育児休業給付金の支給申請書を提出した後に間違いへ気づいたら、申請を出し直すだけで済ませず、まず勤務先の担当者と事業所所在地を管轄するハローワークへ連絡してください。誤りの内容を確認できる資料をそろえ、管轄が指定する訂正・取消願などを提出します。過払いが発生している場合は、後日届く返納通知書などの案内に従って返納します。

提出後の訂正で最初に確認すること

ハローワークへ相談する前に、次の情報をまとめます。

誤りが賃金額、就業日数、育児休業の開始・終了日、職場復帰日、資格喪失日、延長関係の申告などのどれに当たるかで、必要な確認資料が変わります。申請書の控え、支給決定通知書、入金記録も手元に置きます。

支給決定前・入金後で対応は変わる?

処理状況に応じた初動の目安です。最終的な訂正方法は管轄ハローワークへ確認します。
状況まず行うこと注意点
支給決定前勤務先を通じて、または本人から管轄ハローワークへ誤りを連絡し、訂正書類と確認資料を確認する訂正後の申請書だけを自己判断で再提出せず、元の申請との関係を説明する
支給決定済み・未入金支給決定通知書の内容と誤りの箇所を伝え、訂正後の処理方法を確認する支給額が変わる可能性があるため、通知書を保管する
入金済みで過払いの可能性がある訂正書類を提出し、返納通知書・納入告知書など正式な案内を待つ案内前に任意の口座へ返金しない
入金済みで不足支給の可能性がある正しい賃金・就業記録などを提出し、訂正後の支給決定の有無を確認する再支給の時期や金額は個別審査で決まる

育児休業給付金の申請内容を訂正する手順

申請書の控えや支給決定通知書を確認し、誤った欄、対象期間、正しい数値・日付を整理します。賃金額や就業日数だけでなく、職場復帰日や資格喪失日も確認します。

勤務先の人事・総務担当者へ、誤りが分かった経緯と正しい内容を伝えます。通常の育児休業給付金の申請は原則として事業主が行うため、会社側の申請記録と照合します。

事業所所在地を管轄するハローワークへ、支給決定前か入金後かを含めて相談します。訂正・取消願などの様式、提出者、郵送・窓口・電子申請の扱いを確認します。

訂正理由を裏付ける資料をそろえます。賃金額なら賃金台帳、勤務状況なら出勤簿やタイムカード、復帰日なら復帰日を確認できる記録など、誤りの内容に対応する資料を用意します。

指定された方法で訂正書類と資料を提出し、提出日と書類の控えを保管します。過誤回収がある場合は、返納通知書や納入告知書などに記載された方法で返納し、訂正後の支給決定通知書が発行されるか確認します。

訂正理由ごとに確認されやすい資料

資料は一例です。必要な範囲は誤りの内容と管轄の案内により異なります。
誤りの例確認資料の例
賃金額・賃金の支払状況賃金台帳、給与明細、賃金の支払記録など
就業日数・就業時間出勤簿、タイムカード、勤務表など
育児休業の開始・終了日、職場復帰日育児休業申出書、育児休業取扱通知書、出勤簿、復帰日を確認できる記録など
途中で資格を失った・退職した退職届など、資格喪失日や退職日を確認できる資料
保育所等に入れないことを理由とする延長保育所等の利用申込書、入所保留通知書・不承諾通知書、延長事由を確認できる資料、必要に応じて出勤簿・賃金台帳

訂正書類の提出方法は管轄に確認する

厚生労働省の2026年8月1日改訂版パンフレットでは、育児休業給付金の提出先を事業所所在地を管轄するハローワークとしています。申請内容の訂正については、東京ハローワークの案内のように、訂正・取消願や確認資料を郵送または持参する方法を示している例があります。電子申請した内容でも、訂正時に紙の書類や返信用封筒を求められる場合があるため、提出前に確認してください。

過払いがあるときの返納

誤った申請により給付金が多く支給されていた場合は、訂正後に過誤回収となることがあります。東京ハローワークの案内では、訂正書類の提出後に内容が確認され、返納通知書・納入告知書が送られ、指定されたATM・ネットバンキング・金融機関窓口などで返納する流れを示しています。返納方法や期限は通知書に従い、通知前に個人や勤務先が指定する口座へ送金しないでください。

よくある質問

まだ振り込まれていなければ、正しい申請書をもう一度出せばよいですか?

元の申請との重複や処理の行き違いを防ぐため、自己判断で再申請せず、訂正・取消の方法を管轄ハローワークへ確認してください。勤務先が申請した場合は、勤務先の担当者にも同時に伝えます。

すでに給付金が振り込まれています。先に返金したほうがよいですか?

先に任意の口座へ送金せず、訂正手続きと返納通知書などの正式な案内を待ちます。通知に書かれた返納先、納付方法、期限を確認して手続きします。

会社が電子申請した場合も訂正できますか?

電子申請後の訂正方法は、誤りの内容と管轄の運用を確認する必要があります。電子申請をした勤務先の担当者から、事業所所在地を管轄するハローワークへ、訂正書類の提出方法を問い合わせてください。

誤りを直せば必ず不足分が追加で振り込まれますか?

必ず追加支給になるとは限りません。正しい申請内容と受給要件を確認したうえで、支給額の変更や再支給の有無が決まります。

関連する手続きを確認する

育児休業給付金の申請方法を確認する育児休業給付金の対象要件、申請先、初回・2回目以降の必要書類を確認します。育児休業給付金の延長手続きを確認する保育所等に入れないことを理由に延長申請した場合の提出書類を確認します。

公式情報

厚生労働省「育児休業等給付について」育児休業等給付の制度概要と厚生労働省の最新資料を確認します。東京ハローワーク「訂正を行う場合のご案内」東京ハローワークが公開する申請内容の訂正案内を確認します。別地域の方は管轄ハローワークの案内を優先してください。

この記事は、厚生労働省と労働局・ハローワークの公開資料を2026年8月4日に確認して作成しています。訂正書類の様式、提出方法、返納額、返納期限、再支給の有無は個別の申請内容と管轄の案内で異なるため、勤務先と事業所所在地を管轄するハローワークへ確認してください。