戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)は、同じ戸籍に記録されている全員分を証明し、戸籍抄本(戸籍個人事項証明書)は、その戸籍のうち指定した一部の人を証明します。提出先が「謄本」「全部事項証明書」を指定しているときは、抄本で代用せず指定どおり取得します。
戸籍謄本と戸籍抄本の違い
| 比較項目 | 戸籍謄本 | 戸籍抄本 |
|---|---|---|
| 現在の主な正式名称 | 戸籍全部事項証明書 | 戸籍個人事項証明書 |
| 証明する範囲 | 同じ戸籍に記録されている方全員 | 同じ戸籍のうち、請求時に指定した一部の方 |
| 選ぶ基本基準 | 戸籍全体や複数人の関係を確認する必要がある、または提出先が謄本を指定している | 特定の人の戸籍事項だけで足り、提出先も抄本を受け付ける |
| 広域交付 | 対象となる戸籍全部事項証明書を請求できる | 個人事項証明書は広域交付の対象外 |
| 注意点 | 同じ住所に住む全員ではなく、同じ戸籍に記録されている全員が対象 | 本人だけ必要でも、提出先が謄本を指定していれば抄本では足りない |
「謄本・抄本」と「全部事項・個人事項」はどう読み替えるか
窓口や申請画面では、一般に使われる「戸籍謄本」「戸籍抄本」ではなく、「戸籍全部事項証明書」「戸籍個人事項証明書」と表示されることがあります。必要書類の案内にどちらの名称が書かれていても、次のように読み替えます。
名称の対応関係です。
- 戸籍謄本=戸籍全部事項証明書
- 戸籍抄本=戸籍個人事項証明書
どちらを取るか決める確認順
発行を申し込む前に、次の順で確認すると取り直しを防げます。
取得方法によっては戸籍抄本を選べない
| 取得方法 | 謄本・全部事項証明書 | 抄本・個人事項証明書 | 確認点 |
|---|---|---|---|
| 本籍地の市区町村への請求 | 請求できます | 請求できます | 窓口、郵送、必要書類、手数料は本籍地の市区町村で確認します。 |
| コンビニ交付 | 本籍地の市区町村が対応していれば取得できます | 本籍地の市区町村が対応していれば取得できる場合があります | 取得できる証明書、利用時間、手数料は自治体により異なります。 |
| 戸籍証明書等の広域交付 | 対象となる全部事項証明書を本籍地以外の窓口で請求できます | 個人事項証明書は対象外です | 請求者本人の来庁や顔写真付き本人確認書類などの条件があります。 |
相続などでは現在の戸籍謄本1通だけで足りないことがある
戸籍謄本は、その時点の戸籍に記録されている事項を証明する書類です。相続などで出生から死亡までの連続した戸籍を求められた場合は、現在の戸籍全部事項証明書だけでなく、転籍や婚姻前の除籍謄本、戸籍の改製前の改製原戸籍などが必要になることがあります。必要な期間と範囲を提出先へ確認してください。
よくある質問
本人の手続なら戸籍抄本でよいですか?
必ずしも抄本でよいとは限りません。提出先が「戸籍謄本」「戸籍全部事項証明書」を指定している場合は、本人1人の手続でも指定どおり謄本を取得してください。
戸籍謄本には同居する家族全員が載りますか?
同居しているだけでは全員が同じ戸籍に載るとは限りません。戸籍謄本は、住所ではなく同じ戸籍に記録されている方全員を証明します。
戸籍抄本を本籍地以外の窓口で広域交付してもらえますか?
広域交付では請求できません。本籍地の市区町村への窓口・郵送請求や、自治体が対応している場合のコンビニ交付などを確認してください。
相続には戸籍謄本を1通取れば足りますか?
足りない場合があります。出生から死亡までの連続した戸籍を求められたときは、除籍謄本や改製原戸籍も必要です。提出先に必要な期間と対象者の範囲を確認してください。
次にすること
まず、提出先の必要書類案内で証明書名と対象者を確認してください。謄本・全部事項証明書の指定なら戸籍全体、抄本・個人事項証明書の指定なら必要な人を選びます。そのうえで、本籍地の自治体が案内する窓口・郵送・コンビニ交付、または対象となる場合の広域交付から取得方法を選びます。
戸籍証明書の広域交付の取り方を確認する本籍地以外の市区町村窓口で戸籍全部事項証明書などを請求する条件を確認できます。戸籍謄本をコンビニで取る方法を確認する本籍地の市区町村が対応している場合に、戸籍謄本・抄本をコンビニで取得する条件と手順を確認できます。公式情報と確認日
札幌市と法務省民事局の公式情報を2026年7月29日に確認しています。証明書の名称と記載範囲は全国共通ですが、受付窓口、郵送請求、コンビニ交付、手数料、交付時間は市区町村の最新案内を優先してください。