日には、求職活動や就労の状況を申告します。必要な求職活動実績の回数は給付制限期間などで異なるため、受給資格者のしおりとハローワークの指定に従ってください。

          給付制限の終了日と初回振込日は同じではありません

          原則1か月の給付制限が終わっても、その日に自動で1か月分が振り込まれるわけではありません。給付制限経過後の支給対象日について失業認定を受け、その後に口座へ振り込まれます。最初の認定日や支給対象日数は受給資格者ごとに異なるため、受給資格者証と認定スケジュールで確認してください。

          注意点・よくある間違い

          ・退職日の翌日から自動的に待期7日が始まると思い込む:待期はハローワークで受給手続きをした後に始まります。 ・自己都合退職なら全員1か月だと思い込む:離職日、過去5年間の受給資格決定、離職理由により1か月・2か月・3か月などの違いがあります。 ・離職票の理由が違っていてもそのまま提出する:受給手続時に異議を伝え、説明資料を提出します。 ・給付制限中のアルバイトを申告しない:収入の有無にかかわらず、働いた日などを正確に申告します。 ・離職票の到着後も手続きを先延ばしにする:受給期間は原則として離職日の翌日から1年間で、遅れると所定給付日数を受け切れない場合があります。

            公式ページの給付制限期間に関する記載差

            2026年7月27日確認時点で、ハローワークインターネットサービスの「雇用保険の具体的な手続き」には自己都合退職後の給付制限を2か月とする一般記載があります。一方、厚生労働省の労働者向けQ&Aは、離職日が2025年4月1日以降なら原則1か月、2025年3月31日以前なら原則2か月と日付を明示しています。本記事は日付を明示した厚生労働省Q&Aに基づいて範囲を区別しています。個別に指定された期間は、ハローワークから交付される書類で必ず確認してください。

            申請前チェックリスト

            ・離職票-1・2がそろっている ・離職理由が実際の事情と一致している ・個人番号確認書類と身元確認書類を用意した ・写真または写真省略に必要なマイナンバーカードを用意した ・本人名義の口座情報を用意した ・管轄ハローワークの所在地と開庁日を確認した ・受給期間が原則1年であることを踏まえ、早めに来所日を決めた

              公式情報と確認日

              ・厚生労働省「Q&A~労働者の皆様へ(基本手当、再就職手当)~」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000139508.html ・ハローワークインターネットサービス「雇用保険の具体的な手続き」 https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_procedure.html ・ハローワークインターネットサービス「基本手当について」 https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_basicbenefit.html ・ハローワークインターネットサービス「特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲の概要」 https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_range.html ・確認日:2026年7月27日

                次にすること

                離職票が手元にある方は、離職理由と離職日を確認し、必要書類をそろえて管轄のハローワークへ早めに相談してください。退職後の医療保険も確認する場合は、「健康保険証はいつまで使える?2026年7月31日終了後の受診方法」(/health-insurance-card-expiry)も参考にできます。