戸籍電子証明書提供用識別符号(電子戸籍パス)は、戸籍電子証明書と一対になった数字16桁のパスワードです。対応する行政手続で入力・提示すると、行政機関が電子戸籍を確認でき、紙の戸籍証明書の提出を省略できます。
戸籍電子証明書提供用識別符号の仕組み
| 用語 | 役割 | 利用者が扱うもの |
|---|---|---|
| 戸籍電子証明書提供用識別符号 | 戸籍電子証明書と一対になったパスワード | 数字16桁の識別符号を、必要な手続で入力または提示します。 |
| 戸籍電子証明書 | 行政機関の間でやり取りされる電子的な戸籍証明書 | 対応する行政機関がシステムで確認します。申請者は対応する証明書内容を識別符号から閲覧できません。 |
| 紙の戸籍証明書 | 戸籍全部事項証明書などの書面 | 手続先が電子戸籍に対応していない場合や、紙で提出するよう案内された場合に取得・提出します。 |
識別符号を提示すると、手続先の行政機関が法務省のシステムから対応する戸籍電子証明書を確認します。紙の戸籍証明書を自分で取得して運ぶ代わりに、行政機関同士で戸籍情報を確認するための仕組みです。
識別符号が必要になる主な場面
| 場面 | 識別符号の扱い |
|---|---|
| 本人が国内からパスポートをオンライン申請する | 新規申請などでは電子戸籍がシステム連携されます。通常は申請の中で戸籍情報が連携されるため、画面の案内に従います。 |
| 法定代理人が15歳未満のパスポートを代理申請する | 新規申請、記載事項変更、紛失届出と新規申請などでは、識別符号を事前に取得し、代理申請画面へ入力します。 |
| 対応する別の行政手続を利用する | 手続によって、自動連携される場合と、事前に取得した識別符号の提示が必要な場合があります。手続先の最新案内を確認します。 |
| 手続先から紙の戸籍証明書を求められた | 識別符号へ自己判断で置き換えず、案内どおり紙の証明書を提出します。 |
取得方法・手数料・取得できる人
| 取得方法 | 取得できる人 | 手数料・注意点 |
|---|---|---|
| マイナポータル | 15歳以上の本人 | 無料です。本人の戸籍電子証明書提供用識別符号をオンラインで取得します。 |
| 本籍地の市区町村窓口 | 本人等と、その代理人 | 原則有料です。ただし、対象となる紙の戸籍証明書を同時に取得する場合を除きます。金額と必要書類は市区町村へ確認します。 |
| 本籍地以外の市区町村窓口 | 本人等 | 代理人は対象外です。手数料、受付窓口、必要書類は請求先へ確認します。 |
| 本籍地の市区町村への郵送 | 本人等と、その代理人 | 郵送請求が可能です。請求書、本人確認書類、手数料、返信方法などは本籍地の市区町村の案内を確認します。 |
ここでいう「本人等」は、戸籍に記載されている本人、配偶者、父母・祖父母などの直系尊属、子・孫などの直系卑属です。個別の戸籍関係や代理権を確認する書類が必要になることがあるため、窓口・郵送請求は市区町村の案内を優先してください。
マイナポータルで取得する前に必要なもの
オンライン取得を始める前に、次を確認します。
マイナポータルでの取得手順
マイナポータルの「さがす」から「証明書」を選び、「戸籍電子証明書提供用識別符号の取得手続き」を開きます。
マイナポータルへログインし、有効期間と「15歳未満は手続きできない」という注意事項を確認して、手続きを開始します。
画面の案内に従って本人情報を確認します。必要な場合は、ログインに使用したマイナンバーカード等を読み取ります。
表示された本籍と戸籍筆頭者の氏名が正しいかを確認します。誤りや不明点がある場合は、そのまま進めず確認してください。
署名用電子証明書の暗証番号を使って電子署名を付け、申請情報を送信します。
申請後はマイナポータルの「やること」で状況を確認します。「戸籍電子証明書の提供の請求」が完了すると、申請状況照会の詳細画面で数字16桁の識別符号を確認できます。
有効期限と使うときの注意点
取得後は次の点を確認してください。
- 有効期間は発行日から3か月です。
- 有効期間内であれば、対応する複数の行政手続で利用できます。
- 期限が切れた後に必要になった場合は、あらためて取得します。
- 識別符号だけでは、申請者が対応する戸籍電子証明書の内容を閲覧できません。
- 識別符号を入力・提示する方法は手続ごとに異なるため、申請先の案内に従います。
- すでに紙の戸籍証明書の提出を求められている場合は、自己判断で識別符号へ変更しません。
15歳未満の方の扱い
15歳未満の方は、マイナポータルで本人として識別符号を取得できません。マイナポータルは、同じ戸籍に属する15歳以上の方が取得した識別符号により、申請先の行政機関が15歳未満の方の戸籍情報も確認できると案内しています。パスポートの代理申請では、申請区分を確認して法定代理人が事前に準備します。
除籍電子証明書提供用識別符号はオンライン取得できない
転籍前などの除籍電子証明書提供用識別符号は、マイナポータルでは取得できません。法務省は、必要な場合は市区町村の窓口で取得するよう案内しています。現在戸籍の識別符号と混同しないよう、手続先が求める証明書の種類を確認してください。
よくある質問
自分でパスポートをオンライン申請するときも、先に取得が必要ですか?
本人申請では、申請の中で電子戸籍が連携されるのが基本です。画面で識別符号の入力を求められた場合や、代理申請を行う場合は、外務省とマイナポータルの案内に従って取得してください。
同じ16桁の識別符号を複数回使えますか?
はい。法務省は、発行から3か月の有効期間内であれば複数の手続に利用できると案内しています。ただし、各手続が戸籍電子証明書に対応していることを確認してください。
15歳未満の子ども本人がマイナポータルで取得できますか?
できません。同じ戸籍に属する15歳以上の方が取得した識別符号を利用できる場合があります。パスポートの代理申請では、法定代理人が申請区分と事前準備を確認してください。
取得手数料はいくらですか?
オンラインのマイナポータルは無料です。市区町村で取得する場合は原則有料ですが、対象となる紙の戸籍証明書を同時に取得する場合を除きます。具体的な金額は市区町村へ確認してください。
公式情報と確認日
法務省、デジタル庁(マイナポータル)、外務省の公式情報を2026年7月29日に確認しています。利用できる手続、入力方法、自治体窓口の手数料・必要書類は変更や地域差があるため、実際の申請先と市区町村の最新案内を優先してください。
次にすること
まず、利用予定の行政手続が識別符号の事前取得を求めているか確認してください。本人のパスポートオンライン申請なら申請画面の電子戸籍連携に従い、15歳未満の方の代理申請などで事前取得が必要なら、法定代理人がマイナポータルから取得します。紙の戸籍証明書が必要な場合は、広域交付など別の取得方法を確認してください。
パスポートをオンライン申請する方法を確認するパスポートをオンライン申請する場合の必要なもの、顔写真、自署、電子署名、受取までの流れを確認できます。マイナ免許証の仕組みを確認するマイナ免許証の仕組み、2枚持ちとの違い、本籍・住所変更に関する確認点を整理しています。戸籍証明書の広域交付を確認する紙の戸籍証明書が必要な場合に、本籍地以外の市区町村窓口で請求できる広域交付の条件を確認できます。