国民年金保険料の口座振替で金融機関を変更すると、手続きした月の翌月以降に新しい口座での振替が始まります。提出先は変更後の金融機関の窓口または年金事務所、マイナポータルを経由したねんきんネットの電子申請は対応金融機関のみで利用できます。翌月末の振替が近いときは、切り替えが完了するまで旧口座にも残高を残しておきます。
金融機関変更の手続きはどこへ何を出す?
国民年金保険料の振替口座を変更するときは、「国民年金保険料 口座振替納付(変更)申出書 兼 還付金振込方法(変更)申出書」を提出します。書面の場合は変更後の振替を希望する金融機関の窓口か年金事務所へ、オンラインの場合はマイナポータルを経由してねんきんネットで手続きします。口座の変更と同時に還付金振込先の変更も兼ねています。
| 提出方法 | 提出先 | 必要なもの・注意点 |
|---|---|---|
| 書面(金融機関窓口) | 変更後の金融機関の窓口 | 申出書、金融機関お届け印、通帳等。印鑑レス口座は不可のため電子申請を利用 |
| 書面(年金事務所) | お近くの年金事務所(窓口・郵送) | 申出書、金融機関お届け印。街角の年金相談センターでは手続き不可、郵送可 |
| 電子申請 | マイナポータル→ねんきんネット | マイナンバーカード、署名用電子証明書パスワード(6〜16文字)、対応スマホまたはICカードリーダ。対応金融機関のみ利用可 |
口座振替に対応している金融機関は、日本年金機構の「口座振替可能金融機関一覧表」で確認できます。一部のインターネット専業銀行(ネット銀行)や一部の支店では取り扱いがない場合がありますので、事前に一覧表と金融機関へご照会ください。電子申請が利用できる金融機関は別の一覧表(PDF)で確認します。
手続き前に用意するもの
金融機関変更の準備チェック
反映はいつから?振替開始月と通知書
日本年金機構によると、口座振替の開始・変更は「手続きをした月の翌月以降」です。手続きが完了すると、「国民年金保険料口座振替開始(変更)通知書」と「国民年金保険料口座振替額通知書」が送付され、新しい振替方法と振替額が通知されます。電子申請の場合はマイナポータルに通知が届き、紙の通知を希望する場合はねんきんネットの「通知書のペーパーレス化」で設定を変更します。
反映タイミングの具体例
- 例:8月10日に変更手続きが完了した場合、9月末日振替分から新口座での引き落としとなります。8月末日振替分は旧口座のままです。
- 例:8月28日に手続きした場合でも、9月末日が土日祝なら翌営業日が振替日です。
- 2年前納(4月開始)で直近の4月から開始したい場合は2月末必着で申出書を提出してください。間に合わないときは5月末日に割引なしの4月分と23か月分の前納分を合わせて振替します。
電子申請で変更する手順(マイナポータル経由)
電子申請は、マイナポータルからねんきんネットへログインして行います。ねんきんネットに直接ログインした場合は電子申請ボタンが非活性になるため、必ずマイナポータルの「年金」から移動してください。
電子申請の流れ
- マイナポータルにログインし「年金」→「トップページ(ねんきんネット)」を選択してねんきんネットへ移動します。
- ねんきんネットで「届書を申請する」→「届書を電子申請する」→「申請する届書を選択する」を選択します。
- 「国民年金保険料口座振替納付(変更)申出書 兼 還付金振込方法(変更)申出書」の「届書を作成する」を選択します。
- 注意事項を確認し「変更申出」→「振替口座、振替方法、還付金振込方法の変更の申出」等、該当の申請区分を選びます。
- 電話番号、住所、振替方法、還付金振込方法を入力し、申請内容を確認します。
- 「振替口座情報を入力する(外部サイト)」で金融機関を選択し、口座情報を入力して金融機関ホームページで認証します。
- ねんきんネットに戻り「電子署名を付与して申請する」→署名用電子証明書パスワードを入力し、マイナンバーカードを読み取って申請完了です。
金融機関ホームページで「口座振替受付完了」と表示されても、ねんきんネットで電子署名を付与するまで手続きは完了しません。一部金融機関ではインターネットバンキングの利用が必須です。操作方法は利用する金融機関へお問い合わせください。
変更が反映されない・間に合わないときの確認ポイント
手続き後に新口座で引き落とされないときは、次の点を順に確認します。
確認ポイント
- 通知書は届いていますか。振替開始(変更)通知書で新口座と振替開始月を確認します。電子申請の場合はマイナポータルの通知を確認します。
- 申出書の記入に誤りはありませんでしたか。金融機関お届け印の相違、口座名義・番号の誤りがあると手続きが間に合わないことがあります。
- 提出先は正しかったですか。書面の場合は変更後の金融機関または年金事務所、電子申請はマイナポータル経由のみが有効です。
- 対応金融機関でしたか。口座振替可能金融機関一覧表や電子申請対応一覧に該当しない金融機関・支店では登録できません。
- 前納を選択していませんか。前納の初回振替は申し込み時期により対象期間が変則的です。通知書の振替額と対象期間を確認してください。
通知書が届かない、または振替日を過ぎても引き落としも納付書も届かないときは、年金事務所またはねんきんダイヤル(0570-05-1165)へお問い合わせください。手続きの不備で差し戻しになっている場合があります。
ケース別:こんなときどうする?
ケース別の対応
- 前納(6カ月前納・1年前納・2年前納)を継続したまま金融機関だけ変えたい:申出書の「振替口座」のみを変更し、振替方法は従来どおりを選択します。
- 一部免除を受けている:一部免除の方は翌月末振替のみ利用できます。早割や前納は選択できません。
- 旧口座がゆうちょ銀行以外で新口座がゆうちょ銀行:ゆうちょ銀行の記号・番号の記入方法にご注意ください。申出書の記入例を確認します。
- 残高不足で引き落としできなかったことがある:前納分の再振替は行われず、翌月末振替になる場合があります。残高不足の扱いは別途ご確認ください。
よくある質問
金融機関変更の手続きはどこへ出せばよいですか。
書面の場合は変更後の振替口座がある金融機関の窓口か、お近くの年金事務所(郵送可)へ「国民年金保険料 口座振替納付(変更)申出書 兼 還付金振込方法(変更)申出書」を提出します。電子申請の場合はマイナポータルを経由してねんきんネットで手続きします。変更前の金融機関や街角の年金相談センターでは手続きできません。
変更手続きをしたらいつから新口座で引き落とされますか。
手続きをした月の翌月以降に新口座での振替が開始されます。例えば8月に手続きが完了すれば9月末日振替分から新口座です。完了後に届く「口座振替開始(変更)通知書」で振替開始月をご確認ください。振替日が土日祝や年末年始にあたる場合は翌営業日が振替日です。
ネット銀行でも口座振替にできますか。電子申請は使えますか。
一部のインターネット専業銀行(ネット銀行)では口座振替自体が利用できません。また、口座振替自体が可能な金融機関でも、電子申請に対応していない場合があります。利用可否は日本年金機構の「口座振替可能金融機関一覧表」と「口座振替納付に関する電子申請利用可能金融機関一覧表(PDF)」でご確認ください。対応外の場合は書面で手続きしてください。
公式情報と相談先
国民年金保険料の口座振替は全国共通の制度ですが、金融機関ごとの取扱いや還付金の扱いなど細部は申出書と通知書でご確認ください。ご不明な点はお近くの年金事務所またはねんきんダイヤル(0570-05-1165、050からかける場合は03-6700-1165)へお問い合わせください。マイナポータル・ねんきんネットの操作は日本年金機構の電子申請ページの手順をご参照ください。