署名用電子証明書の暗証番号を5回連続で間違えるとロックがかかり、そのままではe-Taxの電子署名や確定申告等の手続きができません。利用者証明用暗証番号(数字4桁)がわかればマイナアプリまたはコンビニのキオスク端末(6:30~23:00、予約後24時間以内)で再設定でき、両方ともわからない場合や電子証明書の有効期限が切れている場合は住民票のある市区町村窓口で再設定します。

4つの暗証番号の違いをまず整理します

マイナンバーカードには4種類の暗証番号があり、桁数と用途、ロックまでの回数が異なります。署名用と利用者証明用を混同すると、誤った回数でロックしたと勘違いしやすいため、最初に整理します。

4つの暗証番号の比較
種類桁数・形式主な用途ロックまでの回数
署名用電子証明書英数字6~16桁(英大文字と数字を各1文字以上含む)e-Tax等の電子申請・電子署名5回
利用者証明用電子証明書数字4桁マイナポータルのログイン、コンビニ交付、e-Taxの初期登録等3回
住民基本台帳用数字4桁住所・氏名変更等の本人確認3回
券面事項入力補助用数字4桁ICチップ情報の利用3回

(2)~(4)は共通の暗証番号を設定できます。ロックまでの回数は連続で間違えた累積で、一度正しい暗証番号で利用すればカウンターはクリアされます。

署名用パスワードがロックされる主な原因

ロックのきっかけとして多いのは次のパターンです。

  • 英字を小文字で入力している(署名用は大文字のみ)
  • 数字と英字の組合せを満たしていない、桁数が6桁未満または16桁超
  • 以前のパスワードや他の4桁暗証番号と混同している
  • スマートフォンの自動入力やパスワード管理アプリの古い値が入っている
  • 推測で連続入力を繰り返している

最初に確認:利用者証明用暗証番号(4桁)はわかりますか?

対処方法は、もう一方の電子証明書パスワードがわかるかどうかで分かれます。署名用をロックした場合、利用者証明用(4桁)がわかれば自宅やコンビニで再設定できます。わからなければ窓口での手続きが必要です。

対処1:利用者証明用がわかる場合|マイナアプリまたはコンビニで再設定する

利用者証明用暗証番号(4桁)がわかる場合は、来庁せずに再設定できます。手数料は無料です。

マイナアプリで自宅から再設定する(最も手軽です)

マイナアプリを利用した手順の概要です。

  1. マイナアプリを起動し、「実物のマイナンバーカードの署名用パスワードをリセット」を選択します
  2. マイナンバーカードをスマートフォンで読み取り、利用者証明用暗証番号(4桁)を入力します
  3. 新しい署名用パスワード(英数字6~16桁、大文字と数字を各1文字以上含む)を入力して設定します

コンビニのキオスク端末で再設定する

コンビニを利用する場合の手順です。

  1. スマートフォンに「JPKI暗証番号リセット」アプリをダウンロードします
  2. アプリで「署名用パスワード」を選択し、利用者証明用暗証番号(4桁)を入力して予約します
  3. 予約後24時間以内に、対応コンビニ等のキオスク端末(利用可能時間 6:30~23:00)で新しい署名用パスワードを設定します

必要なもの

  • 実物のマイナンバーカード
  • 利用者証明用暗証番号(数字4桁)
  • JPKI暗証番号リセットアプリが動作するスマートフォン
  • 新しい署名用パスワード(6~16桁)

予約はメンテナンス時間を除き24時間可能です。24時間を過ぎると予約は無効になるため、再度アプリからやり直してください。

対処2:利用者証明用も不明・期限切れ・代理人の場合|市区町村窓口で再設定する

次のいずれかに当てはまる場合は、住民票のある市区町村の窓口で手続きします。手数料は無料です。

窓口が必要なケース

  • 署名用と利用者証明用の両方がわからない
  • 電子証明書の有効期限(発行から5回目の誕生日)が切れている
  • 代理人に手続きを頼みたい
  • スマートフォンやキオスク端末を利用できない

