国民年金保険料を口座振替で納付中に免除・納付猶予を申請しても、審査が終わるまでは引き落としが続きます。引き落としを止めたい場合は「国民年金保険料口座振替辞退申出書」を住所地の年金事務所へ提出するか、マイナポータルからねんきんネット連携で電子申請します。免除が承認されれば、納付が不要となった期間の保険料は後日還付されます。
対象者と前提を確認する
この手続きは、国民年金第1号被保険者(20歳以上60歳未満で厚生年金に加入していない方)で、保険料を口座振替で納めている方が対象です。口座振替のまま免除申請だけを出しても、自動的に振替は止まりません。振替を止める手続きと、免除・猶予の手続きは別々に必要です。
なぜ引き落としが止まらないのか
日本年金機構と市区町村の案内では、免除・納付猶予は申請して審査・承認されて初めて効力が発生します。承認までの間は、登録されている口座振替の設定が優先され、通常どおり引き落としされます。山形市の公式FAQでも「免除申請が承認されるまでの間、口座から保険料が引き落としになります。口座振替を停止する場合は、口座振替辞退申出書を年金事務所へ提出してください」と案内されています。
止めたいときの2つの方法(概要)
| 方法 | 提出先 | 必要なもの | 受付時期 |
|---|---|---|---|
| 紙で提出(窓口・郵送) | 住所地を管轄する年金事務所 | 口座振替辞退申出書 | 随時(次回引き落としまでに余裕をもって) |
| 電子申請(マイナポータル) | マイナポータル→ねんきんネット | マイナンバーカード、署名用電子証明書パスワード(6〜16桁)、対応スマホまたはICカードリーダライタ | 令和6年3月29日から利用可能(24時間申請可、処理は年金機構営業日) |
いずれの方法でも、手数料はかかりません。紙の場合は年金事務所へ郵送できます。電子申請はマイナポータルを経由してねんきんネットへ連携することが条件です。
手順1:紙の口座振替辞退申出書を年金事務所へ提出する
年金事務所で「国民年金保険料口座振替辞退申出書」を入手する(年金事務所窓口または日本年金機構サイトからダウンロード)
基礎年金番号・マイナンバー、氏名、住所、電話番号、振替を辞退する旨を記入する
住所地を管轄する年金事務所へ窓口持参または郵送で提出する。控えが必要な場合はコピーを保管する
次回引き落とし日の1〜2週間前までに提出し、年金事務所またはねんきんダイヤルで処理状況を確認する
手順2:マイナポータルから電子申請で辞退する(令和6年3月29日開始)
日本年金機構は令和6年3月29日から、口座振替辞退申出書の電子申請をマイナポータル経由で開始しました。手順は次のとおりです。
マイナポータルにログインし、トップの「年金」から「トップページ(ねんきんネット)」へ移動する
ねんきんネットで「届書を申請する」→「届書を電子申請する」→「申請する届書を選択する」を選ぶ
一覧から「国民年金保険料口座振替辞退申出書」の「届書を作成する」を選択する
注意事項を確認し、電話番号種別・電話番号を入力する(住所は機構登録情報が表示され、必要に応じて修正)
申請内容を確認し「電子署名を付与して申請する」を押し、署名用電子証明書パスワード(英数字6〜16桁)を入力してマイナンバーカードを読み取る
ねんきんネットに自動で戻り、完了画面が表示されれば手続き完了。処理結果は後日通知される
免除・納付猶予申請との順序と必要書類
口座振替の辞退と、保険料の免除・納付猶予は別の申請です。辞退だけでは保険料は免除されず、免除申請だけでは振替は止まりません。両方が必要な場合は、それぞれを提出します。
辞退と免除の関係
- 辞退申出:口座振替を止める手続き。年金事務所またはマイナポータル電子申請。添付書類は原則不要。
- 免除・納付猶予申請:保険料の納付を免除・猶予する手続き。毎年度申請が必要。市区町村窓口・年金事務所・マイナポータルで申請可。前年所得で審査。
- 失業等による特例免除を希望する場合:離職票・雇用保険受給資格者証等の写しなど失業の事実が確認できる書類を添付
申請前に用意するもの
すでに引き落とされた保険料はどうなるか
辞退の処理が間に合わず引き落とされた後に免除・納付猶予が承認された場合、納付が不要となった期間の保険料は還付されます。還付方法は、口座振替納付(変更)申出書兼還付金振込方法(変更)申出書で登録した口座へ振り込まれます。還付の時期や金額は、年金事務所からの通知で確認してください。免除は納付期限から2年以内(申請時点から2年1カ月前まで)であれば遡って申請できます。
よくある質問
免除申請と同時に口座振替辞退も電子申請できますか?
はい、どちらもマイナポータルからねんきんネット連携で電子申請できます。ただし届書は別々です。「口座振替辞退申出書」と「免除・納付猶予申請書」をそれぞれ作成・送信してください。紙で提出する場合も、年金事務所と市区町村窓口で提出先が分かれることがあります。
辞退申出を出したら翌月の引き落としから止まりますか?
年金事務所での処理が完了した後の納付分から停止されます。引き落とし日の直前に提出しても間に合わない場合があります。次回引き落とし日の1〜2週間前までに余裕をもって提出し、心配な場合は年金事務所またはねんきんダイヤル(0570-05-1165)で確認してください。金融機関側での停止だけでは不十分です。
辞退後にまた口座振替で納めたいときはどうしますか?
「国民年金保険料口座振替納付(変更)申出書兼還付金振込方法(変更)申出書」を年金事務所へ提出するか、マイナポータルから同届書を電子申請します。令和6年3月29日からこちらも電子申請が可能です。手続き後は、改めて口座振替が開始されるまで納付書で納めてください。
相談先と次の行動
手続きに迷ったときは、住所地を管轄する年金事務所またはねんきんダイヤル(0570-05-1165)にご相談ください。免除・猶予の審査基準や必要書類は前年所得や世帯構成で変わるため、個別事情は窓口で確認すると安心です。辞退の電子申請でエラーが出る場合は、マイナポータルとねんきんネットの連携状況、カードの読み取り位置・ケースの有無、パスワードの桁数を再確認してください。