結論:介護保険被保険者証を紛失しても、住民登録のある市区町村で再交付を受けられます。窓口・郵送・マイナポータル(ぴったりサービス)の3ルートがあり、本人だけでなく同世帯の家族、別世帯の家族や代理人、成年後見人等も所定の書類で申請できます。手数料は不要で、窓口は条件を満たせば即日、郵送は1週間~10日程度が目安です。
この記事で分かること
この記事で分かること
- 紛失・破損・汚損時に再発行できることと対象の証(被保険者証・負担割合証など)
- 申請できる人(本人/同世帯家族/別世帯の代理人/成年後見人)と委任状の要否
- 窓口・郵送・電子申請の必要書類と提出先の違い
- 交付までの期間と受取方法、郵送先の原則
- 紛失中に介護サービスを利用するときの伝え方と第2号被保険者の注意点
対象となる証と前提の確認
対象は介護保険被保険者証と、同時に再交付できることが多い負担割合証、負担限度額認定証などです。被保険者証は65歳で第1号被保険者になったときに市区町村から交付され、40~64歳の第2号被保険者は特定疾病に該当し要介護(要支援)認定を受けたときに交付されます。汚損・破損の場合も同じ手続きで再交付でき、その際はお手元の証を返還または持参します。紛失・破損・汚損のいずれも、資格自体がなくなることはありません。
申請できる人と委任状が必要になる境界
市区町村により表現は異なりますが、申請権者は概ね次のとおりです。別世帯の家族は、親族であっても代理人扱いになり委任状が必要です。
| 申請者区分 | 委任状 | 主な追加書類の例 |
|---|---|---|
| 本人 | 不要 | 本人の本人確認書類 |
| 本人と住民票上 同世帯の家族 | 不要(同世帯の証明が条件) | 同世帯家族の本人確認書類 |
| 別世帯の家族・代理人 | 必要 | 代理人の本人確認書類+委任状 |
| 成年後見人・保佐人・補助人 | 登記事項証明書で代替 | 後見人等の本人確認書類+登記事項証明書(発行3か月以内) |
日野市は「同じ世帯とは住民票上の世帯が同じことを意味し、本人と別世帯の方が申請する場合は親族でも代理人申請に該当し委任状が必要」と明記しています。京都市は「本人または同居の家族以外の方が申請する場合は委任状が必要。ただし本人の被保険者証の写しを同封する場合は委任状不要(郵送時)」としています。事前に住民登録のある市区町村の案内を確認します。
3つの申請ルートと必要書類
1. 窓口で申請して受け取る場合
窓口手続きの流れ
- 住民登録のある市区町村の介護保険担当窓口(区役所・支所・高齢介護課)へ行く
- 介護保険被保険者証等交付申請書(再交付申請書)へ記入する(窓口にも用意あり)
- 申請者の本人確認書類を提示する(顔写真付き1点、マイナンバーカード・運転免許証など。顔写真なしは2点)
- 代理人の場合は委任状と代理人の本人確認書類、成年後見人は登記事項証明書を併せて提示する
- 個人番号確認書類を求められる自治体では、マイナンバーカードの写しや通知カード(住所氏名が住民票と一致する場合)またはマイナンバー入り住民票の写しを提示する
- 条件を満たせば窓口で即日交付、満たさない場合は後日郵送になることがあります
日野市の窓口では、本人確認が取れない場合や委任状がない場合は後日郵送での交付になります。神戸市も書類不足時は窓口申請でも郵送で被保険者の現住所へ送付すると案内しています。
2. 郵送で申請する場合
郵送手続きの流れ
- 市区町村サイトから交付申請書をダウンロードしA4で印刷する(神戸市・日野市・広島市・京都市いずれもPDFを提供)
- 申請書に被保険者情報と申請者情報を記入し、電話番号(日中連絡可能)を必ず記載する
- 申請者の本人確認書類の写しを同封する(顔写真付き1点または顔写真なし2点)
- 別世帯代理人の場合は委任状を同封する(京都市は本人の被保険者証の写し同封で委任状省略可の場合あり)
- 被保険者の個人番号確認書類の写しを同封する(必要な自治体のみ)
- 汚損・破損の場合はお手元の証を同封する(紛失時は不要)
- 住民登録のある市区町村の介護保険担当課へ郵送する
神戸市は「申請から1週間~10日程度かかることがあり、再交付した証は被保険者の現住所(送付先登録がある場合は送付先住所)へ普通郵便で送付する」と案内しています。京都市・日野市も同様に現住所または届出済の送付先へ郵送する旨を明記しています。
3. マイナポータル(ぴったりサービス)で電子申請する場合