本人が来庁する場合

原則として必要なものはマイナンバーカードです。市区町村により本人確認書類(運転免許証等の写真付き1点、または健康保険資格確認書等の2点)を求められる場合があります。事前に住民票のある市区町村の案内を確認してください。受付時間は自治体により異なります。

法定代理人が来庁する場合(15歳未満・成年被後見人)

本人が15歳未満または成年被後見人の場合、法定代理人が手続きできます。

法定代理人の持ち物

  • 再設定する本人のマイナンバーカード
  • 法定代理人の本人確認書類1点(写真付き)
  • 代理権の確認書類(15歳未満:戸籍謄本等、成年被後見人:登記事項証明書)※本籍が同一市区町村等の場合は不要な場合があります

任意代理人が来庁する場合

本人が来庁できない場合、任意代理人が手続きできます。多くの市区町村で2回来庁が必要で、即日では完了しません。初回来庁後に本人宛てに文書照会(転送不要の普通郵便)が届き、回答書に必要事項を記入して2回目に持参します。

初回来庁時に必要なもの

  • 代理人の本人確認書類

2回目の来庁時に必要なもの

  • 再設定する本人のマイナンバーカード
  • 本人の本人確認書類1点(マイナンバーカードの他にもう1点)
  • 代理人の本人確認書類2点(写真付き1点+2点目の組合せ等、自治体の案内に従ってください)
  • 必要事項を記入し封緘した回答書・委任状(暗証番号が代理人に見えないよう封筒に入れて封をします)

署名用パスワードを新しく設定するときの注意点

新しいパスワードを設定する際のルールです。

  • 英数字6桁以上16桁以下で、英大文字と数字をそれぞれ1文字以上含めてください(小文字は使用できません)
  • 生年月日や電話番号など推測されやすい番号は避けてください
  • 他の4桁暗証番号と同じ値や、以前の署名用パスワードと同一の値は避けることをおすすめします
  • 設定後は4種類の暗証番号を混同しないよう、保管方法を分けて管理してください

再設定後に確認すること

再設定後は、マイナポータルのログインやe-Taxの電子署名等で正常に利用できるか確認します。利用者証明用(4桁)と住民基本台帳用・券面事項入力補助用の暗証番号も、必要に応じて見直しておくと次回のロックを防げます。

よくある質問

署名用と利用者証明用の両方がわからない場合はどうなりますか?

両方ともわからない場合は、コンビニのキオスク端末やマイナアプリでの再設定はできません。住民票のある市区町村窓口で、本人または代理人による再設定が必要です。窓口では4つの暗証番号をまとめて再設定できます。

コンビニでロックを解除したのにまたロックされました。何度でも試せますか?

再設定後も、署名用は5回、利用者証明用等は3回連続で間違えると再びロックがかかります。回数は一度正しい暗証番号で利用すればリセットされますが、推測での連続入力は避け、わからない場合は早めに窓口へ相談してください。

電子証明書の有効期限が切れていると表示されます。コンビニで再設定できますか?

有効期限が切れている場合、コンビニ等のサービスは利用できません。市区町村窓口で電子証明書の更新と暗証番号の再設定を同時に行ってください。有効期限は発行から5回目の誕生日までで、マイナンバーカードの券面やマイナポータル、窓口で確認できます。

まとめ:次に行うこと

署名用が5回でロックしたときは、まず利用者証明用(4桁)がわかるかを確認します。わかる場合はマイナアプリまたはJPKI暗証番号リセットアプリで予約し、24時間以内にキオスク端末(6:30~23:00)で再設定します。わからない場合や期限切れ、代理人の場合は住民票のある市区町村窓口へマイナンバーカードを持参します。代理人は2回来庁と回答書・委任状の封緘が必要です。自治体により受付時間や必要書類が異なるため、必ず事前に公式案内を確認してください。

当サイトの内容は参考情報です。具体的な手続き・条件は、管轄する市区町村の最新案内をご確認ください。