取得できないときは、対応発行主体の一覧、民間送達サービスの開設、事前準備、取得時期の順に確認し、取れない分は紙の証明書で年末調整します。
症状と前提の確認
この記事は、年末調整申告書を作るためにマイナポータル連携で控除証明書等データを取得しようとしたが、一部または全部が表示されない、取り込めない方を対象にしています。全国共通の所得税の取扱いです。勤務先の使用ソフトや契約している保険会社・金融機関の対応状況により異なります。
対象となる控除証明書は、生命保険料控除証明書、地震保険料控除証明書、社会保険料控除証明書(国民年金保険料、国民年金基金掛金)、小規模企業共済等掛金控除証明書(小規模企業共済掛金と個人型確定拠出年金掛金に限ります)、年末残高等証明書、住宅借入金等控除証明書などです。年調ソフトを使うと、取得したデータは申告書へ自動入力し、控除額を自動計算できます。
まず確認すること
契約先が対応しているか、事前準備が済んでいるか、取得時期かを切り分けます。
確認項目の一覧です。対応状況、事前準備、取得時期を順に確かめます。
- 契約している保険会社・金融機関がマイナポータル連携可能な控除証明書等発行主体一覧に載っているか
- 民間送達サービス欄に記載のサービスを開設しているか
- マイナンバーカードと2つのパスワード、読取対応スマホまたはICカードリーダライタがあるか
- マイナポータルの年末調整の事前準備ページの案内に沿って準備が済んでいるか
- 家族の証明書は事前に代理人登録をしているか
- 取得可能な時期か、メンテナンス時間帯ではないか
手順1:対応発行主体の一覧で契約先を確認します。契約先が連携に対応していることが必要です。載っていない会社は連携で取得できません。
国税庁のマイナポータル連携可能な控除証明書等発行主体一覧で、控除証明書を取得したい会社を確認します。生命保険料や年末残高等証明書は、契約先が連携に対応していることが必要です。載っていない会社は連携で取得できません。
手順2:民間送達サービスを開設します。一覧の民間送達サービス欄に記載のものを選びます。
一覧の民間送達サービス欄に記載されているサービスを開設します。複数の民間送達サービスが表示される場合は、一覧で取得したい会社に対応するものを選びます。登録方法は保険会社や民間送達サービス事業者により異なるため、各社の案内をご確認ください。
手順3:事前準備を確認します。カード、パスワード、読取機器、事前準備ページ、家族分の代理人登録を確かめます。
マイナンバーカード、利用者証明用電子証明書のパスワード(数字4桁)、署名用電子証明書のパスワード(英数字6文字から16文字)、読取対応スマホまたはICカードリーダライタを用意します。パソコン版の年調ソフトで連携するにはマイナンバーカードとICカードリーダライタが必要です。スマートフォン版は読取可能な機種であることが必要です。マイナポータルの年末調整の事前準備ページの案内に沿って進めます。家族の控除証明書を取得する場合は、事前に代理人登録が必要です。登録には申告する方と家族のマイナンバーカードが必要です。
手順4:取得時期と利用時間を確認します。発行主体ごとの時期とメンテナンス、国民年金の10月中旬条件を確かめます。
各控除証明書の取得可能な時期は発行主体により異なります。詳しくは各発行主体へお問い合わせください。国民年金保険料の電子送付を受けるには、発行年の10月中旬までにマイナポータルからねんきんネットを利用しておく必要があります。間に合わなかった方は、ねんきんネットで再交付の申請を行ってください。翌年以降もデータを受け取るには電子送付の登録手続が必要です。マイナポータル連携は原則24時間365日利用できますが、他システムのメンテナンス期間中は利用できません。
手順5:取れない分は紙またはダウンロードで代替します。紙の証明書で年末調整できます。
連携で取得できない証明書は、紙の控除証明書で年末調整します。保険会社等のホームページのお客様ページからダウンロードして取得する方法もあります。ダウンロードした場合は、年末調整申告書作成用ソフトウェアにインポートすることで控除額を自動計算できます。作成した申告書は勤務先の案内に従って提出します。
注意点・よくあるつまずき
連携対象外をエラーと誤解しないことが大切です。対応一覧にない会社、対応時期前のデータ、未開設の民間送達、未完了の事前準備は連携で表示されません。取得時期や登録方法は発行主体により異なるため、各社の案内を確認します。
よくある質問
契約している保険会社が対応しているか分かりません。
国税庁の一覧で取得したい会社を確認し、民間送達サービス欄のサービスを開設します。対応していない会社は連携で取得できないため、紙の証明書または保険会社ホームページからのダウンロードで対応します。
事前準備をしたはずなのに取得できません。
マイナンバーカードと2つのパスワード、読取対応スマホまたはICカードリーダライタ、マイナポータルの事前準備、家族分の代理人登録、取得時期、メンテナンス時間帯を順に確認します。国民年金保険料は10月中旬までの登録条件も確認します。
家族の控除証明書を取得できますか。
事前にマイナポータルで代理人登録が必要です。登録には申告する方と家族のマイナンバーカードが必要です。
紙の証明書でも年末調整できますか。
できます。紙の控除証明書を勤務先へ提出します。ダウンロードした電子データを年調ソフトに取り込む方法もあります。勤務先の提出期限に間に合うよう早めに用意します。
勤務先の年末調整の案内で提出方法と期限を確認し、取れない証明書は紙で提出します。不明な点は国税庁の案内または勤務先の担当へご確認ください。当サイトの内容は参考情報です。具体的な手続き・条件は管轄する行政機関などの最新案内をご確認ください。