求職者支援訓練の職業訓練受講給付金は、8つの支給要件をすべて満たす場合に月10万円が支給されます。やむを得ない欠席でも8割以上の出席が必要で、支給単位期間ごとに確認と毎月1回の申請が必要です。

対象者と制度の位置づけ

求職者支援制度は、再就職や転職、スキルアップを目指す方が月10万円の生活支援の給付金を受給しながら無料の職業訓練を受講できる全国共通の原則です。訓練開始前から訓練期間中、訓練終了後までハローワークが求職活動をサポートします。離職して雇用保険を受給できない方や収入が一定額以下の在職者の方が対象で、給付金の支給要件を満たさない場合でも無料の職業訓練だけを受講できます。2026年9月21日時点の厚生労働省の公式情報で確認しています。

訓練受講のための基本要件

  • ハローワークに求職の申込みをしていること
  • 雇用保険被保険者や雇用保険受給資格者でないこと
  • 労働の意思と能力があること
  • 職業訓練などの支援を行う必要があるとハローワークが認めたこと

8つの支給要件

職業訓練受講給付金を受けるには、次の8つの要件をすべて満たす必要があります。要件を満たしているかは支給単位期間ごとに確認されます。

8つの支給要件の一覧

  • 1.本人の収入が月8万円以下であること。収入は税引前の給与や事業収入、年金、仕送りなど全般を指します。
  • 2.世帯全体の収入が月30万円以下であること。世帯は本人と同居または生計を一つにする別居の配偶者、子、父母が該当します。
  • 3.世帯全体の金融資産が300万円以下であること。
  • 4.現在住んでいるところ以外に土地・建物を所有していないこと。
  • 5.全ての訓練実施日に出席していること。やむを得ない理由で欠席し証明できる場合でも8割以上の出席が必要です。育児や介護を行う方、基礎コース受講者は証明できない場合を含みます。
  • 6.世帯の中に同時に給付金を受給して訓練を受けている人がいないこと。
  • 7.過去3年以内に不正行為により特定の給付金の支給を受けたことがないこと。
  • 8.過去6年以内に職業訓練受講給付金の支給を受けたことがないこと。

支給額と通所のみ特例

支給額の内訳
手当の種類金額と条件
職業訓練受講手当月10万円。訓練を受講している期間について要件を満たせば1か月ごとに支給します。
通所手当訓練施設への定期乗車券などの額で月上限42,500円です。
寄宿手当月10,700円。同居の家族と別居して寄宿し住居変更が必要とハローワークが認める場合に支給します。

本人収入が月12万円以下かつ世帯収入が月34万円以下で他の要件を満たす場合は、通所手当のみ受給できる場合があります。また、受講手当を受給しても生活費が不足する場合は求職者支援資金融資を利用できます。貸付額は単身者月額5万円、扶養家族を有する方月額10万円に受講予定月数を掛けた額で、利率は2パーセントのうち信用保証料0.5パーセントを含み、担保と保証人は不要です。給付金は支給申請からおおむね1週間程度で指定口座に振り込まれます。

申込から受給までの手順

ハローワークで求職申込みと職業相談を行い、制度の説明を受けます。原則として住所を管轄するハローワークへ相談してください。

ハローワークで職業相談を受けながら訓練コースを選び、受講申込みと同時に給付金の審査を申請します。訓練期間は2か月から6か月で、託児サービス付きやデジタル分野などがあります。

訓練実施機関の面接や筆記試験などを受験します。合格後はハローワークから受講あっせんを受けて訓練を開始します。

訓練受講中から訓練終了後3か月間は、原則として月に1回ハローワークに来所して職業相談を受けます。給付金の受給を希望する方は相談の後に支給申請を行います。

欠席しそうなときの確認順

雇用保険の教育訓練給付金との違い

雇用保険を受給できる方は雇用保険を受給しながら訓練を受講します。本記事の職業訓練受講給付金は雇用保険被保険者や受給資格者でない特定求職者が対象です。雇用保険の教育訓練給付金や公共職業訓練の受講手当とは要件や金額、手続きが異なります。ご自身がどちらに該当するかは住所管轄のハローワークへ確認してください。

やむを得ない欠席でも給付金はもらえますか。

全日出席が原則で、やむを得ない理由で欠席し証明できる場合でも8割以上の出席が必要です。育児や介護を行う方、基礎コース受講者は証明できない場合を含みますが、8割未満になると支給要件を満たしません。欠席が続く見込みの場合は早めに訓練実施機関とハローワークへ相談してください。

収入要件を超えたら何ももらえませんか。

本人収入月12万円以下かつ世帯収入月34万円以下で他の要件を満たす場合は、通所手当のみ支給を受けることが可能です。受講手当の月10万円は8つの要件をすべて満たす必要があります。該当するかは支給単位期間ごとに確認されます。

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