摘要欄を書き間違えたら、正しい内容で作り直して訂正・再交付します。税務署へは無効分と訂正分を出し、受給者へは摘要欄に訂正内容と「再交付」と記載して渡します。

まず確認:摘要欄の記載漏れで多いのは中途就職者の前職分です

国税庁の令和7年分手引では、年の中途で就職した方について他の支払者の給与等を通算して年末調整を行った場合、摘要欄に次の内容を記載すると案内されています。中途就職者の区分漏れと摘要欄漏れはセットで見直します。2026年9月19日時点の公式情報で確認しています。

摘要欄に記載する中途就職者の前職分3点

  • 他の支払者の住所又は所在地、氏名又は名称
  • 他の支払者のもとを退職した年月日
  • 他の支払者が支払った給与等の金額、徴収した所得税及び復興特別所得税の合計額、給与等から控除した社会保険料の金額

税務署への訂正:無効分と訂正分の2点セットで出します

提出済みの法定調書に誤りがあった場合、国税庁の手引では書面とe-Taxで次の手順が案内されています。誤り箇所のみを無効・訂正の対象にします。

無効分と訂正分の提出区分
提出物票の記載方法合計表の提出区分
無効分(先に出した内容と同じもの)右上部余白に「無効分」と赤書きします「4」(無効)と記載します
訂正分(正しい内容で作り直したもの)右上部余白に「訂正分」と赤書きします「3」(訂正)と記載します

合計表は、無効分と訂正分のそれぞれについて、無効及び訂正箇所のみを記載して提出します。

無効分の法定調書と合計表を先に送信します。

訂正分の法定調書と合計表を次に送信します。

e-Taxで訂正する場合は、無効分の送信を先に、訂正分の送信を後に行います。書面の場合は赤書きの表示と提出区分の記載を切り分けます。

受給者への再交付:摘要欄に訂正内容と「再交付」と記載します

国税庁の質疑応答事例では、退職後に給与改訂の差額を支給した場合は、既交付分と合算して源泉徴収票を作り直し、摘要欄に差額の支払があった旨と「再交付」と表示して交付すると案内されています。摘要欄の記載漏れを直すときも、差し替えではなく正しい内容の票を作り直して渡します。

給与支払報告書との連動を確認します

国税庁の摘要欄の案内には、給与支払報告書の摘要欄の記載は最寄りの市区町村へ尋ねるよう注意書きがあります。源泉徴収票を訂正したら、市区町村へ提出した給与支払報告書の訂正要否も確認します。一元提出した場合は、利用した申告ソフトの訂正手順と市区町村の案内を確認します。個別事情によって判断が異なるため、管轄窓口へご確認ください。

よくある質問

修正液や二重線で直して提出できますか

提出・交付後の訂正は手書きの加筆ではなく作り直しで対応します。税務署へは無効分と訂正分の2点セットを出し、受給者へは正しい内容の票に摘要欄の訂正内容と「再交付」と記載して渡します。

従業員が確定申告を済ませている場合はどうなりますか

支払者側の訂正とは別に、従業員側の確定申告の訂正が必要になる場合があります。年末調整や確定申告への影響は個別事情により異なるため、所轄税務署へご確認ください。

国税庁 令和7年分手引「(摘要)」欄国税庁の令和7年分手引「(摘要)」欄で中途就職者の記載項目を確認できます。国税庁 令和7年分手引「提出した法定調書に誤りがあった場合」国税庁の令和7年分手引「提出した法定調書に誤りがあった場合」で無効分・訂正分の手順を確認できます。国税庁 質疑応答事例 退職後に改訂差額を支給する場合国税庁の質疑応答事例「退職後に改訂差額を支給する場合の源泉徴収票の記載方法」で再交付の表示を確認できます。