スマホのマイナンバーカードでは、マイナポータルへのログイン、対応するコンビニでの証明書取得、e-Taxでの確定申告、準備の整った医療機関・薬局でのマイナ保険証利用などができます。ただし、iPhoneとAndroidでは仕組みや操作が異なり、サービス・自治体・店舗端末・医療機関の対応も必要です。

できることの早見表

利用先ごとに、できることと追加で確認する条件を整理します。
利用先できること利用前に確認すること
マイナポータルスマートフォン上のマイナンバーカードで本人認証し、医療費・薬・年金の記録確認や対応する行政手続きを利用する端末への追加、対応OS、手続きごとのスマートフォン対応状況
コンビニ交付対応するキオスク端末で住民票の写しや印鑑登録証明書などを取得する住民登録地の自治体、取得できる証明書、店舗端末とデバイスの対応
e-Tax確定申告書等作成コーナーへのログインや申告書の作成・送信を行う物理カードを読む方式かスマホ用電子証明書を使う方式か、端末・OS、手続きごとの条件
マイナ保険証対応する医療機関・薬局でスマートフォンを使って受付する健康保険証利用登録、端末への追加、受診先のスマートフォン受付対応
公金受取口座マイナポータルで公金受取口座を登録・変更する実物カードまたはiPhoneのマイナンバーカードが案内対象。Androidスマホ用電子証明書だけで進められるかは公式案内を確認

まず整理したい3つの仕組み

「スマホのマイナンバーカード」と似た言葉を分けて考えると、利用できない原因を切り分けやすくなります。
名称主な意味注意点
iPhoneのマイナンバーカードiPhoneにマイナンバーカードの機能を追加して使う仕組みAppleウォレットやサービス側の案内に従います。iPhone対応の利用先で使えるかを別に確認します。
Androidスマホ用電子証明書Android端末にスマホ用電子証明書を搭載して使う仕組み対応機種一覧と、利用先がAndroidのスマホ用電子証明書に対応しているかを確認します。
健康保険証利用登録マイナンバーカードを健康保険証として使うための登録スマートフォンへの追加とは別の手続きです。登録済みでも、受診先がスマートフォン受付に対応している必要があります。
実物のマイナンバーカードカード本体を使う従来の本人確認・電子証明書利用スマートフォンに未対応の手続きや施設、実物カードの読み取りが必要な手続きで使います。

マイナポータルで使う

iPhoneのマイナンバーカードまたはAndroidスマホ用電子証明書を対応端末に追加すると、スマートフォン上の本人認証でマイナポータルにログインできます。薬や医療費、年金の記録確認、引越し手続きなどの行政サービスを利用できますが、個別の手続きがスマートフォンのマイナンバーカードに対応しているかは、利用時の公式案内で確認してください。

公金受取口座はカード形態を確認する

公金受取口座の登録・変更はマイナポータルで行えます。デジタル庁の案内では、用意するマイナンバーカードとして実物のマイナンバーカードまたはiPhoneのマイナンバーカードが示されています。Androidスマホ用電子証明書だけで同じ手続きを進められるとは限らないため、Androidを使う方は手続き開始時点の公式案内を確認してください。登録する本人名義の口座情報と、券面事項入力補助用暗証番号(数字4桁)も準備します。

公金受取口座の登録条件と手順を確認する公金受取口座をマイナポータルで登録する方法|必要なもの・変更・抹消

e-Taxは利用方法を分けて確認する

スマートフォンとマイナンバーカードを使えば、自宅から確定申告書等作成コーナーで申告書を作成し、e-Taxで送信できます。実物のカードをスマートフォンで読み取る方法に加え、スマホ用電子証明書を登録した端末でカードを読み取らずに送信する方法があります。

e-Taxを始める前に、次を確認します。

  • 実物のマイナンバーカードを読み取る方式か、スマホ用電子証明書を使う方式か
  • 利用する端末が国税庁の対応環境に該当するか
  • 利用者証明用電子証明書の暗証番号や署名用電子証明書のパスワードが必要か
  • 初めて基本4情報等をe-Taxへ提供する手続きなど、実物カードの読み取りが必要な場面ではないか

コンビニ交付で証明書を取得する

対応するキオスク端末では、スマホ用電子証明書を搭載したAndroid端末やiPhoneを使って、住民票の写しや印鑑登録証明書などの証明書を取得できます。端末でカード・デバイスを選び、スマートフォンを読み取らせて、証明書の種類や部数を指定します。