紛失時のみ電子申請が可能な自治体が多く、神戸市・広島市・京都市・日野市はいずれもマイナポータルのぴったりサービスで受け付けています。
電子申請に必要なものと手順の目安
- マイナンバーカード、電子証明書の暗証番号、PCとICカードリーダまたはマイナンバーカード読取対応スマホ、マイナポータルアプリ
- マイナポータルの「さがす」で「介護保険 被保険者証 再交付」や「日野市」などで検索し、該当手続きの「詳しく見る」を選択する(日野市の案内手順)
- ログイン後、画面の案内に従い申請情報を入力し送信する
- 利用者登録時にメールアドレスを登録すると処理状況変更時に通知が届き、マイナポータルで処理状況(処理中・完了等)を確認できます
交付までの期間と受取方法
| 申請方法 | 交付までの目安 | 受取方法 |
|---|---|---|
| 窓口(書類が整っている場合) | 即日交付が可能な自治体あり | 窓口で直接交付 |
| 窓口(書類不足・確認要) | 後日郵送 | 被保険者の現住所または送付先住所へ郵送 |
| 郵送 | 1週間~10日程度(神戸市の案内) | 被保険者の現住所または送付先住所へ普通郵便 |
| 電子申請(ぴったりサービス) | 自治体の審査後、郵送または電子的な通知 | マイナポータルで状況照会+郵送で証を受領する自治体が多い |
いずれの方法でも、再交付された証の送付先は原則として被保険者の住民登録地またはあらかじめ届け出た送付先です。神戸市・京都市・日野市いずれもこの原則を明記しています。
紛失している間に介護サービスは使えますか
被保険者資格は証を紛失しても失われません。介護サービスを利用する際は、ケアマネジャーや事業所・施設へ「被保険者証を紛失し再交付手続き中である」ことを伝え、指示に従ってください。再交付後は速やかに事業所へ提示します。不安な場合は住民登録のある市区町村の介護保険担当課へ相談します。
第2号被保険者(40~64歳)の注意点
40~64歳で特定疾病により要介護認定を受けている第2号被保険者は、再交付申請時に医療保険の被保険者証(健康保険証)も併せて提示を求められることがあります。広島市は「第2号被保険者の方は医療保険の被保険者証もいっしょにお持ちください(郵送の場合はコピーを同封)」と案内しています。郵送では医療保険証の写しを同封します。
差し戻しを防ぐチェックリスト
提出前のチェックリスト
よくある質問
別居の家族でも代理人扱いになりますか?
なります。日野市の案内では「同じ世帯とは住民票上の世帯が同じこと」を指し、別世帯の家族が申請する場合は親族でも代理人申請に該当し委任状が必要です。京都市も「本人または同居の家族以外は委任状が必要」としています。
再交付された証はどこに届きますか?
原則として被保険者の住民登録地またはあらかじめ届け出た送付先住所へ郵送されます。神戸市・京都市・日野市いずれも普通郵便で現住所または送付先住所へ送付すると案内しています。窓口で即日交付できる場合を除き、別住所への指定はできません。
手数料や再発行の回数制限はありますか?
手数料は不要と案内する自治体が一般的です(日野市は手数料不要を明記)。回数制限はありませんが、頻繁な紛失を防ぐため保管方法を見直し、必要に応じて送付先登録も検討します。
相談先と提出先の見つけ方
提出先は住民登録のある市区町村の介護保険担当課(区役所・支所の介護保険係、健康長寿推進課、高齢介護課など)です。神戸市は「お住まいの区の区役所・支所の介護医療係」、京都市は「お住まいの区の区役所・支所健康長寿推進課高齢介護保険担当」、日野市は「日野市役所 介護保険課 介護保険係」、広島市は「住所地の区福祉課高齢介護係」と案内しています。開庁時間は平日8時30分~17時が多く、土日祝と年末年始を除きます。電子申請の操作方法はマイナポータルのヘルプも参照できます。
関連する手続き
介護保険では被保険者証以外にも、毎年更新される負担割合証や負担限度額認定証の手続きがあります。次の記事も併せて確認してください。
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公式情報と確認日
本記事は2026年8月26日時点で、各市区町村の公式ページで公開されている再交付手続きの案内を確認して作成しています。自治体により運用や様式が異なる場合があるため、提出前に必ず住民登録のある市区町村の最新案内を確認してください。