結論:XBRL財務諸表に半角カナ等の利用不可文字が含まれています。修正して再送信してください
e-Taxで法人税申告を送信した際に受信通知に「HUBH001E:送信されたデータ形式では読み取ることができません。」と表示された場合、主な原因は財務諸表データ(XBRL帳票)にe-Taxで使用できない文字(例:半角カナ FF66~FF9F等)が含まれていることです。令和5年5月22日に利用可能文字のチェック機能がリリースされて以降、該当文字が1文字でも含まれると受付できません。財務諸表データ内の半角カナ等を全角カナ等へ修正し、再度送信してください。令和6年1月5日以降は修正後の再送信が期限後になった場合、期限後申告として取り扱われます。2026年8月31日時点の国税庁公式情報で確認しています。
症状と前提を確認する
次のすべてに当てはまる場合は、本記事の対処が該当します。
該当チェック
- e-Tax(e-Taxソフト、WEB版、または市販の財務会計ソフト経由)で法人税申告を送信した
- 送信後の受信通知・メッセージボックスに「HUBH001E:送信されたデータ形式では読み取ることができません。」と表示される
- 財務諸表データ(XBRL帳票:貸借対照表、損益計算書、個別注記表等)を添付して送信している
- 令和5年5月22日以降の送信で発生している(それ以前は同じデータでもエラーにならなかった場合を含む)
所得税の確定申告や給与支払報告書の送信で同文言が出た場合は、別のエラーコードの可能性があります。受信通知のエラーコードがHUBH001Eであることを必ず確認してください。
原因を可能性が高い順に切り分ける
国税庁の公表と利用可能文字一覧に基づく原因の優先順位です。
| 優先度 | 原因 | 具体例 | 確認場所 |
|---|---|---|---|
| 1 | 半角カナ等の利用不可文字がXBRLデータに混入 | アイウエオ、カブシキガイシャ等の半角カナ、機種依存文字 | 個別注記表、会計方針、注記事項のテキスト欄 |
| 2 | 財務会計ソフト固有のデータ不整合 | 電子申告R4で主様式を削除後に取込、達人シリーズの未アップデート | ご利用の会計ソフトの取込・作成ログ |
| 3 | e-Taxで使用できない制御文字・外字の混入 | タブ以外の制御文字0000-001F、半角カナ以外の機種依存文字 | 財務諸表のテキスト入力欄全般 |
原因別リカバリー手順
原因1の半角カナ混入を想定した、最も汎用的な修正手順です。会計ソフトの操作は製品により異なるため、不明点は販売メーカーへ確認してください。
受信通知でHUBH001Eと対象データを確認する。メッセージボックスの受信通知を開き、エラーがHUBH001Eであることと、どのファイル(財務諸表データ)が対象かを確認します。申告書本体のエラーではないことを切り分けます。
利用可能文字一覧を手元に用意する。国税庁「利用可能文字一覧」(e-Taxソフトで使用できない文字は網掛け)のページを開き、半角カナ(FF66~FF9F)が利用不可であることを確認します。
財務会計ソフトで該当箇所を特定・修正する。財務諸表データ(XBRL帳票)の個別注記表や会計方針欄で、半角カナ等が使われていないか検索します。半角カナは全角カナ(アイウエオ、カブシキガイシャ)へ置換します。機種依存文字や旧字体の外字も併せて全角の常用漢字へ置換します。電子申告R4で主様式を削除して取込んだ場合は、削除せずに再作成します。達人シリーズはCubeから最新版へアップデートしてから再作成します。
XBRLデータを再作成し、e-Taxで再送信する。修正後の財務諸表データを会計ソフトから再出力し、e-Taxソフト(WEB版またはデスクトップ版)で再送信します。送信前に利用可能文字チェックでエラーが残っていないかプレビューします。
メッセージボックスで受付結果を確認する。再送信後、e-Taxのメッセージボックスで受信通知が「受付完了」になっていることを確認します。HUBH001Eが再表示される場合は、別の箇所に残った半角カナがないか再度検索します。
手続きに必要な情報と準備物
準備物
- エラーが表示された受信通知(HUBH001EのスクリーンショットまたはメッセージID)
- 財務諸表データ(XBRL帳票)の元ファイル(修正前)
- ご利用の財務会計ソフトの製品名・バージョン(TKC、弥生、勘定奉行、達人、魔法陣、EPSON R4等)
- 国税庁「利用可能文字一覧」のページ
自分で解決できないケース
次の場合は、市販の財務会計ソフトの販売メーカーまたは税理士へ相談してください。
エスカレーションが必要なケース
- XBRLデータ内のどこに半角カナが含まれているか特定できない → 販売メーカーのサポートでログ解析を依頼します
- 会計ソフトのバージョンが古く、利用可能文字チェック機能がない → 最新版へアップデートまたはメーカーのパッチを適用します
- 申告期限が迫っており、修正後の再送信が期限内に間に合わない → 令和6年1月5日以降は期限後申告扱いのため、所轄税務署へ期限と延滞税・加算税への影響を事前に確認します
- 半角カナ以外(制御文字、外字)でエラーが続く → メーカーで文字コードの無害化処理を依頼します