マイナ保険証として使う

スマートフォンをマイナ保険証として使うには、健康保険証の利用登録が済んだマイナンバーカードをスマートフォンに追加し、準備の整った医療機関・薬局で受付します。スマートフォンへの追加だけでは健康保険証の利用登録は完了しません。

受診前に次の順で確認します。

医療機関・薬局の受付では、画面で「スマートフォンを利用」などを選び、iPhoneはAppleウォレットで生体認証、Androidはスマホ用電子証明書の4桁暗証番号を入力して、スマートフォンを専用リーダーにかざします。対応施設は厚生労働省の検索ページで確認できますが、掲載施設でも当日の状況により使えない場合があります。

iPhoneとAndroidで異なる点

同じスマートフォン利用でも、名称・認証方法・対応確認の場所が異なります。
確認項目iPhoneAndroid
スマートフォン側の名称iPhoneのマイナンバーカードAndroidスマホ用電子証明書
コンビニ交付Appleウォレットで生体認証後、iPhoneをキオスク端末にかざすスマホ用電子証明書を搭載した端末をキオスク端末に置く
マイナ保険証AppleウォレットでFace IDまたはTouch IDによる本人認証受付画面でスマホ用電子証明書の4桁暗証番号を入力して端末をかざす
e-TaxiPhoneのマイナンバーカードを使う方法、または実物カードを読む方法を利用先の案内で確認Androidスマホ用電子証明書を使い、実物カードを読み取らずに送信できる方法がある
対応確認iPhoneの対応機種と、サービスごとのiPhone対応を確認Androidの対応機種一覧と、サービスごとのAndroid対応を確認

2026年8月25日からAndroidの追加アプリが刷新予定

デジタル庁は、2026年8月25日からAndroidスマホ用電子証明書の追加・設定に使うアプリを「マイナアプリ」へ刷新する予定と案内しています。すでにスマートフォンへ追加済みの場合は、刷新後にカードを改めて追加し直す必要はないとされています。利用開始日や設定方法は変更される可能性があるため、Androidでこれから追加する方は、開始時点のデジタル庁案内を確認してください。

スマートフォンだけでは対応できないこと

次の場面では、スマートフォンだけで済むとは限りません。

  • 実物のマイナンバーカードだけに対応している手続きや施設を利用するとき
  • e-Taxで基本4情報等を初めて提供するなど、実物カードの読み取りが必要な手続きをするとき
  • コンビニのキオスク端末、自治体、医療機関・薬局がスマートフォン利用に対応していないとき
  • マイナンバーカードや電子証明書を更新した後で、スマートフォン側の再設定が必要なとき
  • マイナンバーカードをマイナ免許証として使おうとするとき

スマートフォンのマイナンバーカードは、実物カードを常に置き換えるものではありません。出先で使うサービスが決まっていない場合や対応状況を確認できない場合は、実物のマイナンバーカードも持参するのが安全です。

始める前のチェックリスト

追加や利用を始める前に、次を確認します。

よくある質問

スマホに追加すれば、実物のマイナンバーカードは持たなくてよいですか?

持っておく必要があります。スマートフォンへの追加後も実物カードは利用でき、スマートフォンに未対応の手続きや施設、実物カードの読み取りが必要な手続きがあります。

スマホへ追加したら、すぐマイナ保険証として使えますか?

すぐに使えるとは限りません。健康保険証の利用登録、スマートフォンへの追加、受診先のスマートフォン受付対応をすべて確認してください。

iPhoneとAndroidでe-Taxの使い方は同じですか?

同じではありません。端末側の仕組み、対応環境、実物カードの読み取り要否が手続きによって変わるため、国税庁とデジタル庁の利用案内を端末別に確認してください。

スマホのマイナンバーカードをマイナ免許証として使えますか?

使えません。運転免許証としての利用可否は、マイナ免許証の公式案内を別に確認してください。

公式情報と確認日

次にすること

使いたいサービスを1つ決め、端末がiPhoneかAndroidかを確認して、公式案内で利用条件を確認してください。まだ追加していない場合はOS別の登録手順へ進み、マイナ保険証として使う場合は健康保険証の利用登録と受診先の対応を確認します。

iPhoneへの追加手順を確認するiPhoneにマイナンバーカードを追加する方法|対応機種・必要なもの・手順Androidの登録手順を確認するAndroidスマホ用電子証明書の登録方法|対応機種・必要なもの・手順健康保険証の利用登録方法を確認するマイナ保険証の登録方法|マイナポータル・病院・セブン銀行ATMの手順