国民年金保険料の納付書や領収証書を紛失しても、再発行できます。納付書・領収証書は住所地を管轄する年金事務所またはねんきん加入者ダイヤル、控除証明書は年金事務所・加入者ダイヤルに加えねんきんネットでも再交付できます。市区町村の窓口では再発行できません。

手続きの概要

対象は国民年金第1号被保険者で、まだ納めていない保険料を納めるための納付書や、納付済みを証明する領収証書・社会保険料控除証明書を紛失した方です。どの書類を失くしたかで依頼先が異なります。年末調整や確定申告で控除を受ける場合は、控除証明書または領収証書のいずれかを申告書に添付する必要があります。日本年金機構の「ねんきんネット」では控除証明書等の再交付が24時間申請でき、市区町村窓口では年金事務所分の納付書・領収書・控除証明書はいずれも再発行できません。

紛失した書類はどれかを確認する

同じように見えても、役割と再発行ルートが異なります。まずは手元の状況で判断します。

書類の違いと再発行可否の一覧
書類用途再発行できる場所ねんきんネット市役所窓口
納付書未納分の保険料をこれから納めるとき年金事務所不可不可
領収証書(領収書)納付済みを証明したいとき。確定申告・年末調整で控除証明書の代わりに添付可年金事務所/ねんきん加入者ダイヤル対象外不可
社会保険料(国民年金保険料)控除証明書年末調整・確定申告で社会保険料控除を受けるとき年金事務所/ねんきん加入者ダイヤル/ねんきんネット可(電子3~5営業日/郵送約1週間)不可

再発行の連絡先と受付時間

いずれの書類も、市区町村ではなく年金事務所が担当します。電話と窓口、控除証明書はねんきんネットも選べます。

連絡先と受付時間の目安
窓口連絡先受付時間の目安
年金事務所(住所地を管轄)管轄の年金事務所へ電話または来所平日8:30~17:15(月曜は19:00まで。月曜が休日の場合は火曜が延長) 第2土曜9:30~16:00 祝日・12/29~1/3は休み
ねんきん加入者ダイヤル0570-003-004(ナビダイヤル) IP電話等は03-6630-2525 または控除証明書専用0570-05-1165/03-6700-1165平日8:30~19:00 第2土曜9:00~17:00 または 9:30~16:00(案内元により表記差あり) 祝日等は休み
ねんきんネットマイナポータル連携またはユーザIDでログイン後「通知書再交付申請」24時間申請可。電子送付は3~5営業日でマイナポータルのお知らせへ、郵送は約1週間で登録住所へ

電話で依頼する際は、基礎年金番号の確認があります。お手元に年金手帳、基礎年金番号通知書、ねんきん定期便など番号が分かるものを用意します。

手順:紛失から再発行・申告までの流れ

紛失した書類を特定する。未納を納めたいなら納付書、納付済みの証明が欲しいなら領収証書または控除証明書と判断します。

基礎年金番号が分かるものを用意する。番号が不明な場合は、ねんきんネットやマイナポータルで確認するか、年金事務所で相談します。

書類に応じて窓口を選ぶ。納付書・領収証書は年金事務所またはねんきん加入者ダイヤルへ電話、控除証明書はねんきんネットも利用できます。市区町村窓口では手続きできません。

急ぎの場合は年金事務所窓口で直接手続きする。写真付本人確認書類(運転免許証、パスポート、マイナンバーカード等)と年金手帳を持参すると、状況によりその場で再発行手続きが進む場合があります。

再交付された書類を受け取る。納付書が届いたら金融機関等で納付し、控除証明書または領収証書が届いたら年末調整の申告書または確定申告書に添付して控除を適用します。ねんきんネットの電子版はマイナポータルのお知らせでPDFを確認できます。

急ぎで必要なとき(年末調整・確定申告が迫っている場合)

申告期限が近いときは、到着までの日数を逆算して行動します。

急ぎのときのチェックリスト

注意点・よくある失敗

よくある失敗と対処

  • 市区町村の窓口で納付書・領収書・控除証明書の再発行はできないと知らずに来所してしまう。管轄の年金事務所またはねんきん加入者ダイヤルへ連絡します。
  • 納付書を再発行しても納付期限から2年を過ぎていると納付できない。年金事務所で納付可能期間を確認します。
  • 10月以降に初めて納めたのに11月に控除証明書が届かないと慌てる。10月1日以降に初めて納めた分は翌年2月上旬発送のため、時期を確認します。
  • 領収証書を捨ててしまい控除証明書も届く前に申告が必要になる。領収証書は再発行可能なので、年金事務所または加入者ダイヤルへ依頼します。
  • 基礎年金番号が分からないまま電話する。事前に年金手帳や基礎年金番号通知書を用意します。

よくある質問

納付書と控除証明書の違いは何ですか。

納付書はこれから保険料を納めるときに使う払込用紙、控除証明書はその年に納めた金額を証明し年末調整・確定申告で控除を受けるための通知書です。領収証書は納付済みを証明する書類で、控除証明書の代わりに申告書へ添付できます。

市役所で再発行できますか。

できません。納付書、領収証書、控除証明書のいずれも、市区町村窓口では再発行していません。住所地を管轄する年金事務所またはねんきん加入者ダイヤルへご依頼ください。控除証明書はねんきんネットからも再交付申請できます。

ねんきんネットで領収書は再発行できますか。

ねんきんネットの通知書再交付申請の対象は、控除証明書、公的年金等の源泉徴収票などです。納付書や領収証書は対象外のため、年金事務所またはねんきん加入者ダイヤル(0570-003-004/03-6630-2525)へご依頼ください。

電話がつながらないときはどうすればよいですか。

ねんきん加入者ダイヤルは平日8:30~19:00、第2土曜も対応しています。混雑時は時間をずらすか、管轄の年金事務所へ直接おかけ直しください。控除証明書であれば、ねんきんネットから24時間いつでも再交付申請できます。

まとめ:次の一手

納付書を失くした場合は年金事務所へ、領収証書を失くした場合は年金事務所またはねんきん加入者ダイヤルへ、控除証明書を失くした場合はねんきんネットも含めた3ルートから選んで再交付を依頼します。いずれも市区町村では対応できないため、基礎年金番号を手元に用意して早めに連絡し、2年時効や申告時期に注意して次の手続きを進めてください。