国民年金保険料の口座振替は、辞退の申出をした月以降に停止します。マイナポータル経由のねんきんネット、年金事務所、または引き落とし口座のある金融機関のいずれかで手続きができます。申出のタイミングにより当月分が引き落とされる場合があるため、早めに手続きしましょう。
手続きの概要
一度申し込んだ口座振替は、変更や辞退の申出がない限り自動的に継続されます。納付方法を納付書払いやクレジットカード払いへ変えたい場合、就職して厚生年金に加入した場合、口座を変更したい場合などは「国民年金保険料口座振替辞退申出書」の提出が必要です。日本年金機構の公式ページでは、オンラインと書面の両方の方法が案内されています。
対象者
対象者
- 国民年金保険料を口座振替(当月末振替・翌月末振替・前納)で納めている方
- 新たに就職し厚生年金に加入したため国民年金の口座振替を止めたい方
- 口座振替から納付書払いや別の納付方法へ切り替えたい方
- 同一口座で家族分の保険料をまとめている方で、一部の辞退を希望する方
提出先と手続き方法の違い
提出先は3つの経路から選べます。いずれも手数料はかかりません。街角の年金相談センターでは手続きできないためご注意ください。
| 提出先 | 方法 | ポイント |
|---|---|---|
| マイナポータル経由 ねんきんネット | オンライン(電子申請) | マイナンバーカードと署名用電子証明書パスワードが必要。ねんきんネット連携が前提。書面提出は不要。 |
| 年金事務所 | 窓口・郵送 | 全国の年金事務所で受付。郵送の場合は必着扱い。金融機関届出印の登録がある口座が前提。 |
| 振替口座のある金融機関 | 窓口 | 口座のある銀行・ゆうちょ等の窓口で受付。金融機関経由で年金機構へ回付されます。 |
いつから引き落としが止まるか(振替停止月)
日本年金機構の案内では、振替停止月は「手続きをした月以降に停止」となります。具体的には、辞退申出の受付が完了した月以降の振替が停止対象です。月の途中で手続きしても、当月分の振替処理がすでに進んでいる場合は当月分が引き落とされることがあります。
タイミングの考え方
- 手続き完了月:申出が年金機構で受理された月
- 停止対象:原則として手続き完了月の翌月以降の振替から停止
- 当月分:手続きが月末近くや金融機関経由の場合、当月末の振替に間に合わず引き落とされる場合があります
- 通知:手続き後は「口座振替開始(変更)通知書」等で停止が連絡されます
就職して厚生年金に加入した場合の扱い
新たに就職し厚生年金加入手続きが行われると、国民年金の口座振替は本来停止されます。ただし、厚生年金の加入手続きには一定期間を要するため、就職後も一時的に口座振替が継続することがあります。
就職時のポイント
- 辞退申出書を提出することで確実に停止できます。未提出でも厚生年金加入が確認されれば最終的に停止しますがタイムラグがあります
- 厚生年金と重複する期間の国民年金保険料が口座振替された場合は後日還付されます
- 還付方法は口座振替申出時に選択した還付金振込方法により異なり、希望しない場合は還付請求書の提出が必要です
間に合わず引き落とされた場合の対処
辞退が間に合わず引き落とされた場合でも、重複期間であれば還付の対象です。還付金は原則として口座振替口座へ振り込まれますが、還付を希望しない設定にしている場合は、年金事務所から送付される還付請求書を提出する必要があります。振込まで2〜3か月程度かかることがあります。
前納(2年前納・1年前納・6カ月前納)を選択している場合で残高不足などで前納分が振替できなかったときは、自動的に翌月末振替に切り替わることがあります。次回の前納まで割引なしの毎月振替となる点も併せて確認しておきましょう。
手続きの手順
手続き方法を選ぶ
オンライン(マイナポータル経由ねんきんネット)、年金事務所、金融機関のいずれかを選択します。印鑑レス口座の方はオンラインを選んでください。
申出書を準備・入力する
書面の場合は「国民年金保険料口座振替辞退申出書」を年金機構サイトから入手し、基礎年金番号・氏名・住所・口座情報を記入します。オンラインの場合はマイナポータルにログインし、年金→ねんきんネット→届書を申請する→口座振替辞退申出書の順に選択し、電話番号等を入力して電子署名を付与します。
提出し完了を確認する
年金事務所窓口・郵送または金融機関窓口へ提出するか、オンラインで申請完了画面を確認します。金融機関経由の場合は受付控えを保管してください。
停止通知を確認する
年金機構から送付される口座振替関係の通知書(マイナポータル利用の場合はマイナポータル宛)で、停止が反映されたことを確認します。翌月以降も引き落としが続く場合は年金事務所へお問い合わせください。
注意点・よくある失敗
注意点
- 同一口座から2人以上の保険料を振替している場合、1人だけの辞退を申し出ても全員分が停止することがあります。金融機関窓口でご相談ください
- 金融機関届出印や口座名義に誤りがあると手続きが間に合わない場合があります
- 前納中の辞退は、次回前納振替までの取扱いが変わります。4月開始の2年前納は2月末必着などの提出期限があるため別途確認が必要です
- 街角の年金相談センターでは辞退手続きはできません
- 住所や氏名が機構登録と異なる場合は、併せて住所変更等の届出が必要です
よくある質問
辞退申出をしてからどのくらいで引き落としが止まりますか?
原則として手続きをした月以降に停止します。月の前半に年金事務所やオンラインで手続きすれば翌月末の振替から止まることが多いですが、月末近くの提出や金融機関経由では当月分が引き落とされる場合があります。
就職したら自動で止まるので手続きは不要ですか?
厚生年金加入が確認されれば最終的に停止しますが、手続きに時間がかかるため就職後もしばらく引き落とされることがあります。確実に止めたい場合は辞退申出書を提出してください。重複分は後日還付されます。
金融機関窓口と年金事務所、どちらが早いですか?
年金事務所へ直接提出・郵送するか、マイナポータル経由の電子申請が最も早く反映されます。金融機関窓口は機構へ回付される分時間がかかるため、急ぐ場合は年金事務所かオンラインをおすすめします。
同一口座で家族2人分を振替しています。1人だけ止められますか?
口座単位で処理されるため、1人だけ辞退しても全員分が停止する場合があります。詳しくは振替口座のある金融機関または年金事務所へご相談ください。
次の手続き
口座振替を止めた後は、納付書払い、クレジットカード払い、スマートフォン決済などへ切り替える場合は別途申出が必要です。免除や納付猶予を検討する場合は、口座振替を停止した上で、年金事務所または市区町村窓口で免除申請を行ってください。引き落としが重複した場合は還付請求書の案内に従い手続きしてください。