結論:国民年金保険料の口座振替をやめるには「国民年金保険料口座振替辞退申出書(様式4655)」を提出します。提出先は①お近くの年金事務所(窓口・郵送)②振替口座のある金融機関の窓口③マイナポータル経由のねんきんネット電子申請のいずれかです。手続きから停止まで1~2か月程度かかる場合があり、停止は手続きをした月以降となります。前納中の方は還付の扱いも確認します。

手続きの概要

国民年金保険料の口座振替は、申し込んだ振替方法が辞退や口座変更の申出がない限り自動で継続されます。支払いを納付書払いに戻したい、就職して厚生年金に加入するため国民年金の口座振替を止めたい、振替口座を変更せず振替自体をやめたいといった場合に、辞退の申出が必要です。手続きは書面と電子申請の両方が用意されており、いずれも手数料はかかりません。日本年金機構が2026年4月1日に更新した「口座振替でのお支払い」では、やめるときの手続きと振替停止月が「手続きをした月以降」と明記されています。

対象者

次のいずれかに当てはまる方が対象です。

対象者

  • 現在、国民年金保険料を口座振替(当月末振替・翌月末振替・6か月前納・1年前納・2年前納)で納付している方
  • 就職・転職により厚生年金・共済組合に加入し、国民年金第1号から切り替わる方(※国民年金は資格喪失後も辞退の申出がないと1~2か月は引き落としが継続する場合があります)
  • 口座振替をやめて納付書払いやクレジットカード払いに変更したい方
  • 振替口座はそのままで振替方法だけを止めたい方

提出先と方法の選び方

提出先は3系統、方法は4ルートに分かれます。ご自身の状況と「最短で止めたいか」「印鑑の有無」で選んでください。

提出先と方法の比較
提出先・方法受付必要なもの・特徴向いている方
年金事務所 窓口平日8:30~17:15(要確認)辞退申出書/基礎年金番号・口座情報。最短ルートと案内されることがあります急ぎで止めたい方
年金事務所 郵送(全国事務センター)郵送辞退申出書を記入して郵送。街角の年金相談センターでは受付不可窓口に行けない方
金融機関 窓口(振替口座のある支店)各金融機関の営業時間窓口のみ。郵送不可。届出印・通帳など。印鑑レス口座は不可銀行ついでに手続きしたい方
ねんきんネット電子申請(マイナポータル経由)24時間(システムメンテナンス除く)マイナンバーカード+署名用パスワード(英数字6~16文字)+対応スマホ/ICリーダ。印鑑レス口座も可。書面不要印鑑レス口座の方/来所せず手続きしたい方

必要書類と申出書の入手方法

必要書類

  • 国民年金保険料口座振替辞退申出書(様式コード4655)…日本年金機構ホームページ「ケース7」からPDFで入手、または年金事務所・金融機関の窓口でも配布
  • 基礎年金番号が分かるもの(基礎年金番号通知書・年金手帳・ねんきん定期便など)…申出書のA欄記入に使用
  • 預金口座情報…金融機関名・支店名・預金種別(普通/当座)・口座番号(右詰め)・口座名義人(フリガナ)
  • 届出印…金融機関届出印。2枚目(金融機関用)には押印欄があります。印鑑レス・サインレス口座は書面では手続きできないため電子申請を利用

申出書は3枚複写(1枚目:年金事務所用、2枚目:金融機関・ゆうちょ銀行用、3枚目:控え)です。2枚目には必ず届出印を押してください。令和7年1月の様式変更により、旧様式では「2年前納(4月開始)」の選択ができません。最新様式を使用してください。入手先は日本年金機構「ケース7」ページの【様式】国民年金保険料 口座振替辞退申出書(PDF 321KB)です。

口座振替辞退申出書の書き方

太線枠内を記入します。数字の項目は該当するものに○を付けます。

住所・氏名・電話を記入:郵便番号、住所、フリガナ付き氏名、電話番号(自宅/携帯/勤務先の区分に○)を記入します。年金機構が管理する住所が印字される電子申請では、必要に応じて修正します。

A欄(被保険者情報):基礎年金番号(4桁-6桁)、生年月日(昭和・平成・令和の該当に○)、を記入します。

B欄(指定預金口座):金融機関区分(銀行・信用金庫・信用組合・労働金庫・農協・漁協/ゆうちょ銀行)に○、金融機関名・支店名・コード、預金種別(普通/当座)に○、口座番号(右詰め)、ゆうちょ銀行の場合は記号・番号、口座名義人(フリガナ)を記入します。

押印と確認:2枚目(金融機関用)のお届け印欄に届出印を押します。提出前に口座番号・印鑑の再確認をしてください。記入誤りの訂正は二重線+訂正印ではなく、新しい用紙への書き直しが安全です。

提出:上記「提出先と方法の選び方」から1つを選んで提出します。電子申請の場合は、マイナポータル→年金→ねんきんネット「届書を申請する」→「国民年金保険料口座振替辞退申出書」→電話番号入力→電子署名付与→申請完了、の順で完了し、書面提出は不要です。

