確定申告で還付金の振込先口座番号や金融機関名を間違えた場合は、還付金の振込処理が行われる前であれば、e-Taxの処理状況画面に表示される連絡先の税務署(国税局業務センターの職員が対応する場合があります)へ速やかに連絡します。連絡が振込手続きの前なら振込先の訂正が可能で、すでに振込手続きが進んで振込不能になった場合も税務署が再手続きを案内します。
まず確認すること:還付金の処理状況と連絡先
還付金の処理状況はe-Taxソフト(WEB版)で確認できます。国税庁のQ&Aによると、次の手順で表示します。書面で申告した方でも利用者識別番号をお持ちであれば確認できる場合がありますが、提出内容や識別番号の状態により確認できないことがあります。
e-Taxの処理状況確認手順(国税庁Q40)
- e-Taxソフト(WEB版)にログインする
- 「マイページ」ボタンを選択する
- 「本人情報設定」の「還付・納税関係」ボタンを選択する
- 「還付先金融機関」の「還付金処理状況を確認する」ボタンを選択する
処理状況画面に連絡先欄の税務署名が表示されます。振込先に誤りがあるときは、この連絡先の税務署へ連絡してください(e-Tax Q&A)。表示された税務署の内部事務を国税局業務センターが担っている場合は、センターの職員が対応します。
還付金の振込先を間違えたときの直し方
振込前と振込手続き後で対応が分かれます。いずれも自己判断で再申告を繰り返さず、まずは連絡先の税務署へ相談します。
ケース1:まだ振り込まれていない(処理状況が「処理中」)
振込前に連絡できた場合の流れ
- e-Taxの処理状況画面で連絡先の税務署名を確認する(表示されない場合は所轄税務署へ確認)
- 連絡先の税務署へ電話し、「還付金の振込先を誤って記載した」旨を伝える
- 申告年分、申告者氏名・住所・生年月日、マイナンバー、誤った口座情報と正しい口座情報、利用者識別番号を手元に用意して指示を受ける
- 税務署の指示に従い、電話での訂正で済むか、来署や書面での手続きが必要かを確認する
国税庁のQ43では、還付金の受取に預貯金口座への振込みを希望する場合は、確定申告書の「還付される税金の受取場所」欄に金融機関名、預金種別、口座番号を正確に記載する必要があると案内しています。訂正時もこの欄の内容を正しい情報に置き換える形で案内されます。
ケース2:すでに振込手続きが進んでしまい振込不能になった
口座番号の桁不足や名義相違などで金融機関が振込を処理できないと、税務署側で振込不能として扱われます。振込不能になった場合も、処理状況に表示された税務署へ連絡し、再振込の方法について指示を受けます。税務署では過去に指定された振込先等への振込みや、ゆうちょ銀行各店舗・郵便局での受取などを含め、適切な受取方法を確認のうえ案内します。新たな振込先を正しく伝える際は、次に説明する口座要件を満たす必要があります。
訂正前に確認する口座の要件と注意点
国税庁Q43・Q44の要件
- 口座名義は申告者ご本人の氏名のみの口座を利用します。店名・事務所名などの屋号が含まれる口座には振込できません
- 納税管理人を指定している場合は納税管理人名義の口座が振込先となります
- 振込先は原則として銀行・信用金庫・信用組合・労働金庫・農協・漁協・ゆうちょ銀行の預貯金口座です。一部のインターネット専用銀行は還付金の振込みができない場合があるため、事前にご利用の銀行へ確認します
- ゆうちょ銀行を指定する場合は通帳の記号(5桁)と番号(2〜8桁)をつなげた7〜13桁の記号番号のみを記載し、他金融機関用の店名・店番・口座番号は記載しません。通帳再発行時の枝番(例:-2)も記載しません
- 公金受取口座への振込みを指定した場合は「還付される税金の受取場所」への記載は不要です。ただし、マイナンバーの記載不備等で本人確認ができないと公金受取口座は利用できません
連絡時に手元に用意するもの
税務署へ連絡する前に用意する情報
e-Taxで振込通知を受け取る場合の注意
e-Taxで還付申告を提出した方のうち希望する方は、書面の「国税還付金振込通知書」に代えてe-Taxで電子通知を受け取れます(国税庁Q47・Q48)。電子交付を選択すると書面は送付されず、e-Taxの「通知書等一覧」で確認します。電子通知を希望した場合でも、利用者識別番号の変更などの理由で通知できないときは書面で送付されることがあります。振込先を訂正した後も、通知方法が電子交付になっているか書面かを確認しておくと、入金予定の把握に役立ちます。
よくある質問
還付金の振込先を間違えたら、e-Taxの画面から自分で訂正できますか?
処理状況の確認はe-Taxソフト(WEB版)でできますが、振込先の訂正は画面上で完結しません。処理状況に表示される連絡先の税務署へ連絡し、訂正方法の指示を受けます。業務センターが対応する場合があります。
電話だけで訂正できますか?それとも税務署へ行く必要がありますか?
税務署の判断によります。電話で訂正できる場合と、本人確認のため来署や書面提出を求められる場合があります。まずは連絡先の税務署へ電話し、必要な手続きを確認します。
ゆうちょ銀行の記号・番号を間違えました。どう直せばよいですか?
ゆうちょ銀行の場合は記号(5桁)と番号をつなげた7〜13桁の記号番号のみを正しく記載し直します。他金融機関用の店番・口座番号や枝番は記載しません。正しい記号番号を通帳で確認のうえ、税務署へ連絡して訂正します。
インターネット専用銀行を指定しましたが振り込まれません。
一部のインターネット専用銀行は還付金の振込みができない場合があります。振込みの可否をご利用の銀行へ確認し、振込不能であれば税務署へ連絡して別の受取可能な口座(本人名義)への振込みやゆうちょ窓口受取などを含めた再手続きを案内してもらいます。
公金受取口座を登録しています。間違えた口座とどちらが優先されますか?
確定申告書の「還付される税金の受取場所」に口座を記載した場合はそちらが優先されます。公金受取口座を利用したい場合は受取場所欄を空欄にし、公金受取口座の利用欄に丸印を記入します。訂正時にどちらの方法で受け取るかを税務署へ明確に伝えます。
まとめと次の行動
還付金の振込先を間違えたら、振込処理前が訂正の分かれ目です。e-Taxソフト(WEB版)の処理状況で連絡先の税務署を確認し、速やかに連絡します。連絡時は申告年分、本人情報、誤った口座と正しい口座の情報を正確に伝えます。口座は本人名義のみが有効で、屋号付き口座や一部ネット銀行は利用できません。ゆうちょ銀行は記号番号の記載方法に注意します。訂正後はe-Taxの通知書等一覧や書面の振込通知で入金予定を確認し、不明点は表示された連絡先の税務署へご相談ください。