公式の問い合わせ先とエスカレーション
問い合わせ先
- e-Taxヘルプデスク:0570-01-5901(平日9:00~17:00)または所轄税務署の法人課税部門 ※e-Taxの操作・受信通知の意味の確認
- ご利用の財務会計ソフトの販売メーカー(TKC、弥生、OBC、NTTデータ達人等)※XBRLデータの文字修正・再作成方法の確認
- 国税庁「利用可能文字一覧」「よくある質問 Q&A」※公式の文字基準の確認
法人形態・ソフト・申告期限による違い
HUBH001Eの扱いは、法人形態やソフト、時期で次の違いがあります。
| 区分 | 令和6年1月4日まで | 令和6年1月5日以降(現在) |
|---|---|---|
| 期限内申告で一度送信済み、修正再送信が期限後 | 期限内申告として取り扱い | 期限後申告として取り扱い |
| 財務諸表データのチェック | 半角カナ等も受付(チェックなし)から令和5年5月22日にチェック開始 | 半角カナ等はHUBH001Eで差戻し(継続) |
法人税以外の手続き(所得税、相続税、消費税)でXBRL財務諸表を添付しない申告では、HUBH001Eは通常発生しません。法人・公益法人・協同組合等の法人税・地方法人税・財務諸表をe-Taxで送信するケースが主な対象です。ソフトでは電子申告R4(EPSON)の主様式削除、達人シリーズの未アップデート、魔法陣・勘定奉行の旧バージョン等で固有のHUBH001E報告があります。各ソフトのFAQでHUBH001Eを検索して最新パッチを確認してください。
よくある質問
半角カナ以外でHUBH001Eになることはありますか?
あります。半角カナ(FF66~FF9F)が最も多いですが、e-Taxで使用できない制御文字(0000~001Fのタブ・改行・復帰以外)、一部の機種依存文字や外字でも発生します。国税庁の利用可能文字一覧で網掛けされている文字はすべて対象です。個別注記表の定型文を他ソフトからコピーした際に混入するケースが多いため、財務諸表テキスト欄を全角へ正規化してください。
令和5年5月に一度期限内扱いと聞きました。今も期限内になりますか?
なりません。令和6年1月5日以降は取扱いが終了し、HUBH001E修正後の再送信が期限後になった場合は通常の期限後申告として取り扱われます(国税庁「令和6年1月5日以降に財務諸表データを提出される方へ」)。申告期限が迫っている場合は、早めに修正・再送信し、期限に間に合わない場合は所轄税務署へ加算税や延滞税への影響を確認してください。
どの欄を直せばよいか特定できません。効率的な探し方は?
財務諸表データ(XBRL)をテキストエディタで開き、半角カナのUnicode範囲(FF66~FF9F)を検索するか、会計ソフトのe-Taxプレビューや文字チェック機能を使います。個別注記表、会計方針、重要な会計方針、注記事項の自由記述欄が最も混入しやすい箇所です。メーカーによってはエラーログに該当行が記録されるため、サポートへXBRLファイル名とHUBH001Eの受信通知を添えて問い合わせると特定が早まります。
e-Taxソフト(WEB版)で直接入力した申告でもHUBH001Eは出ますか?
原則出ません。e-Taxソフト(WEB版)側で入力時に利用不可文字は制限されます。HUBH001Eは主に市販の財務会計ソフトで作成したXBRL財務諸表データをe-Taxへ送信した際に発生します。WEB版で直接財務諸表を手入力しているのにHUBH001Eが出る場合は、コピー&ペーストで半角カナを持ち込んでいないか確認してください。
公式情報と確認日
本記事は2026年8月31日時点の次の国税庁公式情報に基づき作成しています。制度やシステム仕様、ヘルプデスクの受付時間は変更される場合があるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。
確認した公式情報
- 国税庁「法人税申告書の送信時に『HUBH001E:送信されたデータ形式では読み取ることができません。』のエラーメッセージが表示された場合の対応について」(掲載 令和5年5月26日、更新 令和5年10月25日)
- 国税庁「令和6年1月5日(金)以降に、財務諸表データを提出される方へ」(掲載 令和5年10月25日)
- 国税庁「『送信されたデータ形式では読み取ることができません。』というメッセージが受信通知に表示されました。どうすればいいですか。」(更新 令和6年5月20日)
- 国税庁「利用可能文字一覧」
関連手続きと次の行動
HUBH001Eを解消して受付完了になった後は、メッセージボックスの「受信通知」で受付日付と申告データの控えを保存し、法人税の納付手続き(ダイレクト納付、インターネットバンキング、クレジットカード納付、窓口納付)へ進んでください。財務諸表以外に源泉徴収票や勘定科目内訳明細書の添付漏れがないかも併せて確認します。次回の申告に向けては、会計ソフトのテンプレート内の半角カナ定型文を全角へ置換しておくと再発を防げます。法人税の電子申告で別のエラー(HUBH139E 電子証明書不一致等)が表示された場合は、該当エラーコードのトラブルシューティング記事もご確認ください。