手続き後の流れと振替停止月

提出後、日本年金機構と金融機関で口座確認が行われます。申出書の注意書きにも「申出をされてから手続きが完了するまでに1~2か月程度かかることがあります」と記載されています。振替停止月は「手続きをした月以降」です。停止が完了すると、以降の保険料は納付書で請求されます。

前納中の方の補足

  • 2年前納・1年前納・6か月前納の前納分は再振替されません。残高不足などで前納が不能になった場合は次の前納振替(6か月前納は次の10月/4月、1年前納・2年前納は次の4月)までは割引なしの翌月末振替になります
  • 直近の4月から2年前納(4月開始)を希望する場合は2月末必着で申出が必要ですが、辞退の場合も同様に前納スケジュールに影響するため、切り替え時期が前納振替日(4月末・10月末)前後の方は年金事務所に停止月の見込みを確認してください
  • 電子申請は口座確認が速やかで、前納開始もスムーズと案内されています。辞退でも書面より処理が速い場合があります

間に合わず引き落とされたとき・二重払いになったとき

手続きが間に合わず口座振替が継続し、厚生年金加入月と重複するなど二重払いになった場合は、日本年金機構から還付の案内が届きます。

還付の流れ

  • 口座振替納付(変更)申出書で還付金振込方法を「希望する」にしている場合:登録口座へ自動で還付(同意済み)
  • 希望しない場合や未登録の場合:日本年金機構から「国民年金保険料還付請求書」が郵送されるため、必要事項を記入・返送すると2~3か月程度で指定口座へ振り込まれます
  • 還付請求書が届かない・紛失した場合はお近くの年金事務所へ相談してください

印鑑レス口座・サインレス口座の方

金融機関へ届出印やサインの登録がない口座(いわゆる印鑑レス・サインレス口座)からの口座振替は、書面の辞退申出では受付できません。マイナポータル経由のねんきんネット電子申請を利用してください。電子申請は金融機関コードの確認がオンラインで完結するため、印鑑がなくても辞退が可能です。利用可能な金融機関は「口座振替納付に関する電子申請利用可能金融機関一覧表(PDF)」で事前確認できます。

注意点・よくある失敗

注意点

  • 街角の年金相談センターでは辞退手続きはできません。年金事務所または金融機関窓口、電子申請を利用してください
  • 金融機関窓口への郵送は不可。金融機関で手続きする場合は必ず窓口へ持参してください
  • 口座番号・支店コードの右詰め記入、フリガナの誤りがあると手続きが遅延します。通帳の表記どおりに記入し、提出前に再確認してください
  • 令和7年1月以降の様式変更により旧様式は使えません。最新PDF(321KB)を取得してください
  • 電子申請はマイナポータルを経由せずねんきんネットに直接ログインすると「届書を電子申請する」ボタンが非活性になります。必ずマイナポータルの「年金」から入り直してください

よくある質問

口座振替辞退申出書はどこで入手できますか?

日本年金機構ホームページ「ケース7」ページの【様式】国民年金保険料 口座振替辞退申出書(PDF 321KB)からダウンロードできます。年金事務所や振替口座のある金融機関の窓口でも配布しています。郵送希望の場合は年金事務所へお問い合わせください。

提出してからどのくらいで口座振替が止まりますか?

申出から1~2か月程度かかります。停止は手続きをした月以降です。例えば9月上旬に提出した場合、10月末の振替から停止する見込みですが、処理状況により翌月以降になる場合もあります。停止までの間は納付書が届いても二重払いにならないよう、引き落とし結果を確認してください。

金融機関と年金事務所、どちらに出すのが最短ですか?

いずれも最終的に日本年金機構で処理されますが、年金事務所の窓口手続きが最短と案内されることがあります。ただし金融機関の営業時間や混雑状況でも変わります。印鑑レス口座の方は電子申請が最短かつ唯一の方法です。急ぐ場合は事前に年金事務所へ電話で見込みを確認すると安心です。

電子申請と書面、どちらを選べばよいですか?

マイナンバーカードと署名用パスワード(英数字6~16文字)をお持ちで、対応スマホまたはICカードリーダがある方は電子申請が便利です。書面が不要で24時間手続きできます。カードをお持ちでない方や、金融機関届出印がある口座の方は書面(年金事務所または金融機関窓口)でも手続きできます。

まとめと次の行動

国民年金保険料の口座振替をやめる手順は、①辞退申出書(様式4655)を入手→②住所・基礎年金番号・口座情報を正確に記入→③年金事務所・金融機関・電子申請のいずれかへ提出→④1~2か月後の停止を確認→⑤以降は納付書で納付、の流れです。就職・転職で国民年金をやめる方は資格喪失と合わせて早めに手続きし、停止までの間の引き落としは還付請求書で精算してください。手続き後は「口座振替額通知書」や通帳記帳で停止を必ず確認しましょう。

手続きに迷ったときは、基礎年金番号通知書と通帳を手元に用意したうえで、お近くの年金事務所またはねんきんダイヤル(0570-05-1165)に相談してください。電子申請の操作は日本年金機構「口座振替辞退申出書の電子申請」ページの手順7ステップが公式の最新手順です。