国内でパスポート(旅券)を紛失・盗難・焼失した場合は、パスポート申請窓口で「紛失一般旅券等届出書」を提出して紛失したパスポートを失効させ、その後に(または同時に)新規発給を申請するのが原則です。紛失届を提出すると失効するため、後で見つかってもそのパスポートは使用できません。
手続きの全体像
紛失・盗難・焼失の状況、紛失したパスポートの番号・発行年月日(分かれば)、海外渡航の予定を確認します。
住民登録をしている都道府県のパスポート申請窓口(パスポートセンター)を確認します。マイナポータルのオンライン申請に対応している旅券事務所では、オンラインで紛失届と新規発給申請をまとめて行えます。
名義人本人が窓口へ行き、紛失一般旅券等届出書を提出します(乳幼児でも本人の来庁が必要な窓口が一般的です)。オンライン申請の場合はマイナポータルから届け出ます。
新規発給を申請します。紛失届と同時に申請できるため、一般旅券発給申請書、戸籍謄本、写真などをあわせて準備します。
交付予定日を確認し、申請者本人がパスポートを受け取ります。受理票(受付票)と手数料を持参します。
紛失届に必要な書類(国内・窓口)
外務省の案内による国内の紛失届の主な必要書類です。個別事情により追加書類が必要な場合があります。
- 紛失一般旅券等届出書(1通。窓口で配布されるほか、外務省のダウンロード申請書からも入手できます)
- 警察署の発行した紛失・盗難届出を立証する書類、または消防署等の発行した罹災証明書等
- パスポート用写真(縦45ミリメートル×横35ミリメートル、6か月以内に撮影したもの)1葉
- 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど有効な原本。通知カードは不可)
- 住民票の写し(住民基本台帳ネットワークの利用を希望しない方、住民登録をしていない都道府県で申請する方など該当者のみ)
新規発給を同時に申請する場合に追加される書類
紛失届と同時に新規発給を申請する場合は、次の書類が追加で必要です。
- 一般旅券発給申請書(18歳以上の方は10年用、18歳未満の方は5年用)1通
- 戸籍謄本(全部事項証明書、申請日前6か月以内に発行された原本)1通
- パスポート用写真1葉
オンライン申請で紛失届と再発給をまとめて行う
外務省の案内では、マイナポータルのオンライン申請は紛失届とそれに伴う新規発給申請にも対応しています(申請先の旅券事務所がオンライン申請に対応している場合)。申請には次の準備が必要です。
オンライン申請で必要な主な準備物です。
- 実物のマイナンバーカード(署名用電子証明書の6〜16桁のパスワードが必要です)
- マイナポータルアプリと対応するスマートフォン
- 顔写真・自署の画像(アプリ内で撮影することもできます)
交付までの期間と受け取り
外務省によると、国内の申請から交付までは通常2週間程度です。ただし、2026年7月1日の旅券手数料改定後は申請が集中しており、電子申請・窓口申請とも3週間から1か月程度かかる可能性があります。渡航予定がある場合は、申請先の旅券事務所の案内とパスポート受取可能日検索システム(パスけん)で交付予定日を確認してください。
手数料
紛失後の再取得は新規発給の申請として扱われるため、手数料も新規発給と同じです。18歳以上10年旅券・18歳未満5年旅券など旅券の種類と申請方法により金額が異なります。
2026年7月以降のパスポート手数料を確認する手数料の最新の金額と申請方法別の違いを確認します。未成年者のパスポートを紛失した場合
未成年の名義人でも、紛失一般旅券等届出書の提出には本人の来庁が必要な窓口が一般的です(乳幼児の場合も同様です)。届出書には法定代理人の同意が必要で、裏面の法定代理人署名欄に署名するか、旅券申請(届出)同意書を提出します。マイナポータルで法定代理人(親権者)による代理提出を行う場合は、事前に電子戸籍パス(16桁のパスワード・有効期間3か月)の準備が必要です(外務省のオンライン申請の案内)。
国外でパスポートを紛失した場合
国外で紛失・盗難に遭った場合は、最寄りの在外公館(大使館・総領事館)で紛失届と新たな旅券の発給、緊急に帰国する必要がある場合は「帰国のための渡航書」の申請を行います。国外での発給には戸籍謄本が必要になるため、外務省は海外渡航時に戸籍謄本を携行することを勧めています。また、IC旅券作成機が設置されていない在外公館では、申請から交付まで最大約1か月程度かかる場合があります。
よくある質問
紛失したパスポートが見つかったら、また使えますか?
使えません。紛失届を提出すると紛失したパスポートは失効するため、後日見つかっても届出を取り下げて使用することはできません。失効処理の後、パスポートの番号・発行年月日・失効年月日は官報に掲載され、海外の関係当局にも通知されます(外務省・東京都の案内)。
紛失したら警察に届け出る必要がありますか?
原則として、警察署の発行した紛失・盗難届出を立証する書類または消防署等の罹災証明書等が紛失届の際に必要です。ただし、家の中で紛失した場合など警察への遺失届の要否や証明方法は都道府県の窓口により案内が異なります。東京都の案内では、家の中で紛失した場合は警察への届出が不要とされ、証明書類が入手できない場合は届出番号の記入で足りるとされています。申請予定の窓口に確認してください。
オンラインで紛失届と再発給の申請はできますか?
申請先の旅券事務所が対応している場合は、マイナポータルのオンライン申請で紛失届と新規発給申請をまとめて行えます。電子戸籍の連携により戸籍謄本の原本提出を省略できる場合があります。
再発給にはどのくらい時間がかかりますか?
国内では通常2週間程度ですが、2026年7月1日の旅券手数料改定後は申請が集中し、3週間から1か月程度かかる可能性があります。渡航日が決まっている場合は、申請先の旅券事務所で交付予定日を確認してください。
公式情報と確認日
次にすること
紛失・盗難の状況と渡航予定を整理し、住民登録をしている都道府県のパスポート申請窓口へ、警察署への届出の扱い、オンライン申請の可否、交付予定日を確認してください。確認後、紛失一般旅券等届出書と新規発給の書類を準備して申請します。
パスポートのオンライン申請手順を確認するマイナポータルの申請手順と補正対応を確認します。パスポートを窓口申請するときの必要書類を確認する窓口申請で準備する書類と写真を確認します。パスポートの受け取りに必要なものを確認する受取日の持ち物と受取期限を確認します。