引越しで住所や氏名が変わったマイナンバーカードは、転入届を14日以内に出した上で市区町村窓口で券面事項の追記が必要です。同時に署名用電子証明書は自動で失効するため再発行が必要ですが、利用者証明用電子証明書は有効期限までそのまま使えます。転入届から90日以内に券面の継続利用手続きをしないとカード自体が失効し有料での再発行になります。

手続きの全体像と2つの期限

住所変更に伴うマイナンバーカードの手続きは、転入届とカードの券面変更・電子証明書の再発行がセットです。全国共通の原則は次のとおりです。

2つの期限と対応する手続きの整理
期限対象の手続き守らないとどうなるか
引越し日から14日以内転入届の提出(新住所に住み始めた日が起算日)期限内に転入届を出さないとマイナンバーカード自体が失効(文京区)
転入届を出してから90日以内マイナンバーカードの券面記載事項変更・継続利用手続き(窓口で追記)90日以内に手続きしない場合もカードが自動失効
引越しと同時(推奨)署名用電子証明書の再発行住所・氏名変更で署名用は自動失効。手続きしないとe-Taxや署名が必要な手続きが利用不可

署名用と利用者証明用の違い

2種類の電子証明書で扱いが異なります。横浜市と文京区・向日市の公式情報で次のとおり整理されています。

電子証明書の失効有無と再発行の要否
電子証明書住所・氏名変更時の扱い再発行
署名用電子証明書住所・氏名の変更に伴い自動で失効します(横浜市・文京区・向日市)券面変更時に窓口で新たに発行が必要。暗証番号を新たに設定します
利用者証明用電子証明書住所・氏名が変わっても有効期限まで利用可能(横浜市・文京区)失効しないため再発行は不要

署名用が必要な手続き(e-Taxの電子署名など)を引き続き使う方は、券面変更と同時に署名用の再発行まで行ってください。利用者証明用のみを使う方(コンビニ交付や健康保険証利用など)は、券面追記だけで利用を継続できます。

本人による手続きの流れ

引越し日から14日以内に新住所の市区町村へ転入届を提出します。あわせてマイナンバーカードを窓口へ持参し、券面記載事項変更の手続きを申し出ます。

窓口でマイナンバーカードの券面追記欄に新住所・新氏名が追記され、ICチップ内の券面記載情報が更新されます。文京区では住民基本台帳用暗証番号(数字4桁)が必要です。忘れた場合は窓口で再設定できます。

引き続き署名用電子証明書を使う場合は、その場で再発行を申請します。横浜市では区役所戸籍課登録担当または券面変更済みであればマイナンバーカード特設センターで対応できます。向日市では即日発行が原則ですが、文書照会が必要な代理ケースでは即日不可です。

手続き完了後は、券面の追記と新しい署名用電子証明書が有効になったことを窓口で確認して終了です。手数料は無料です(文京区)。

持ち物チェックリスト

窓口で必要な持ち物の確認

代理人に頼む場合の条件分岐

向日市の公式手続き案内で、世帯と代理種別により次のとおり分かれます。

代理種別ごとの手続き可否と日数

  • 同一世帯員が転入・転居届と同時に手続きする場合:本人が委任状に必要事項と暗証番号を記入し封入・封緘したものを同一世帯員に預ければ、文書照会なしで即日完了します。必要なものは本人のマイナンバーカード、封緘済みの委任状、来庁者の本人確認書類です。
  • 同一世帯員が後日手続きする場合:文書照会方式になるため即日発行はできません。
  • 任意代理人(別世帯の家族や知人)の場合:文書照会方式で原則2回来庁が必要です。1回目に本人のマイナンバーカードと代理人の本人確認書類を提出し、後日自宅へ届く照会文書に本人が必要事項と暗証番号を記入して封緘し、2回目に本人のマイナンバーカード・本人確認書類もう1点・封緘済み照会書兼委任状・代理人の本人確認書類2点を持参します。
  • 法定代理人(15歳未満の子や成年被後見人等)の場合:本人のマイナンバーカード、法定代理人の本人確認書類2点、法定代理人であることを示す戸籍謄本等(市区町村で確認できる場合は省略可)が必要です。

期限を過ぎたときやよくある失敗

期限切れ・手続き忘れの対処

  • 14日以内に転入届を出さなかった、または90日以内に券面の継続利用手続きをしなかった場合:カードは自動で失効します。失効後は窓口で有料の再交付(再発行)手続きが必要です。
  • 署名用電子証明書の再発行を忘れた場合:e-Taxの電子署名などでエラーになります。市区町村窓口で改めて再発行を申請してください。利用者証明用は使えるため、コンビニ交付やマイナ保険証の利用は継続できます。
  • 転入届は出したがカードを持参しなかった場合:転入届自体は受理されますが、券面追記と署名用再発行は別途窓口手続きが必要です。速やかにカードを持って再度窓口へお越しください。
  • 新しい暗証番号を忘れてしまった場合:向日市では暗証番号初期化の手続きが別途必要です。4桁の住民基本台帳用暗証番号を再設定してから電子証明書の手続きを進めます。

窓口と受付時間の確認ポイント

受付場所と時間は市区町村で異なります。横浜市は平日8時45分~17時や第2・第4土曜午前、向日市は平日8時30分~17時15分(東向日別館3階市民課)などです。文京区の案内では受付はマイナンバーカード関連手続きの窓口で、手数料は無料とされています。事前に転入先市区町村の公式ページで窓口と持ち物を確認してください。

よくある質問

住所や氏名が変わっても利用者証明用電子証明書は使えますか

はい、利用者証明用電子証明書は住所や氏名が変わっても有効期限まで引き続き利用できます(横浜市)。券面の追記手続きは必要ですが、証明書自体の再発行は不要です。

署名用電子証明書はなぜ失効するのですか

署名用は本人確認の厳格性のため、券面の氏名・住所が変わると自動で失効する仕様です。横浜市・文京区・向日市のいずれも「住所・氏名等が変更されると署名用は自動で失効する」と案内しています。引き続き使う場合は窓口で再発行が必要です。

引越しの券面変更はマイナポータルだけで完結しますか

転入届と券面追記は市区町村窓口での手続きが原則です。一部市区町村では転出届のオンライン事前申請と組み合わせる案内もありますが、カード券面への追記とICチップの更新、署名用電子証明書の再発行は窓口での手続きが必要です。市区町村の案内をご確認ください。

マンション名が変わっただけでも手続きは必要ですか

はい、向日市ではマンション名の変更も券面記載事項の変更および署名用電子証明書の再発行対象として案内されています。住居表示の変更は窓口へご相談ください。

公式情報と問い合わせ先

手続きの詳細は転入先市区町村の公式ページで最新情報をご確認ください。全国共通の原則は横浜市・文京区・向日市の一次情報で確認しています。